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なにをやっているのか

スターバックスコーヒー渋谷パルコ店壁画。お客様がいらっしゃる横でライブペイント。しかも3年間で4回、描き変えるというか上から絵を重ねていく提案をしました。2022年10月に4回目の描き替えをします。このように壁画ひとつとっても、ただ壁画を制作するだけでなく「どこで」「いつ」「どのように」制作すると一番盛り上がるのか、お客様にとって意味のある壁画になるかを考えることが大切です。出来上がるものは壁画アートというシンプルなものですが、シンプルなものだからこそ、やり方を工夫して感動を大きくすることが可能です。
歯の詰め物セメントを作る株式会社GCの工場に巨大壁画。創業者がセメント瓶を双眼鏡にして未来を見通す姿を描いた。完成記念の写真はみんなで商品の瓶を持って撮影。この笑顔が一番の僕たちの作品かもしれません。大規模な壁画プロジェクトが年々増えています。プロジェクトの始まりから長いものですと1年かけて完成させるイメージのものも。さらに大規模な案件で今いただいているオファーも3年後に制作というプロジェクトもいくつかあります。
壁画アートを武器に「楽しい国、日本」を実現する。 簡単に言うと壁画アートを企画して提案して制作する仕事です。 ただそれだけではなくアートの力でもある「HOWの前にWOW」という概念を軸に会社組織を変革するような仕掛けも行っています。 ただアートをやるわけではないけども、アートだから出来ることを追求している、 そんなイメージです。 今まで「情熱大陸」「ニュースZERO」「NEWS エブリィ」「 NEWSPICKS」などにも取り上げていただきましたが、まだまだこれからの会社です。 大きく分けると3つの事業を行っています。 1)壁画アート(店舗・商業施設・公共空間)制作事業 2)オフィスアート制作事業 3)ライブペイントや公開制作の企画・運営 4)アートトランスフォーメーション(AX)事業 順を追ってご説明いたします。   1)壁画アート(店舗・商業施設・公共空間)制作事業 飲食店やホテル、美容室といった商業施設、公共空間などに壁画を制作します。 時に大きなもので外壁になると50メートルクラスのものを手掛けたりもします。 日本各地を飛び回ります。 実績としては沖縄、北海道、福岡、大阪、京都、福島、岩手などなど・・・ そう言えば四国はまだないです。 非常にハードですが楽しいです。 コロナ前は台湾、マレーシア、ラスベガスでも制作しました。 自分達の持ち出し企画として原発事故で住民がゼロになった福島県双葉町に壁画を描きに行ったりもしています。 都内で誰でもご覧いただける壁画事例のほんの一部です。 ・スターバックスコーヒー シモキタエキウエ店 ・スターバックスコーヒー渋谷パルコ店 ・Share salon JAM 吉祥寺(美容室) ・Share salon JAM 町田(美容室) ・シュラスコ&ビアバー ゴッチバッタ上野(飲食店) ・プルマン東京田町(ホテル9階バー・プラットフォーム9内) ・marble tokyo neolive 三軒茶屋(美容室) 2)オフィスアート制作事業 文字通り企業のオフィス内に壁画やキャンバスのアートを制作します。 オフィス移転や改装のタイミング、周年のタイミングなどでのご依頼が多いです。 通常のアートと異なるのは描くテーマがパーパスや企業理念、ミッションビジョン、会社の歴史といった重たいテーマをお預かりします。 さらにそれらをクライアント企業の従業員様や経営層の方々とディスカッションしながら制作していきます。 その過程でクライアント企業の皆様も自分達の会社にとって大切なもの「WOW」を再認識されていきます。 3)ライブペイントや公開制作の企画・運営 商業施設のイベント会場や駅やお店、時にはオフィスでもライブペイントや公開制作を企画して運営します。仲間のピアニストと一緒にライブペイントをしたり。 過去の事例をいくつかご紹介します。 ・東京駅ライブペイント JR東日本さんと一緒になって5日間ほど、毎日3ステージ、合計15ステージのライブペイントを実施しました。駅の真ん中で響くピアノの音と絵描きが生み出す鮮やかなアートに「ニューヨークみたいですね!」とお客様からも大変好評でした。 ・山手線全駅ライブペイント JR東日本公式のゲリライベントとして山手線に乗って次の駅で降りて駅のホームでライブペイントを突然して、また山手線に乗り込んで次の駅でまたライブペイントをして、というのを全30駅を3日間かけて回る企画を行いました。前代未聞の企画でした。 ・吹田市エキスポシティライブペイント 吹田市様からのご依頼でエキスポシティのイベント広場にてライブペイント。マイクパフォーマンスも入れて。満員御礼でした。 4)AX(アートトランスフォーメーション)事業 アートで会社組織をHOW型からWOW型に。 オフィスアート制作事業を手がける中で今の日本企業に必要な要素がアートに詰まっていることがあることがわかってきました。 その要素を一言で言うとHOWからWOWへの転換、まさしくアートでトランスフォーメーションを起こす、という言い方をしています。 具体的には、クライアント企業様の経営層や人事部と一緒になり、ハンズオンで社員様向けに組織開発コンサルティングをアートを軸に実行していきます。 本事業は弊社単独だけでなくデロイト トーマツ コンサルティング 様と協業もしており、ますます本事業の範囲が広がってきています。 以上の4つの事業の柱があるのですがいずれも重なり合う領域がございます。 アートでこんな事業を展開している会社は世界でも弊社だけかと思われます。 非常にエキサイティングです。

