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ほとんどのメンバーがリモートワーク(テレワーク)をしている弊社では、オンライン上で顔を合わせたり、チャット上でコミュニケーションをはかったりしています。
でも、どうしても会議や用件ありきな部分があって、ふとした時に出る表情や気持ちの変化に気づきにくいことがあります。
また、組織の拡大とともにメンバーが増えつつあるなか、それぞれの日々の状況をスピーディーに把握する必要性もあると感じていました。
そこで、2018年から取り入れたのが
「働き方のギャップ確認アンケート」。
「『今週の働き方(働く量や質)』と、『理想とする働き方に(働く量や質)のイメージ』にギャップはありましたか?」
という質問をチャット上で毎週投げかけ、10段階で評価してもらうものです。
「働きすぎか」ではなく「理想的か」に焦点
前提として、「働きすぎは、まずいんじゃないか」という課題がありました。
そこで最初は、「働きすぎ、大丈夫ですか?」や「今週、大変でしたか?」のような過重労働にフォーカスした聞き方にしようと思っていました。
つまり、負荷チェックです。
でも、人によっては「負荷が大きくて働く量は多いけれども、逆に理想には合っている!」というケースもあります。
逆に、「負荷は小さかったとしても、やりたかったチャンレンジができていない!」という意味のギャップがあるケースも。
「働きすぎか、どうか」というベクトルだと、『個人の働きやすさ』をはかる手法としてはどうか…と考えた末、「人によって理想は違う」という視点で、この質問の仕方に決めました。
困りごとは、スピーディにキャッチアップ!
メンバーからの回答は、毎週行っている経営会議で、社長の私を含めた4人の役員と3人のマネージャーでチェックしています。
メンバーがすごく困っていること、発信してくれていることがあれば、逃さないように早期にキャッチして、メインで担当している人間がフォローアップしていくのが基本的な対応です。
実際にあったケースを例に出すと、「求められているスキルと、現状のギャップが非常に大きい。非常に心が重かった。」という回答。
これは、とてもまずいテンション…。
こうした大変なケースは、毎週のようにあります。
書いてくれているということは、「オープンにしている=コミュニケーションしてほしい!」ということなので、必要な対応をしていきます。
一方で、ポジティブな回答も多いので、それを見ると経営者として安心しますし、うれしいです。
毎週行うのは、「溜め込まない方がいい」からです。
思っていることを発信すると気分的にラクになりますし、具体的に改善できることもあります。
高い頻度で継続的に行っていくのも、一つのコミュニケーションです。
働き方以外にも、新たな気づきを生み出すきっかけに
アンケートをやっていると、体制へのアイデアや意見など、働き方とは違うベクトルの話が出てくることも。そこには「普段は気づかないけれど、言われてみればそうだな…」という気づきがあります。
例えば、弊社はもともと夏季休暇や年末年始などの特別休暇がなく、有給を使うのを推奨する、というスタンス。
でも、最近入ってきたメンバーの回答に、「有給を消化するということであれば、もう少し日数がほしい。親族のイベントで消化されてしまうので、自由に使える有給が少ないと感じている」という意見がありました。
それが新たな気づきにつながって、翌週には3日間の夏季特別休暇の制度をつくりました!
物事をすぐに決めやすい立場である社長の私がチェックしているので、こうした意見にも素早く対応でき、会社全体をより良い方向に変えていくきっかけになっています。
メンバーが気軽に発信しやすい場づくり
このアンケートの運用のコツは、「タイトにしすぎない」こと。
回答は推奨で、「言いたいことがあったら教えてね」のスタンスなので、書きたくない人に強要はしません。
実際、回答率は100%ではありません。
単にメンバーが忘れていることもあれば、出さないことがメッセージのこともあります。
リモートワークという環境に限らず、言いたいことがあるときに発信しやすい場が常にあるというのは大切で、多くの企業にとっても重要な取組になるのではと思います。
※こちらの記事は、ポップインサイトのメンバーが在宅ワークの働き方のコツや事例を紹介したブログ(リモートワーク・スタイル)に投稿したものを転載しております。そのため一部文体などを変更しておりますが、ご了承ください。
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