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大人を動かすのは、こどもたち

我が子が育つ「まち」の環境が気になって…、親としてプレーパーク活動を始め、続けるうちにわかったのは、「こどもはだれでも、外あそびが大好きだ」ということ。こどもの興味関心や本能的な成長欲求を満たす刺激的で豊かな環境が、外に、あるからでしょう。

しかし社会は、こどもの外あそび離れが進む方向に、どんどんと向かっていきます。「外であそびたくない」と、こども自身が言いはじめ、こどもが外であそばないことが課題だとは、親世代は認識していない。そして、こどもが近所の異年齢集団で群れてあそぶことが当たり前だったシニア世代からは、外あそびを盛り上げる事業なんて、なぜ必要なんだ?こどもはほかって置けばあそぶものだと、おっしゃる。でも専門家からは、こどもの心と体と頭の育ちに対する危惧がなげかけられる…。

どこからどう取りかかれば解決の糸口があるのか、戦略が立てにくい「こどもが外で!あそばない」という状況。社会の価値観や経済状況、住民の生活や自治体の予算、家庭の子育て力と子育て支援など、各地域の中にある様々な課題の影響を受けやすい、一人のカリスマが現れて旗をふれば解決するものではない課題だからでしょう。プレーパーク活動をはじめて8年目の2011年、この課題に本気で取り組むことにコミットしたので、プレーパーク活動をしていた市民団体をNPO 法人化しました。

そして2019年、これからの戦略として選んだのは、子育て当事者の親、子どもの育ちに関わる専門家、実践者、地域のシニア世代、専門施設、自治体など、様々な立場属性の大人たとと、協力、連携、協働しながら「あそび場」を広げていくという、ボトムアップ型の手法です。一番の強力パートナーは、「あそび場」であそんでいる、楽しい!明日もまたあそぶ!と、溢れんばかりの笑顔を見せてくれる子どもたちです。
外で!あそんで育つ、こどもの姿が…「まち」の大人を動かすと信じています。

特定非営利活動法人PLAYTANKでは一緒に働く仲間を募集しています
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