世界最大の問題が、自分の問題になるとき。

プラネット・テーブル株式会社に入る前

私は20代は金融機関や投資ファンド、コンサルティングや経営支援といった世界を歩んできました。2013年に農水省管轄の官民ファンドの設立に参加したのを最後に、2014年5月にこのプラネット・テーブル株式会社を設立しました。

キャリアの大半が農業や食と関係ないじゃないか、と言われるのですが、母の実家が農業だったり、食に関わる親族も多くいる環境だったので、私としてはむしろ20代の方が「寄り道・修行期間」のような感覚でいました。常に激務(笑)ではありましたが、スキルが身についたり、優秀な周りや外国人に囲まれてちょっと挫折したり、ムリして体を壊したり、絶対に案件を成功させるんだという忍耐や努力したり、どれも本当に良い経験・財産となりました。

そんな20代後半の時、母の実家が高齢化や地域の衰退で苦しくなっていることを知り、私や従兄弟にも「継いでくれたら良いのに…」という話がありました。聞けば聞くほど、調べれば調べるほど、農業ってとことん儲からない、持続できないような構造の中に置かれているんだな、と思いました。

一方で当時、世界中の投資家や企業は、農業振興・食料確保のための投資(ランド投資やM&A)を積極化していたのです。なぜこれほどまでに食料や農畜水産業が必要とされてるのに、「僕の見ている実家や地域の姿は、これほど先行きが暗いのだろう」というギャップに悩みました。

結局そのとき継がなかった後悔は今もあるのですが、農業や流通分野に取り組もう、とスイッチが入ったのはこの時からです。30歳を手前に独立し、農畜水産分野、流通、食品、外食といった食関連分野の経営支援や、生産者との取引や連携プロジェクトを手掛け、そのご縁もあり、農水ファンドの設立にも参画しました。

このキャリアの中で、2,500を超える生産者とお会いし、彼らの本音に触れてきました。それは「どんなものを欲しいかを伝えてくれれば、作りたい、作ってみせる」、「自分が作ったものが誰に届き、どう評価されているか知りたい」、「ただ値段(収入)だけを求めているのではなく、評価と、妥当な対価を示してほしい」といった声でした。IT業界でいうエンジニアやデザイナーさんのような「クリエイティブ人材」の人たちが言うことと全く同じだな、と思いました。

誰かが作ったものと混ぜられて、安く流通されている。 誰の手に渡っているのか、捨てられてしまったのかすら分からない。 その結果として、得られる対価(収入)も極めて小さい。 家族や子供に誇れない。苦しいからやめろと言いたくなる。

こうした状況が続けば「作る人」は確実に減って行きます。「世界の人口は増えるのに生産者や食べ物は減る」、「そのために争いも増える」という予測や統計がありますが、それがいつか、自分や子供の世代に現実となるのもゾッとしますよね。

こうなる前に、食べものを「作る前から、食べてもらうところまで」の情報やモノの流通構造自体を変えたいと思い、この会社を作りました。

現在

プラネット・テーブルの代表を務めています。ベンチャー企業の代表って、サービス開発から広報から雑務まで全てやる"何でも屋"なのですが(笑)、とりわけ最近力を入れているのは、「人材採用・組織設計」です。

幸い、2015年8月にリリースした農畜水産物流通プラットフォーム「SEND(センド)」は順調に離陸し、新しいサービスも開発・リリースできるようにもなってきました。チームも、有志が自然と集まるフェーズから、徐々に「積極的に人を集めていく、チームで仕事をしていく」フェーズになっています。

そんな中、まずは大切にしているのは「世界の農畜水産業や食の流通を、劇的に変えたい」という思いを持つ人を"増やす"ことです。私は身近に衰退する農業がありましたから、"早く取り組まなければ"と思えたに過ぎません。今はまだ実感がない多くの人たちが、私たちと少しずつでも関わっていく中で、その取り組みに意義ややりがい(=関わりたい、面白い)を感じて行って欲しい、ということが軸にあります。