なぜやるのか

デロイトトーマツコンサルティング様との協業発表のために弊社スタジオにて撮影。スーツとオーバーオールのギャップをお届けすべく、みんなでワイワイ言いながら撮影しました。今の日本の会社に必要なのはアート、そう言い続けてきた弊社が本当に世界有数のコンサルティングファームと提携したことで具体的かつダイナミックな動きが取れるようになりました。
新しいパンフレット作りの際に今までに手がけてきた壁画プロジェクトの写真を並べてみました。これでもほんの一部。これからも壁画アートで日本中、いや世界中に「WOW」を広げていきます。
OVER ALLsの企業理念は「楽しんだって、いい」です。 「楽しもう!」でもなく「楽しめ!」でもなくちょっと控えめに「楽しんだって、いい」です。 高度経済成長。 「好き嫌いを言うんじゃありません」 「仕事に個人的感情を持ち込むな」 そんな言葉を大切にして日本は「楽しむことを後回し」にして進んできた。 実際に豊かにもなったし、国民はそれを実感できた。 経済・技術発展と縦への成長があった。 ところがバブル崩壊、リーマンショックを経て縦への成長は止まった。 今、日本を覆う閉塞感の正体はここにある。 例えば、テレビ。 白黒テレビが登場した。みんなが夢中になった。 カラーテレビが登場。三種の神器と呼ばれてみんな飛びついた。 動く映像が見れる、カラーで見れる、といったスペック(HOW)が人の心をワクワクさせていた。 その後、薄型テレビが登場し、地デジだから仕方なく買い換えた。 フルハイビジョンが登場し、4K、さらには8Kテレビの登場。 だんだんとスペック(HOW)へのワクワクは小さくなった。 スペック(HOW)でワクワクできないなら次は何か。 僕はそのキーワードが「楽しむこと(WOW)」にあると考えています。 経済・技術発展、左脳的、スペックといったHOWの成長から、 楽しさ・オシャレさ・面白さなどの右脳的、フィーリングといったWOWの成長の時代へ。 実はアートはWOWの象徴。 壁に絵を描いて何かのスペック(HOW)が変化することはありません。 ただただ人の心にWOWと響かせることに特化したもの、それがアートです。 僕は、そんなアートが今の日本に必要だと考えています。 僕たちは絵を描くだけの会社じゃない。 その向こう側にある価値観を広めていきたい。 この国を楽しい国にする、そのための手段としてのアート。 少し暗い話をします。 日本の自殺者は年間2万人。 先進国内では断トツの不名誉な数字。実際はこの3倍だと言われている。 10分に一人が自らの命を絶つ国。 私はこの原因は日本がスペック(HOW)一辺倒に成長してきたことにあると考えています。 なぜならスペック(HOW)には上下があり正解があります。 ということは社会に不正解という概念を生む。 その中で「私は不正解だ」と思う人は退場するしかなく、結果、自らの命を断つ選択をしてしまう。 ところが楽しむこと(WOW)には正解なんてありません。 その人が楽しいと感じるかどうかなんて自由。 アートも同じく正解なんてありません。 お互いの楽しむこと(WOW)を尊重し合う社会なら退場者なんで出ない。 僕が目指す「楽しんだって、いい」や「楽しい国、日本」はそんなイメージの国です。 この閉塞感をWOWとなるアートで打破して少しでも楽しい国にして。 自ら命を絶つような人を少しでも減らしたい。 だから「楽しもう!」でも「楽しみましょう!」でもなく。 控えめに、少しだけ。 「楽しんだって、いい。」 そんな想いの会社です。 具体的には 2025年までに会社にアートで「WOW」を。 2030年までに学校にアートで「WOW」を。 2040年までに社会にアートで「WOW」を。 ということで2021年の今は必死にオフィスアートやアートによる組織変革・AX(アートトランスフォーメーション)で日本の会社が少しでも「楽しんだって、いい」会社になるように推し進めているのです。

