取材内容
口腔菌研究のパイオニアとして副作用のない健康をサポート
口腔内の善玉菌の重要性に着目し、動物と人向けにサプリメントを販売しているプレミア
モード。自然の仕組みを科学の視点で生かし、量子微生物学などの研究で、健康長寿につ
ながる新しい商品開発を続けている。
動物と人の口腔ケアで健康長寿を目指す
口の中の善玉菌を増やすサプリメントを開発し、人とペット用の商品を販売している同社。
佐藤代表が「副作用のない薬を作りたい」という思いから設立し、口腔生菌製剤に注目し
て研究・開発を行ってきた。
社名は「カラダを特別なモードにしてゆくこと」から由来して名付けられている。「未熟
児で生まれて小さい頃は体が弱く、また、父が早くに亡くなってしまったこともあり、健
康長寿への願いを強く持ってきたことが起業につながりました」と佐藤代表は話す。
昨今は菌の研究が進み、腸内環境が注目され、善玉菌を増やす食品やサプリメントが人気
だ。一方で、口腔菌に関する論文を読んで、腸内環境のためにも、体の最上流である口腔
ケアが大事だと共感した佐藤代表。
いち早く口腔内の菌のバランスを整えるサプリメントに着目し、2009年から販売して
いる。
「多くの方は、うがいで殺菌をしたり、歯みがきで汚れを落として、口の中をきれいにさ
れていると思います。しかし、口の中には体にとって有用な菌も存在します。殺菌しすぎ
ることで、耐性菌が生まれ、抗生剤が効かなくなり、新たな感染症が増えるという問題も
あるのです」
口腔内で善玉菌を増やすと、疾患の治療につながることもわかっており、とくに動物医療
の現場では口腔菌のサプリメントが使われることが増えている。
同社のサプリメントは、動物医学の学会発表でも治療効果が実証されており、口腔菌研究
のパイオニアというポジションを確立してきた。
「動物用のサプリメント『プロバイオシリーズ』によって犬の口臭がなくなった、猫の口
内炎が改善したといった声が多く寄せられています。
犬に口腔環境が悪化して歯周病になると、菌が全身を巡って心臓や腎臓が悪くなると言わ
れており、全身の健康のためにも口腔環境を整えることが大切です」
人用のサプリメントは「Zendaman」シリーズとして、医療関係施設向けと一般販売用が
ある。医療現場では歯科を中心に販売され、予防治療のコンセプトアップという提案をし
ている。
「口腔内には100種類以上の菌が住み着いていますが、その役割にはまだ未解明な点も多
く、研究によって次々に新しいことがわかってくる分野です。菌との共生による副作用の
ない創薬がコンセプトなので、世界中の研究動向を見守り、新しい技術の提案を考えてい
ます」
量子微生物学を農業や化粧品に応用
同社がもう一つ力をいれているのが、量子微生物学だ。菌をはじめとする微生物が電子の
影響を受けることを仮説に、菌の力が強く働く環境を作り、商品化する計画を立てている。
「たとえば、子どもが友だちの影響でよい方向に変わったり、逆に自分らしさを出せな
かったりといったことがありますが、菌も同じです。“思い”が電気信号として伝わり、菌
の活動に影響するという研究もあり、
どのような気持ちで生きるかということも健康長寿に関わってきます。微生物と人との共
生により、体の状態をよい方向へ変えていくことは研究テーマに一つです」
そういった量子微生物学を農業の分野で土壌菌に応用したり、化粧品に入れて酸化還元力
を高めるといったことも計画している。「無農薬野菜を作る土壌への技術提供もできると
考えています。
また、酸化還元を続ける定量電子を化粧品に入れることができれば、肌が老化しにくい状
態をキープできるので、革新的な技術になるのではないかと研究中です」
新しいことを創造し成長できる企業
事業部や関連会社の設立も予定しており、経営を手掛けたい人、柔軟な働き方がしたい人、
海外進出に興味がある人を歓迎している。具体的な職種としてマーケティング、営業、管
理といった分野で活躍できる人材を求めている。
「新しいことを創造していく会社なのでしっかりと成長できる環境がある」と佐藤代表は
語る。
「菌の多様性が私たちの健康の土台です。菌と生態系を科学し、菌との共生をテーマに、
持続可能な人と地球の健やか未来に貢献していきたいと考えています」
プレミアモード 代表取締役 佐藤稔〈さとう・みのる〉
(会社概要)設立 2009年3月 本社 東京都町田市
事業内容 動物・人向けの口腔善玉菌生菌製剤の製品開発・販売事業