技術進歩が激しいAIの可能性を最大限に引き出し、クライアントの想像を超える価値を提供することで、ビジネスの未来を切り拓いていきたい――。そんな大きな野望を、「仲間の背中を押す」という形で実現しようとしているのはPolaris.AI株式会社COO飛島さん。今回は起業の背景から組織、そして未来への展望について詳しくお話を伺いました。
飛島 寛人(とびしま ひろと)|COO(最高執行責任者) 東京大学工学部にて機械工学を専攻。新卒でコンサルティングファームの戦略グループに入社。2023年、COOとしてPolaris.AIを共同創業。事業戦略の立案と実行、また顧客の経営目標を踏まえたAI戦略の提案や、ROIを最大化するAIプロジェクトの推進に注力。
一度はエンジニアの道を諦めコンサルタントへ
ーー飛島さんのキャリアを教えてください。
飛島: 大学では機械工学を専攻しており、将来は自分も技術者として生きていくものだと思っていました。でも、そこである人物に出会ってしまった。後にPolaris.AIを共に創ることになる、徳永(代表取締役)です。
ーー徳永さんの第一印象はどのようなものでしたか。
**飛島:**知識の深さ、一つのことに猛烈に熱中する姿、飛びぬけているなと思いました。ライバル意識というよりは、同じ班で活動するなかで能力の差分が痛いほどよくわかったんです。「自分はこの領域で彼を上回ることはできない」と直感し、挫折に近い感覚を抱きました。それで、大学院へは進まずにコンサルティング業界へ進むことを決めたんです。
ーーコンサルに行くことの決め手はなんだったんでしょうか?
飛島: 当時は「コンサルってなんかかっこよさそう」なんていう単純な動機もありました(笑)。でも、一番は「人」ですね。就活生である私に対しても礼儀を尽くす姿勢、他者に敬意を払う文化に、強く惹かれました。実際、入社後もD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)が浸透していて、根本に他者への敬意がある素晴らしい会社でした。
リスクを鑑みてもAIスタートアップ起業という挑戦へ
ーー順風満帆なコンサルタント生活だったと思いますが、なぜ再び徳永さんと合流することになったのですか?
飛島: 3年目になり、仕事に慣れてきた頃にふと目にした徳永のX(旧Twitter)の投稿がきっかけです。「AIで起業する」と発信していた。それを見たとき直感的に「AIという成長領域であれば、自分の培ってきた戦略コンサルの知見が力になれるはずだ」と思ったんです。
ーー数年ぶりの再会で、すぐに転職を決意されたと。不安はなかったのでしょうか。
飛島: 起業なんて一部の天才がやるものだと思っていましたから、もちろん不安はありました。でも、彼のやりたいことやビジョンを聞いているうちに、とても心惹かれるものがありました。 現職に残ることや起業したときのリスクも考えましたが、AIという市場に身を置いて挑戦する方が人生のワクワク感も大きいと確信し、起業を決意しました。
「できない」と思っていることを、みんなにさせていく
ーー現在はCOOとして組織を牽引されていますが、飛島さんがメンバーと向き合う上で大切にしていることは何ですか。
飛島: 私の役割は、メンバーと一緒に思い切り飛び立ってみることだと思っています。Polaris.AIのメンバーは皆非常に優秀ですが、同時にとても謙虚で保守的な側面もあります。
ーー「保守的」というのは意外ですね。
飛島: 傲慢さがなく、他者に対して誠実な人を採用しているからかもしれません。優秀ゆえに「自分にはまだ早い」とブレーキをかけてしまうこともある。そんな彼らの背中を押し、一緒に飛び立ってあげる。「できない」と思い込んでいることを、チームの力で「できた」に変えていく。昨日まで想像もできなかった景色を、みんなで見たいんです。
ーー具体的に、メンバーとのコミュニケーションで意識していることはありますか?
飛島: 状況をポジティブに捉えたうえでやるべきことを整理することを大切にしています。悪いところに目をつけるのではなく、ポジティブなエネルギーでその人を後押ししてあげる。 メンバーが相談してくれたときは、まずは状況をポジティブに捉え直し、その人が今出せるギアを一段上げるようなアドバイスを心がけています。サポートしたメンバーが「大化け」して、イキイキと成果を出し始めた姿を見るのが、何より嬉しいですね。
「自分たち、こんなことまでできるのか!」という手応えを
ーーPolaris.AIを、今後どのような組織にしていきたいと考えていますか。
飛島: 「自分たちはこんなことまでできるのか!」と思い続けられる組織でありたいです。会社の成長も大事ですが、それ以上にメンバー自身が「自分、すごい!」と思えるような、自己肯定できることが大事だと思っています。個人が自信を持って挑戦できる風土があり、その結果として会社が成長している。それが理想ですね。
ーー最後に、これからPolaris.AIにジョインする可能性のある方や、契約を検討されている決裁者の方へメッセージをお願いします。
飛島: 私たちが求めるのは、”コト”に向かって誠実であり、真摯であることです。AIという技術は今、非常に追い風の中にあります。本気で向き合えば、必ず大きな成果が出る。だからこそ、表裏なく会話ができる関係でありたい。
もしメンバーが難しい局面に直面していても失望することはありません。まず会話をして、受け止める。戦い方を変えれば、なんとかなることのほうが多いんです。この道中を一緒に楽しんでくれる仲間を待っています!