なので、採用と言っても、正社員に限っているのではありません。どちらかというと、部活やプロジェクトのメンバー募集のような感じに近いです。時短・契約社員、バイト/パート、業務委託などの様々な契約形態で参加しています。兼業でも良いですし、子育てと両立しながら自宅でできることからでも良いので、より多くの人が「参加できるチームとは?」ということを考えています。

会社(プラネット・テーブル)は、課題に取り組む人のための「器」でしかありません。生産者はもちろん、全ての需要者を巻き込んでいくチームとは?仕組みとは?デザインとは?を試行錯誤するのはタイヘンでもありますが、ものすごいやりがいのある仕事だと思っています。

プラネット・テーブル株式会社について

私が語るより、チームのメンバーがどう思っているのかが大事だと思いますが(笑)、会社としては幾つかの特長があるように思います。

まずは「何かを変えたい、自分を変えたい、成長させたい」という思いで皆が動いているところです。社会に対しても、サービスに対しても、自分に対しても、「今のままではいけない」という課題意識の強さがプラネット・テーブルのメンバーの特長でもありますね。

また、あらゆる人材・役割がいて、その"多様性"が面白さでもあります。ITベンチャーらしくサービス開発ディレクター、エンジニア、デザイナーさんはいるのですが、そのほかにも、レストラン営業、産地エージェント、センターオペレーション、集荷・配送・行商など「リアル」のチームもあります。メンバーのバックグラウンドも多様になり、皆それぞれに"引き出し"があって、面白いですよ。

それと、なにより"良いやつ"が多いんですよ。

こんなぼんやりとした感情論を公に言うのもどうかと思うのですが(笑)、"仕事がスピーディにデキさえすればjerk(嫌な奴)でも良い"、というのはちょっと違うと思うんです。素直さだったり、チョンボしても正直に言う気持ちの良さがあったり、失敗を含めて試行錯誤を一緒にできるのが良いじゃないですか。もっと言うと、仲間を家族のように思いやることができる人と働きたいし、そんなチームになりたい、本当の仲間が欲しいと思ってきました。

サービスも同じで、全てのメンバーが連携しないことには成果は出ません。あくまでチームでの結果を追うようにしていますし、そのためには"信頼"以上に強い武器はありません。個人競争や個人プレーでの成果を評価せず、チームへの貢献で評価しようよ、という考え方があるので、ギスギス感がなく、前向きで協力的な雰囲気のベースになっているかも知れません。

僕自身も、個人でやってしまった方が早い(効率よい)と思う瞬間はありますが、あえて任せてみる、教えながら時間をかけて進むことの大切さを日々感じています。

今後どういうことをしていきたいか

「食料問題」は、最も長い時間をかけて蓄積されてきた、世界最大の社会課題です。世界の全ての生産者と、全ての人を巻き込まなければ解決しません。

農産流通サービス「SEND」も、商材や取り扱いエリアも拡大し、東京から他の都市へ、そして海外へと展開していきます。2016年11月にリリースしたBtoBの商談・直接取引支援サービス「SEASONS!」も順調にユーザーが拡大しており、国内だけでなく、海外にも展開して行く予定です。

そして2017年には、いよいよC(一般消費者)向けサービスもリリースすべく、現在企画・開発が順調に進んでいます。このサービスは初期から多言語・グローバル展開を想定しています。

日本のスタートアップで、まだ「世界を変える、社会を変える」旗手になっているプレーヤーは少ないと思います。プラネット・テーブルは、企業という枠を超え、日本発、世界の農畜水産・食料問題の解決をリードする「クリエイティブ・チーム」になろうとしています。

"世界を変えたい"デザイナーさん、エンジニアさんはもちろん、サービスの担い手として参画したい方や、支援したい方たちがもっと自由に参加できる「オープンな場」となれるように、新しい働き方や組織設計を追求していきます。

プラネット・テーブル株式会社's job postings
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