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ふらっと集ってデザインの筋トレ?! 挑戦し続けるUIデザイナーの『Dクエ ライト』

※本記事はnoteに掲載している内容と同内容となります※

ーー『Dクエ ライト』
それは、更なるレベルアップを目指すUIデザイナーの挑戦の物語である ーー

ポケラボのUIデザイナーは、毎週金曜日にデザイナークエスト ライト、通称『Dクエ ライト』という勉強会を開催しています。

むむ……どこかで聞いたことのあるタイトル……というのはさて置き、
最近『Dクエ ライト』が盛り上がってきている?!という噂を聞きつけて、
主催者のUIデザイナー吉田さんと、菅嶋さんにお話を聞いてみました。

(左から)
菅嶋:2018年12月入社/デザイナーチーム アソシエイトマネージャー
吉田:2014年 5月入社/デザイナーチーム アソシエイトマネージャー

ーー『Dクエ ライト』をはじめた背景を教えてください!

吉田:はじまりとしては、数年前に所属していたチームで、単純にデザイナーみんなで楽しめることをしたいと思い、週1・1時間で、おすすめの本を紹介したり、皆で同じゲームをやって良かった部分・悪かった部分など意見を出し合うといったことをやっていたのが原型になっていると思います。当時はインプットに留まっていて、それをデザインにどう活かすのかまでは落とし込めていませんでした。

その後チームを離れて少ししてから、デザイナー全体の取り組みとして『Dクエ ライト』の前身となる『Dクエ』が誕生します。『Dクエ』は、約半年かけてゼロから課題に取り組む形でした。長いスパンで課題の負荷も高かったので、それぞれメイン業務もある中、進捗させるのが難しかったのが現実でした。結果として約1年半(3クール)やったのですが、結局、最後にかけこみで仕上げるメンバーが多く、進捗管理に課題が残りました。

そんな『Dクエ』でうまくやれなかったことを改善してつくったのが、『Dクエ ライト』です。長い期間かけて結局最後に追い込んでつくるのであれば、もっと短い時間でその場でアウトプットを出すことにこだわり、積み重ねた方が筋トレみたいに少しずつ身になっていくかもしれないと考えたんです。昔チームでライトに実施していた原型にインスパイアされた形ですね。

菅嶋:
『Dクエ ライト』の目的は、
・新しいツールの習得など含めたUIスキルの向上とノウハウの蓄積
・デザイナー間のコミュニケーション活性化
主にこのふたつです。
最初の30分インプットして、残りの30分でアウトプットするという1時間完結型でやっています。
ちょうど僕が入社した2018年の年末頃にはじまったので、もう2年半くらい経ちましたかね。実施時間としても、この形式はちょうどいいなと感じています。

ーー具体的にはどんなテーマで実施されているのですか?

吉田:例えば、直近やったのは「パーティクルエフェクトを作ろう」というテーマです。
社内用なので出せる部分が少ないのですが、実施した内容を簡単にまとめているConfluenceをチラ見せしますね。

毎回実施した後に、各メンバーのアウトプットも掲載するようにしています。

他にも一例ですが、下記のようなテーマで実施しています。

・強化機能のUXを考えなおしてみる
・UIアニメーションを作ろう
・遷移を少なくしてみよう
・非HUDのUI
・OOUI(オブジェクト指向UI)の理解を深める
・Unity講座
・メンタルモデル ※認知心理学の用語のひとつで、人が持つなにかしらのものごとや人に対して持っているモデル、イメージのこと

テーマは私が決めることが多いのですが、最近は菅嶋さんにも協力してもらっています。回によっては得意分野がある人に得意なものを紹介してもらう形で、メンバーに先生役を依頼したりもします。

テーマを検討する前提として、デザイナー全体で伸ばしていきたいと感じていることはふたつあります。
ひとつは、最近は静的なUIというのはあまりないので、エフェクトやUIアニメーションなど動的な部分のスキルアップに繋げられること。
ふたつめは、ユーザビリティをいかに考えられているか、
プランナーの方から出てきた仕様に対して、そのままつくるのではなく、どうしたらよりユーザーさまにとって良いUX体験になるかをとにかく考えられるようになること。
これらを重視しています。

菅嶋:UIデザインは常に進化していくので、常に新しいUI、使いやすいUIのトレンドを皆で考え続けていきたいですね。

ーー『Dクエ ライト』をはじめて変化したこと、良かったことはありますか?

