「新卒採用はやっていません」を覆し入社。大手人材会社の内定を断りあえてスタートアップに飛び込んだ理由。
こんにちは!ポジウィル人事部です。本記事では弊社初の新卒である大澤理夏子(おおさわりかこ)をご紹介します。
実は、弊社はこれまで新卒採用を行っておりませんでした。なぜ、彼女がポジウィルに入ることになったのか。彼女の決断に込められた想いと覚悟に迫ります。
ーりかこさん、本日はよろしくお願いいたします!まずはじめに、ポジウィルで何をしているのかを教えてください。
大澤:初めまして。大澤理夏子といいます。横浜国立大学を卒業していて、在学中はとある人材スタートアップ会社でキャリアアドバイザーのインターンをしていました。
現在は4月に入社したボジウィル株式会社にて、採用広報、新卒採用、新規事業など様々なチャレンジをさせていただいております。
「あるべき、こわそう」に心惹かれて門を叩いた
ーちなみに、弊社は23卒の応募はしていませんでしたよね。なぜ、弊社を受けることになったのですか?
大澤:代表の金井に、「話をさせてほしい」とTwitterでDMをしたのがきっかけです。
ー代表にDM?!
大澤:はい。これを言うと大抵驚かれるのですが(笑)
初めてポジウィルのWantedlyのページを見た時に、「あるべき、こわそう」というミッション、「違いを愛そう」というバリューに心臓を撃ち抜かれまして。私のビジョンを叶えられるのはここしかない!と思ったら、いてもたってもいられず…といった経緯でした。
ーなるほど。それだけ強く惹かれたのですね。りかこさんのビジョンとは何なのですか?
大澤:「自分の人と違う個性(とげ)を愛し、貫ける人を増やす」ことです。
人は皆、自分の中に「こうありたい・こうしたい」という願望や、とげ(個性)を持っていると思うんですよね。ただ、それが周囲とズレてしまうと、拒絶されたり、否定されたりして、いつしか願望自体を奥底にしまってしまう。それは当然、尖った部分をまるくしてしまう方が生きやすいから。そして義務教育下ではこういった”個性の同質化”が当たり前に起きてしまうと実体験から感じています。
そんな人と違う部分を奥底にしまわず、自分がちゃんと受け入れられたら。加えて、そんな自分を受け入れられる環境に巡り合うことができたら。そうすると周りに合わせるのではなく、自分がどうしたいか?で動けるようになる。その方が本当の意味で生きやすくなるし、新しい発想やチャレンジも生まれると思うのです。
だから私は「こうあるべき」に囚われない、1人1人の「本当は何を求めているか」に向き合い、それを叶えていく選択を支援できる人になりたいと思っています。
ーりかこさんが与えたい価値が、ポジウィルの「あるべき、こわそう」というミッションと重なったのですね。
大澤:はい、そのとおりです。
きっかけは、「どう在りたいのか」を問われたこと。
ーそれにしても、新卒の段階で、りかこさんのようにやりたいことが明確な人ばかりではないと思うのですが…?
大澤:そうですね。私自身も就活を始めたばかりのときは、やりたいことが全く分かりませんでした。
しかし、自分に向き合ってくれる存在に出会ったことで、私の心境に変化がありました。大学3年生の秋に参加したある就活イベントで、自分についてのプレゼンをした時、ある企業の方から「あなた自身がどうなりたいのか、全く伝わってこない」と言われまして。「他者にどう貢献するか、も大事だけれど、あなたには自分の理想を叶える力があるのだから、自分がどうなりたいかをもっと考えた方がいい」という言葉に不思議と涙が止まらなかったんです。
ー涙が止まらなかった。
大澤:はい。責任感で頑張って、自分の気持ちを置いてけぼりにしていた苦しさに気づいたことで、動揺してしまったんです。加えて、私の可能性を信じてくださったことに喜びを覚えました。
それから、これまでの人生を振り返り、どんなことにワクワクして、モヤモヤしてきたのかを様々な方に壁打ちをしながら、自分の在りたい姿について考えていきました。
すると、自分が「人と違うこと」を恐れ、また求めていたことに気づいたんです。
幼少期、私は自己主張をハッキリする子どもだったのですが、それが災いしてある子の機嫌を損ねてしまい、仲間はずれにされたことがありました。あまり記憶にないですが、急に一人ぼっちになって寂しかったことは覚えています。学年が上がるタイミングで幼い私がとった行動は、「とにかく周りに優しくすること」でした。そのおかげで、卒園する頃にはたくさんの人から手紙をもらうくらい人気者になっていました(笑)
ーまるで別人のような変化ですね!
