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第一線で開発実績を積みつづけるエンジニアが、"次の波はパラレルに来る"と感じた理由

わたしたちは「パラレル」という、友達と遊べる通話アプリを運営しています。2019年8月のリリース後1年強で100万ダウンロードを突破し、主にZ世代を中心として日常的に使っていただいています。

iOS、Android、バックエンド開発全てに精通し、「パラレル」開発の指揮をとる吉牟田に社員インタビューし、初期開発メンバーとしてパラレルにジョインした理由などを聞きました。

【吉牟田 陽平(よしむた ようへい)】新卒でGREE入社。その後フリークアウトやスタートアップにて様々なプロダクト開発に関わり、iOS・Android、サーバー開発、クライアント開発など幅広い領域で実績をつくる。パラレルのプロダクトとしての可能性を感じ、2020年7月よりパラレルに入社。開発責任者。

様々な業界・組織フェーズで、0→1開発を極めつづけた過去

ーーーまず最初に、パラレルに入社するまでのキャリアを教えてください。

最初はGREEに入社しました。iPhoneが出たタイミングでもあったので、当時存在していたWebゲームをiPhoneアプリとして再度リリースすることなどを行っていました。また、学生時代にアプリをつくっていた経験を活かし、GREEでiPhoneアプリをつくるときに使用される共通基盤SDKをつくったり、当時GREEとしてははじめての試みとなる、ネイティブアプリでのソーシャルゲームを開発したりしました。

のちに、プロデューサー兼エンジニアという立ち位置で15人ほどのチームを率いてNode.jsという言語を使ったサーバーサイドアプリケーションやクライアントアプリケーションの開発を行いました。Cocos2d-xというゲームエンジンを使い、エンジニア1名で何本かゲームを開発したりもしましたね。

※GRRE時代に開発していたサービス 引用元:http://axelgames.net/2013/01/06/4292/

GREEに入社してちょうど3年ほど経ったとき、当時フリークアウトCOOで、元々知り合いだった佐藤さん*に声をかけてもらい、盛り上がるアドテクの波にのるフリークアウトに転職しました。
*佐藤裕介氏:現ヘイ株式会社 代表取締役社長

フリークアウトでは、現在LINEの広告事業の柱となる「LINE ads platform」のアドネットワーク構築をPerl で、各種 SDK を Objective-C と Java, JavaScript で0から開発していたのですが、LINEにサービスが買収されるときに、サーバーアクセスリクエストが10倍になると見込まれたので、サービスをメインで安定化させることが目的のSREという職種になったりもしました。このタイミングで、現パラレル社代表の青木くん、エンジニアの守山さんと一緒に働きました。

その後、フリークアウト同僚が始めたスタートアップに最初の社員として転職し、化粧品のメルカリ版みたいなアプリ(中古の化粧品を売り買いできるアプリ)をつくっていました。Go, Java(Spring), Node.js/React.js, Swift, Kotlin などを使用しながら、サーバー・iOS・Android全てを開発したのち、現在のパラレルに転職し、今に至ります。

変遷の詳細はこちらに記載していますので、もしご興味あればご覧ください。
https://www.wantedly.com/id/yoshimuta_yohei

キャリアの判断軸は”圧倒的に伸びそうな会社/プロダクトかどうか”

ーーー様々な領域でエンジニア経験を積む中で、次の選択をパラレルにしたのはなぜですか?

たくさんのユーザーが使用し、大きなトラフィックが発生するであろうサービスに関わりたい気持ちが根本にあり、「パラレル」がそういうサービスになると感じたからです。

ただ、当時パラレルを知ったとき、すぐ入社を決断したわけではなかったんです。最初に声をかけてもらったのは、パラレル社が今の「パラレル」をリリースしてすぐのタイミングでした。ユーザーに使われ始めたタイミングだったものの、アプリに不具合が発生して、使えば使うほどメモリが増え、最終的にアプリがクラッシュするバグが発生してたんです。代表の青木くんからメッセンジャーで「助けてほしい」という連絡が来たのを覚えています(笑)青木くんが家の近くまで来てくれて、原因を調査・特定して無事に解決しました。

そこから何度かやり取りはあったのですが、ある時青木くんから「ユーザーもさらに増えて、結構いけそうです!」という連絡をもらいました。ユーザー増で「パラレル」のサーバー周りがきつくなっていたので、何とかしてあげないとという想いから、技術顧問という形で半年程関わりました。