吉田:正直「劇的にめちゃくちゃ変わった!」というものはなくて、一足飛びにいくものでもないかなと思っています。
ただ、メンバーの皆さんにアンケートをとってみると「実務に役立った」「ユーザビリティに関する知見が広がった」といった声が多くあったので、少しでも役立っているというリアクションがもらえた事は良かったです。

それ以上に大きいのは、ユニットをまたいだコミュニケーションの場となっていることかもしれません。デザイナーチームは担当プロダクト毎のユニットで分かれているので、ユニットが違うと、特にこのコロナ禍では顔を合わせる機会がほぼないんですよね。

毎週1時間でも同じ時間を過ごすことによって、「『Dクエ ライト』で話したことある人だ!」と話せるきっかけになったり、マネージャー陣も幅広くメンバーのことを知れる機会にもなるのでメンバーのタスクを采配する際のヒントにもできそうです。

菅嶋:コロナ禍になってZoomの『聞き専』という文化が出来たのもよかったです。以前は業務が忙しいと「欠席で」となっていたところが、今は業務をしながら聞くだけでも良いとしています。初回の人は見学だけでもOKにするなど、とにかくハードルをさげて、カジュアルに参加できる場にしていることで、参加率が下がることなく継続できているのかなと思います。

(……と、ここで参加者の皆さんの声も聞いてみましたよ!)

ーー参加者の声を聞いてみました

普段関わりが少ないメンバーとコミュニケーションをとることが出来る良い機会となっています。各メンバーがどんなデザインが得意でどういった考え方でデザインをやっているか、リモート環境でなかなか見えづらい中、『Dクエ ライト』を通してデザインチームの横の繋がりが広がったと感じています。
パーティクルエフェクトの勉強会ではみなさんに作り方の説明をしたり、課題を出したりして、人に伝える、教えるという点で勉強になりました。実際参加してくださった方々も簡単なものが作れるようになっていて、とても嬉しく思います。実務ではエフェクト担当の方がいますが、仕組みを理解することで、既存エフェクトの微調整だったり、工数次第ではデザイナー発信で提案する事もできると思うので、自分の範囲を限定せず取り組んでいきたいと思います。
Zoomで画面共有しながら詳細に質問できるので、わからないことをすぐに解消できてとても有意義な時間になっています。とはいえ、Unityや動画系の制作は普段の仕事ではなかなか使う場面がないのでいきなり出来ることではないなとも痛感しました。今後もより幅広い制作ができるよう、『Dクエ ライト』で学んでいきたいと思います。

ーー『Dクエ ライト』を今後どう改善していきたいですか?

吉田:テーマ検討の話の中でもありましたが、お題をつくるのが基本自分なので、傾向が偏ってしまうというのは感じています。
「参加ハードルは低く」がポリシーなので、メンバー持ち回りでテーマ決めをするとなると、参加ハードルが上がる部分もあるかなと思っていて。
直近は菅嶋さんをはじめとした数名の方が積極的に協力してくれているので、つくりたいという人がいれば一緒につくってお題の幅を広げていきたいです。

菅嶋:そうですね、一緒にやっていきましょう!
実際に担当プロダクトで使えるような、より実践的な知識や技術にはもっと取り組んでいきたいですね。
とはいえ、一見業務に関係ない知識を知るのも楽しいですし、意外とふとした時に使えるものもあるので、肩ひじ張らず楽しんでやっていきたいと思います。

ーー『Dクエ ライト』を通して、今後どんなことを実現していきたいですか?

吉田:UIデザイナーとして、ロゴやイラスト、パーツ等の制作力はもちろん大切ですが、大前提として、UI・UXの設計の考え方や知識の部分がとても重要だと考えています。そういった部分を皆でレベルアップしていって、結果としてユーザーさまに今よりもっと良い体験を届けていきたいです。

菅嶋:『Dクエ ライト』はカジュアルにやっていく側面もあるので、今後さらにデザイナーチーム内のコミュニケーションの活性化を実現していきたいです。チームで集まって、ひとつの課題に対して意見を出し合うのも楽しいですよね。
1時間という決まった時間の中でインプットとアウトプットを繰り返すうちに、自分のアイデアや意見をきちんとチーム内に伝える練習にもなると思います。そういったプレゼン力を身につけたメンバーが今後増えていくといいなと考えています。

また、『Dクエ ライト』とは別で、より本格的な内容に取り組むR&D(研究開発)もやっています。『Dクエ ライト』で基礎的な部分にしっかりと取り組んで、そこからR&Dや新規プロジェクトで活躍できるデザイナーが増えていってほしいです。

吉田:カジュアルな『Dクエ ライト』という場は、気負わずふらっと参加してもらえる場所として、なにより自分自身がそういう場所が会社に欲しいなと思ってつくりました(笑)これからもデザイナーの皆さんがリラックスして集まり、みんなでレベルアップしていける場であれたら嬉しいです。今後入社していただける方も楽しみに待ってますよ!

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