大澤:そうなんです。それ以降空気を読むのが得意になり、自然と「周りがどうしたいか」「その場が丸く収まるか」を考えるようになりました。これは強みとも言えますが、相手に嫌われるのが怖くて本音を隠してしまい、深い関係性を築けないという弊害もありました。
一方で、私の幼馴染みは、周囲に全くこびず自分の意見をハッキリ言い、自分のやりたいことを貫いていました。その姿がかっこよくて…。彼女は敵を多く作りましたが、同時に私のようなファンも生み出していました。また、高校の時、まさに互いの個性を面白がり合うようなクラスで。みんなにスポットライトが当たるから、それぞれが自分の主張や好きなことをためらいなく出せている状態でした。
しかし、そんな幼馴染みも一時期は自分を守るために周囲に合わせていたり、高校のクラスメイトも別のクラスにいたときはつまらなそうだったり。違う選択や意見を、理解できないと一線を引く人たちがたくさんいたからだと思います。特に学校という、勉強ができることや周囲に優しくできる人が優等生とされる箱の中では起こりやすい現象のように思いました。
でも、自分の意見があるって素晴しいことじゃないですか。周囲の様子を窺っていた私にはない発想、意志を持っている。そんな彼らみたいになりたいし、彼らの理解者でありたい。
そして、誰もが私のように、奥底にこうありたいという願望・個性を持っているのではないかと思いました。ただ無視し続けて見えなくなっているだけで。私が人に向き合ってもらったからこそ見つけられたように、今度は私がその願いを見つけ、本人が大事にできるよう後押しする力をつけたいと思いました。
ー向き合ってもらったからこそ、今度は誰かに向き合いたいと思ったのですね。
大澤:はい。人は、人が向き合うことでしか救えないと思っています。そして、向き合うには覚悟がいる。嫌われる覚悟で相手に踏み込んでいく必要があります。私はそれができずに、ずっと当たり障りのない関係性を築いてきました。でもそんな自分を変えたい。自分の弱みを乗り越えることが、ポジウィルで発揮できる価値になると思っています。
大手かスタートアップか。決めては「どう生きたいか」だった
ーりかこさんは、大手の人材紹介会社から内定を得ていましたよね。実際、スタートアップを選ぶことに迷いはなかったのですか?
大澤:最初はありました。ただ、どっちの生き方がかっこいいか?を自身に問うた時に、ポジウィルだなと思ったんです。私は大手の会社に対して、看板を得たい・スキルを得たいという「ください思考」になっていました。それってどうなんだろう?どうせなら与えられる人生でありたい。「会社を大きくしたい」と当事者意識を持って働けるのはポジウィルだと。
また、自分の与えたい価値が明確なのに、それを与えられないことに耐えられないだろうなとも思っていました。大手の人材紹介では、求職者さんの自己理解にかけられる時間が短い。私自身、何がやりたいかわからず悩んでいた期間が長かったので、どうしても時間は必要だと分かっていました。中途半端な自己理解で仕事を進めたくなかったんです。
ー自分にとって誇れる選択とは何かを問い続けたのですね。
大澤:はい、まさにそうです。
ー始まったばかりの新卒採用。ポジウィルでは、どんな方が活躍できると感じますか?
大澤:まだ結果を出せていない私自身が言えることではないですが…目の前の仕事に対して、適切に意味づけができる人は強いと感じます。
例えば私は、どんな仕事に対しても、その経験が後々人に還元できると思うと気合いが入ります。採用担当として就活生の方々に向き合うこと、学生向け事業を形にして大学生と向き合うことで自分の得たい言葉の力は得られるはずなので、その意識を常に持ちながら仕事をしたいと思っています。
あとは、臆せずどんどんアドバイスをもらい主体的に行動できる人じゃないでしょうか。スタートアップの環境では、PDCAじゃなくてDCAPだなと感じています。とにかくまずはやってみる。自分だけでジタバタせず、たくさんの経験を積んだ優秀な先輩方にどれだけ遠慮せずに時間を奪い、壁打ちできるかが、成長スピードに直結するなと思っています。
これからの大澤理夏子は。
ー今後の展望を教えてください!
大澤:まずはこの1年間、なんでもやります!自分のなりたい姿の一つである「失敗を防ぐ方法ではなく、乗り越えるヒントを与えられる人になる」ために、まず自分がたくさん挑戦をして、一つ一つ乗り越える経験を積んでいきたいです。
その挑戦の一つとして、学生向け事業を形にすることが目下の目標です。就職活動はまだまだ「あるべき」に囚われているように感じます。学生の段階で自分と向き合い、明確な未来を描き、それを叶える選択が自分の意思でできることの価値を広めるために。社内のさまざまな方のお力を借りながら達成できるよう、尽力します!
ー最後に就活生に向けてメッセージをお願いします!
大澤:叶えたいビジョンがあるなら、それを叶えるために必要なことは何か?を突き詰めて考えてほしいです。迷ったら最後は「どう生きたいか?」でキャリアを決める。自分がどうなりたいのか、をワガママに考えてほしいなと思います。自分を満たしてからでないと他者を満たせるようになれません。自分の弱みと向き合う選択だっていいんです。それが許されるのが、ポテンシャル採用の新卒の特権ですから。
ぜひ同じ志を持った方からのご応募お待ちしております!