そんな中、コロナ禍となり、家で過ごす時間が増えたことで、今まで以上の伸び方で「パラレル」が急成長したんですね。コロナはワクチンで収束にむかったとしても、身近な人と”オンラインで遊ぶ”という体験はこれからさらに浸透していくだろうし、今の時代に合っている、ということを各種データを見て感じました。サービスの可能性に確信を持てたし、前職の開発業務が落ち着いてきたタイミングでもあったので、パラレルにジョインすることを決意しました。


ーーー過去のキャリアを聞いていても、業界は関係なく、”伸びるか伸びないか”という軸で次のキャリアを判断する、というスタンスを感じます。

そうですね。エンジニアとして楽しい環境で働きたい、と考えたときに、重要な要素は人それぞれだと思うのですが、僕は多くのユーザーに使われる、つまりスケールする(大きなトラフィックを抱える)サービス開発に関わることが、いちエンジニアのキャリアとして重要なポイントだと感じています。

また、そんな可能性を持つサービスに自分自身が関わることで、サービスをより一層伸ばすことができるかどうか、というフェーズに関わることは、自分にとって魅力に思います。

成長真っ只中の「パラレル」を支える”攻め”と”守り”の開発体制

ーーー成長真っ只中の「パラレル」開発を支える今、どのようなことをやっていますか?

開発全般を見つつ、自分自身は最小工数でサービスを安定させることに注力しています。

というのも、先ほどお伝えしたように、「パラレル」は伸び率が著しいサービスなので、成長を加速させていくために、チャレンジしたいことがたくさんあります。なので、自分以外のエンジニアが、チャレンジにコミットできるような環境を整えられるようにしています。

チャレンジと行っても、攻めるだけではダメで、オンラインで人とつながる時間が長くなる一方で不具合が起きたりユーザー体験が悪くなったりしたら本末転倒です。一方で、守りにばかり注力していても、やみくもな改善ではプロダクト成長にはあまりつながりません。

開発体制全体で、バランスをとりながら守りも攻めもやっていくときに重要なのが、”優先順位をつけること”。現在はありがたいことに、サーバー、iOS、Android、通話・音声分野などで、ベテランのスペシャリストが集まって来ているので、開発組織全体として何に注力していくのか舵取りを行う部分も、私がメインで行っています。


ーーー攻め、守りそれぞれの領域で注力していきたいことを具体的に教えてもらえますか?

まず、攻めについてです。現在、主にオンラインゲーマーの方に使われている「パラレル」の機能を、オンラインゲーマーの方以外にも使ってもらえる機能にしていくことです。ユースケースの拡大ですね。具体的には、様々な属性のユーザーが「パラレル」を使うきっかけとなる機能をどんどんつくったり、音声に特化した機能(ボイスチェンジなど)開発したり、データ分析をもとに友達を見つけるための推薦ロジックを改善したりすることを想定しています。

「パラレル」では、ユーザーインタビューの結果をもとに、どの機能をつくるべきか優先順位づけし、市場にどんどん出しています。完璧なものをつくりこんで出す、というより、スタートアップ界隈でよく言われる”DONE is better than perfect”の意識を大切にしています

次に、守りについてです。今熱心につかっている既存ユーザーが満足できる状態を守っていくことです。「パラレル」は既存ユーザーからの支持が厚いプロダクトである一方、使い続けてもらえるがゆえに、だんだん重くなったり、たまにアプリがクラッシュしたりすることはまだあるので、無駄なデータや通信をなくすことで、メモリ使用量や通信量を削減することなどに取り組んでいます。

「パラレル」上には様々なミニゲームが用意されており、Z世代やオンラインゲーマーの方のみならず、様々な世代・属性の方に使われ始めています

攻め・守りを個人が行き来し、組織・個人ともにレベルアップしていく体制に

ーーー攻め・守りを実現するパラレルのエンジニア組織・体制を教えてください。

今は、正社員と業務委託の方合わせて、10名強の開発体制になっています。個人・パラレル社ともに納得の行く形での採用を進めたいので、業務委託期間を活用し、フィットするどうかお互いに検討できる期間を設けています。

今後はエンジニア組織として、攻めと守りを意識すると先ほどお伝えしましたが、ひとりの人がどちらかをずっと担当するというより、攻め・守りの領域を3ヶ月ごとに行き来できるような開発体制にしていきたいと考えています。

というのも、攻めの人だけがプロダクト成長やKPIを追う、ということは体制として健全ではないと思いますし、技術は日々どんどん進化しているがゆえ、様々な技術をそれぞれがトライしながら、お互いがエンジニアとして成長し、刺激しあう環境をつくりたいと思っているからです。大企業では、ポジション・役割が明確に決められるのが普通ですが、スタートアップならではの柔軟性を活用して、組織、そして個人が健全にレベルアップしていく仕組みをつくっていきたいです。

「パラレル」開発メンバーたちと

”同期性”が求められるからこその難易度。ユーザーからの声がやる気につながる

ーーーパラレルでエンジニアとして働く価値、醍醐味はなんだと思いますか?

