経営の道を目指してマーケティングの世界へ
――遠山さんは、幼い頃から少し変わった環境で育たれたとお聞きしました。
遠山: そうですね。父が会社を経営していたので、物心のついた時から「経営者としての視点」を感じてきたと思います。家族の団らんでキャッシュフローが話題になることがよくありました。だから、将来は自分も経営の側に回りたいとぼんやり思っていましたね。
――最初のキャリアに、ベンチャーのウェブ広告代理店を選んだのはなぜですか?
遠山: いずれ自分も経営に携わりたいと考えた時、スモールスタートで始めるなら「マーケティングスキル」が不可欠だと思ったんです。
大手広告代理店は分業が進んでいて、一部分のスペシャリストにはなれても、全体感が見えにくい。僕はいい意味でも悪い意味でも「丸投げ」される環境で、広く浅く、でも一通りを自分一人で回せるようになりたかった。それに、代理店ならクライアントごとに違う戦略を考えないといけない。代理店で様々な業界・業種のマーケティングを学ぶのが近道だと確信していました。
――実際に4〜5年経験されて、いかがでしたか。
遠山: 広告、SNS、SEOと幅広く触れました。単なる手法だけでなく、「この商品を売るためにどんなコンサルティングが必要か」という思考の型が身についたのは大きな収穫でした。
でも、2025年頃から潮目が変わったんです。Googleの検索結果にAIの概要が出てくるようになって「これは時代が変わるな」って。今までAIに興味なんてなかったのに、急に仕事を奪われる焦りを感じました。仕事のスキル的にもっと成長したい気持ちもあり、なかば勢いで会社を辞めました。
Polaris.AIとの偶然の出会い
――退職後は、個人事業主として活動されていたんですよね。
遠山: ええ。前職をやめてから4〜5ヶ月ほど業務委託としてやっていました。でも、これが想像以上に苦しかった。成果が出ない時に相談できる相手もいないし、何より最新の情報が入ってこない。当たり前だったことが当たり前じゃないと気づいたんです。「このままじゃ一生は続かない」と感じて、ゆるゆると転職活動を始めました。
――そんな中で、Polaris.AIが目に留まった理由は?
遠山: 社長徳永さんと話したことが大きいですね。彼は僕と同い年なんですが、話してみて「この人の下にはすでに社員がいて、ちゃんと会社を経営をしているんだ」と、圧倒的な差を感じたんです。自分にとってはすごく大きな存在に映りました。
それに、Polaris.AIはスタートアップ。いい意味でも悪い意味でもまだ何もない、すべては自分次第。AIという僕に焦りを与えた領域でもありましたし、「ここなら面白いことができそうだ」という直感が働きました。
業務が一番のAI学びの場
――現在のPMとしての仕事について教えてください。
遠山: 今は地方自治体DX支援プロジェクトやAIコンテンツ制作プロジェクトなどを担当しています。
成果物の品質管理やスケジュール管理のPDCAを、いかに短期間で回すかが肝になります。エンジニアと協業していくうえで技術的な領域を把握する必要もあり、日々学びながら仕事をしている実感があります。
――AIという専門外の領域で、どうやってキャッチアップを?
遠山: 僕自身は正直AIの基本から勉強する必要があると思っているので、社内資料をみるだけでもかなり勉強になります。どういう課題に対して、AI技術を使うとどう解決できるのか。逆に今のAIでもできないことは何なのか、机のうえで勉強をしなくても仕事を通して勉強できるのは大きいですね。
自律した信頼で成り立つオープンなカルチャー
――これからのキャリア、どう描いていますか。
遠山: 今は目の前のプロジェクトに夢中ですが、やっぱり経営者になりたい気持ちは忘れていません。だから、PMの業務にとどまらず、マーケティングや経営にかかわる仕事もやらせてもらっています。
スタートアップの環境で経営に関われる機会なんてそうそうない。ここでの経験は最高の実践場だと思っています。
――遠山さんから見た、Polaris.AIの「一番の魅力」は何でしょうか?
遠山: 上司部下という上下関係もほとんどなく、お互いを信頼しあっているからこそ成立する「自由さ」です。全員が自律してクライアントと真摯に向き合っている。表裏なくオープンなカルチャーには、一種の凄みを感じます。
――最後に、今の率直な心境を教えてください。
遠山: 正直、この会社、結構好きなんですよね。
自由であるということは、その分「すべては自分次第」という重みもあります。でも、自分の好きなタイミングで働きながら、最高に面白いプロジェクトに関われる環境は、僕にとって理想的。新しく入ってきた人にもそう感じてもらえるように、この組織の良さを形作る役割を担えるといいなと思っています。