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プロダクト開発に至る原体験:「Excelのセルの切り刻まれる夢を見た」〜CEOインタビュー②

こんにちは!プロフィナンスの採用担当です。

前回の記事では、代表取締役CEOの木村が現在に至るまでに一度起業をしていたことや、それからパブリックローンチまでの10年間でどんなことを考えていたのかについてお伝えしました。

今回は、よりプロダクトの核心に迫る体験や考え方について語ってもらいました。

特に事業計画を作成したことのある人には共感できる内容になるのではないでしょうか。

■プロダクトの構想に至る原体験~Excelのセルに切り刻まれる夢~

10年越しにプロダクトを開発しようとした原体験は複数あるのですが、一番は投資先での事業計画づくりです。

いきなり新卒1年目で事業計画を立てろと上司に言われました。なんとか勉強してPL(損益計算書)の計画を作って持っていったら、投げ返されたんです(笑)
投資先は工場のような設備投資が伴う事業を考えていたから、きちんと資産のシミュレーションもできるようBS(貸借対照表)も必要。ということでBSとPLとCF(キャッシュフロー計算書)が連動する事業計画を作れ、と言われて目が点になった。

そこからが地獄でした。全く数字が合わないわけです。連動するよう作ったのに、BSの数値がバランスしない(本来一致するはずの資産の合計と負債・純資産の合計が一致しない)。

頭を悩まされすぎて、Excelのセルに切り刻まれる夢を見たほどです。

2カ月やり続けて、こりゃダメだと思って、そのExcelファイルを一度ゴミ箱に放り込んで、ゼロからやり直しました。そしたら2日で完成したんですね。我ながら衝撃の結末でした。

その時、

「もう二度とやりたくない」

「少なくとも起業家がこんなことに時間を使うべきじゃない」

と思いました。

せっかく事業を思い描いて、新しい価値を世の中にだそうとしている、色んな才能を持った経営者が、数字作りだけに時間を使うというのはあまりにもったいない。

その後も多くの投資先の事業計画を作成する中、事業計画のExcelそのものをテンプレート化しました。投資先の社長にA4用紙1枚の質問表を回答してもらい、その回答に基づいて事業計画の初稿を翌日には完成させる。それをもとに細かい議論をして1週間程度で仕上げる、ということをやっていました。

これこそが、今のプロダクト「ProfinanSS」の原型です。

■俺がした苦労は、お前はするな、という一貫した考え方

プロダクトを作る上での基本的な思想は、「知識と経験のオープン化」です。

ProfinanSSというプロダクトも、「事業計画作成をつくることに自分自身が苦労したから」です。

自分がなかなかできずに苦労して、やっとなんとかできるようになったこと。わざわざ他人が同じ苦労をする必要はないです。「自分は苦労して3年間かけて●●を成し遂げた。だからお前も3年苦労しろ」というスタンスの人が一定数いますよね。

「この知見は自分にしかないんだ」と自分のスキルをブラックボックスにして付加価値を維持しようとするのではなくて、どんどんコモディティ化をしていきたい。それでみんなができるようになる。そうしてみんなで先に進む。人類が進化してきた歴史を考えれば、この考え方には合点がいくと思います。



■次世代はもっとクリエイティブになことに時間を

先人と同じような苦労を経験しない代わりに、その効率化によって他の人にはもっと先に行って欲しい。どうせ、時代が変わることによって僕がした苦労とは全く別の苦労をするのだし(笑)

だから、せめて僕がした苦労はしなくていい。

次の世代には、苦労という負債を負わせるのではなく、経験を通して得たナレッジ・知恵のエッセンスという資産こそ継承するべきです。それによって、また次の世代がもっとクリエイティブで、その人にしかできないような価値を出していけるようになる。

プロダクトで実現したい世界だけでなく、これから一緒に働くメンバーに関しても同じです。

自分よりも優秀じゃなければ採用しない

まだ役員2名に加えて社員が1名というまっさらなスタートアップなので、メンバーの成長=会社の成長です。既に出来上がった人に興味はありません。

ただ、僕よりも優秀な人、優秀になってくれそうな人じゃないと採らないと決めています。僕もできないことは多いのですが、僕ができないことをできる方、年齢に関係なく尊敬できる方と一緒に働きたいと思っています。 今のメンバーもすごく優秀で、僕自身勉強になります。よくダメだしもされます(笑)。
成長スピードだけならまだまだ負けないつもりですが…(苦笑)

それに、僕が苦労して得た知見はできる限り共有するから、どんどん僕よりも先に行って欲しい、そう思っています。

ここまで読んでいただいた方はお分かりかもしれませんが、木村は自分の体験をある思想や信念へ昇華し、それを活かすというプロセスが非常に得意です。

以前、彼は教師になるという夢を抱いていたのですが、それも「せいぜい一度に影響を与えられるのは50人程度、40年やるとして2000人か、少ないなぁ」と考えたこともあるそうです。

様々な経験を通じて得た知見をコンサルティングという形ではなく、「ProfinanSS」というプロダクトを通してより多くの方に届けたい、という今の考え方に通じるものがあります。


こんな木村と20代の若手社員が鋭意「ProfinanSS」を展開中です。

まずは一度、直接お話ししてみて、自分の目と耳でプロフィナンスがどんな会社か確かめてみてください。

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