開発難易度と、それゆえの面白さがあります。

パラレルは『同じ時間に同期的に繋がる人々が、同期的な(同じタイミングで動く)コンテンツを消費できる』という部分に価値をおいてプロダクト開発を進めているので、リアルタイム性がいろいろなところで求められます。

一緒に会話する友達や家族の動きに合わせて、こちらの画面もどんどん変わっていく。例えば一緒にゲームをすると、他の人の画面操作に合わせて、「パラレル」のこちらの画面も同期的に動きます。このように、リアルタイム性を追求した開発は、難しい一方でチャレンジングで面白いです。

また、音声処理は端末・イヤホン・マイク・接続規格の組み合わせに左右されるためハードウェア面の考慮が必要で、安定稼働させるのも難易度が高いと思います。デバイスや端末性能を活かしきることが追求されますし、普通のアプリよりシビアにパフォーマンスを考えさせられる機会が多いです。繋がっている全員が通話しながら快適に遊べるかどうかに対する、ユーザーの関心も高いので、大変な分、やりがいは大きいと思ってます。

また、「パラレル」の特徴として、常にTwitterを通じてユーザーからの反応があります。ポジティブな意見がある一方で、”ここを直してほしい”という意見もいただきます。プロダクトをつくる上でContents Firstではなく”People First”という価値観を大切にしている私たちは、このTwitterからユーザーからフィードバックをもらえることをかなりポジティブに考えています。ユーザーと一緒に、このプロダクトを磨きこんでいき、さらにポジティブな声で溢れる世の中にしたいですね。

ーーーサービスとしての「パラレル」の魅力以外に、会社として魅力的に感じるポイントはありますか?

まず、日本国内のtoCサービスにおいて、この規模で成長しているものは、フラットに見てあまりないと思います。また、サービス規模に対して社員の数が少ないので、このポジションだからこれだけをやってくれという感じではなく、その人がやりたいことをやれる環境になっていますし、そういう姿勢が尊重されてます。また、どのポジションにいたとしても、意見は言いやすくフラットに受け止める組織風土になっています。皆でプロダクトを成長させていく過程は、様々な会社・プロダクト開発を経験してきましたが、大変ではある一方、やはり楽しいですね。

様々なスペシャリストが集まる、インクルーシブな開発組織へ

ーーーパラレル開発において、今後注力したいことはなんですか?

まずは、全体的な開発速度をあげることに注力していきます。「パラレル」は、既存ユーザーからの支持が厚いプロダクトなので、新しい機能を出せれば出せるほど、ユーザーが集まり、利用時間が増えるんです。

だからこそ、新しい機能=玉をとにかく何発打てるかが大切だと考えています。1年以内にたくさん玉を打ってユーザーによりフィットしたプロダクトにしていきたいです。ただ、機能を出せば出すほど、バグや不安定さが発生する可能性は高くなるので、そのマイナス要素をなくしながら、皆でプロダクト成長させることに注力できるような体制を整えていきたいです。

前提として、エンジニアに関して言えば、同質性の高い人ばかり受け入れるような排他的(エクスクルーシブ)な組織にしたいとは思ってません。それよりは、インクルーシブ(いろいろな人を受け入れ、個人の個性や強みにフォーカスする)なエンジニア組織を目指しています。というのも、これだけユーザーの要求も多様化する中で、いろいろな実験をし、新しい価値を見つけていかないといけない、と思っているからです。

専門性や興味の幅がそれぞれ異なる、いろいろなエンジニアが社内にいた方が良いと思っています。今のスマホ性能で現実的に行えるギリギリの機能まで幅広く対応していきたいので、データ分析、機械学習、通話・音声領域など、様々なスペシャリストに集まってほしいと思っています。今のパラレルは、様々な領域でマネージングを何年もやっていたベテランの方が土台をつくりつつある段階です。技術志向や業界、関わっていたサービスはバラバラで共通点は特にありません(笑)

だからこそ、パラレルを信じる気持ちは大前提、もっている人に来てほしいと思っています。というのも、プロダクトに可能性が見えているとはいえ、まだ全然何が起こるか分からないフェーズです。運用面の課題もまだまだあるし、難易度も高いです。だからこそ、パラレルが目指す”音声”×”オンライン”という領域に可能性を感じ、事業KPIをのばすこと、つまりパラレルを大きくしていきたい気持ちを持ち続けられる人に来て欲しいなと思っています。

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