どうやっているのか

南青山の外苑前駅1-a出口より徒歩5秒のところにビル一棟を借りてオフィスに。中は狭いですが立地は最高です。OVER ALLsの発信基地として1階はショールームになっています。
世田谷アトリエは3階建で広めです。1階のショールームで5分間スピーチ大会をやったり。好きなことを表現できる人にまず僕たちがなろうと企画しました。
会社の雰囲気をお伝えするために各項目別に解説します。 【人数と年齢構成や前職経験】 今現在は社長も合わせて14名の小さな会社です。 年齢は27歳から49歳までバラバラです。 アーティスト:5名 ディレクター:7名 総務経理:2名 前職はコンサルタント、金融、イベント会社、小売店マネージャー、人材会社営業、塗装会社、TVディレクターなど様々です。 【会社設備、環境】 本社は南青山の外苑前駅1-a出口から徒歩5秒。 ビルに大きな壁画が描かれておりすぐに発見できます。 中は狭いですが場所は最高です。 普段はビジネス系、デザイン系の人がたくさん歩いています。 国立競技場や神宮球場、秩父宮ラグビー場で試合があった日は老若男女、すごい数の人で溢れます。 アトリエは世田谷線世田谷駅から徒歩3分です。 世田谷線は三元茶屋から出ている二両編成の路面電車みたいなやつです。 気楽に乗れます。 3階建 のビルを一棟借りています。 1階はガラス張りのショールーム兼アトリエ。 150インチのスクリーンとか導入してみんなで「おお!」とか喜んでました。 2階はオフィスフロア。 最近、机を刷新しました。フリーアドレスにしたのですが固定化しているような・・・。 3階は倉庫と会議室。 天井が近いので夏は少し暑いです。 社長室だった場所がフリーアドレス化の際に倉庫にリノベーションされました。 全体的に中は真っ白な空間だったビルですが、今は壁画だらけになっています。 アーティスト以外でも壁画を描くのは自由です。 ランチ事情がそんなに良くないことが難点です。 トイレは最近改修しました。 ビル自体は古いので色々と不便なところもあります。 引っ越しも検討しています。 【社内の雰囲気】 ワイワイやっていますがストイック、そんな会社です。 自分たちのクリエイティブを信じて決して小さくない金額を払っていただくお客様のために、 徹底して「WOW」を追求します。 毎回「お客様を笑顔にするためにはどうしたらいいか、本当に考え抜いたのか」と自分たちに疑問を投げかけトコトンこだわっていきます。 と、ここまで書くとストイックさが目立つような気もしますが、 実際に皆「本気で日本を楽しい国にアートでしたい」という想いに導かれてここに集まっているように感じます。 創業して7期目。 まだまだ小さな会社です。 掃除や、備品の管理等、全員で会社の全てのことをしなければならない状態です. 壁画の打ち合わせになれば、全員でプランを考え、提案し、 ライブペイントがあると全員総出で設営、本番、撤収。 軽い仕事は一つもありませんが、苦労を超えたその先には 毎回、グッと胸を打つアートの完成と、お客様の「WOW」があります。 正直に申し上げると会社の空気が重たい時期が続いていました。 仕事の範囲が、アートに求められるものがどんどん変化していき、 その変化のスピードがあまりにも早く求められる能力の質もレベルも変わってしまい、 社長の焦りが社員にも伝播して仲間が離れていきました。 決してアートの会社だからとキラキラしている面ばかりではありません。 ただ、そこから脱却するために色々とみんなで原因を考えて前進しようとしています。 徐々にその兆しが見えてきた、そんなタイミングです。 次の社風を作るのはあなたかもしれません。