「Progateはエモさドリブン」CTO村井が考える理想の開発環境とは?

「モノを創ることができず、バリューを発揮できない。」大学3年生のときに起業に挑戦するも、自身に開発力が欠けていることにフラストレーションを感じたProgate CTO村井さん。プログラミング初心者からどのようにしてProgate創業に至ったのか。Progateではどのような価値を広めるのか。会社の開発環境はどのような感じなのか。などなどいろんな話を伺いました!

モノを創れないフラストレーションからProgate創業へ

ーProgate創業のきっかけを教えてください。

1番大きな原体験は「モノを創れない」というフラストレーションですね。

大学3年生になるタイミングで起業に興味を持ち、現COOの南部ともう1人と3人で起業しました。

それまでは何となく「敷かれたレール」を歩んできたような私にとって、初めて何か主体的に決断をしたタイミングで、「世界を変えてやろう」と意気込みモチベーションもかなり高かったです。

いけそうなアイディアもあり、デザインもサイトのコンセプトも良くて、あとは創るだけだったのですが、開発でつまずきました。私も南部もコードは全く書けず、もう1人のエンジニアともすれ違いが起きて、結局アイディアを形にできないまま頓挫してしまったんです。その後、別の会社と一緒に動いていたのですが、プロダクトも何もない状態でビジネス職が発揮できるバリューなんてほとんどなく、初めて「創れない悔しさ」を実感しました。

やっと自分の人生を歩んでいた気がしてモチベーションが高かった分、落ち込み具合は半端なかったです。創れないことによる「自分のバリューの無さ」にフラストレーションが溜まりました。

そこでプログラミングの勉強サークルを作って、そのタイミングでマサ(現CEOの加藤將倫)と出会いました。それ以来いろんな社長に会いに行く中で、受託開発の案件をもらったんです。

当時私もマサもプログラミングができなかったのですが、その案件がきっかけで、マサと一緒にシェアハウスに住み、朝9時から次の日の朝4時くらいまでプログラミングの勉強と受託の開発をしました。2ヶ月間くらいそのような生活をした結果、全くのプログラミング初心者だった私たちが、しっかりと受託の開発をやりきれて、モノが創れるようになったんです。

これが本当に自分の人生を180°変えてくれました。今までは、起業はできないし人の役にも立てないという感じでしたが、それ以来いつでも起業できるようになったしいろんな人から仕事が舞い込んでくるようになりました。

そこからしばらくはプログラミングのスキルを活かして、多方面で仕事をしてお金を稼いでいました。しかし出会ってきた起業家の「人生を賭けて事業を成功させる」という気概や言葉の重みなど、彼らの人間的な次元の違いに強い憧れを感じて、起業することにしました。

今まで自分たちがフラストレーションを感じていた「わかりやすいプログラミング教材の無さ」を解決しようと思い、今のProgateの事業内容に決めました。

「プログラミングは人生を変える」ことを知ってほしい

ーProgateでどのような価値を広めていきたいと思っていますか?

現状のプログラミング教育に関する問題である「情報の非対称性」を解消し「”創る”ということがどれほど自分の人生を変えられるか」ということをもっと広めたいと思っています。

本来プログラミングは難易度でいうと、中学校で習う「連立方程式」と同じくらいだと思っています。誰でもできるはずなんです。

しかし、長い歴史があって習得までの教育メソッドが確立されている連立方程式と違って、プログラミングはまだしっかりとしたメソッドが確立されていません。

だから良いメンターと巡り合ってみっちりとプログラミングを叩き込まれた人はプログラミングをマスターしている一方、ちゃんとした方法を知らずに勉強している人はいつまでたってもできるようにならない、という差が発生してしまっている現状です。

このような情報の非対称性を解消するためにProgateがあると思っています。

また、プログラミングを使って何かを創れることは本当に素晴らしいことです。

よく言われていますが、コンピューターは人間の能力や脳のキャパを拡張するものです。人間がすると数千年かかるような計算を数分でやってのけるし、さらにそれがインターネットで繋がることで「コンピューターを使うことで個人が与えられる影響力」がはるかに大きくなりました。

私みたいな何の知識も経験もない若造が40万人に使われるサービスを提供していること自体が、その証明です。私とCEOのマサはプログラミングでコンピュータを操れるようになって、人生が変わったんです。

創れることによってどれほど人生が変わるかということをもっと多くの人に感じてもらう、というのがProgateが提供したい価値です。

Progateのプロダクトに愛を持つ人が集まる開発環境

ーProgateの開発環境・開発カルチャーにはどういった特徴がありますか?

少し変かもしれませんが「これといったアピールすべき開発環境・カルチャーがない」というところが私たちの開発カルチャーです。

どういうことかというと、Progateが非常にプロダクトドリブン過ぎるんです。集まるエンジニアも「Progateというプロダクトに愛着がある人」ばかりなので、開発環境などはそれほど大事なポイントじゃない、ということです。

もちろんエンジニアが気持ちよく働けるように環境を整備することは大事ですが、「とにかく働きやすく」とか「とにかくイケてる開発の雰囲気を」みたいなのは本質的ではないと思っています。

Progateというプロダクトをどうにかしたいと思う人、すなわちベストなコンテンツとベストなUI/UXをユーザーのために考えたいという「”想いを持った人”が集まる環境」が本質的に1番重要です。

プロダクトに想いを持った人たちが集まるからこそ、エンジニアにはコードを書くだけでなく、企画やデザインにまで関わってもらっています。

モバイルアプリ開発の時は、エンジニアを含むメンバー全員でユーザー体験を考えました。だって、デザインに正解なんてありませんから、デザイナーも正解を知らないはずです。だから逆に、誰もが正解を持ちうる。「こういうUIが気持ちいい」みたいな感覚は誰もが持ち合わせると思いますし、だからこそエンジニアも含めて全員が企画やデザインなども考えるんです。エンジニアはプロダクトを創る人なので、想いを持ってコードを書いて欲しいです。だから逆にコードだけでなく、その前後の文脈にも積極的に関わって欲しいと思っています。

普通の会社だと企画・要件・デザイン・開発みたいに役割分担がもっとはっきりしていると思うので、ここはProgateの特徴かもしれません。

成長する人は「当事者意識が強い人」

ー今まで働いてきた中で、一緒にいて優秀だと思う人はどんな人ですか?

職種に限らず言えることは「当事者意識」が強い人ですね。

これは自分自身が経験したから間違いないと思っています。私自身、Progateを創業して以来、プロダクトに対する想いが強い時もあれば、少し弱まってしまう時もありました。

プロダクトに対する想いが弱い時、つまり当事者意識が弱い時は、全てが後手になってしまうし、人の意見にもなんとなく賛同してしまうんです。なぜなら行動一つ一つに「自分の想い」が入っていないから。

一方でプロダクトに対する想いが強い時は「みんなはこう言ってるけど、そもそもProgateって何のためにあるんだっけ」とゼロベースで考えることができます。プロダクトを誰のためにどう作るかというのを考え、それを元に行動できる人は発言の質が違うんです。

何も想いがないと「正解っぽいこと」に賛同し、組織の歯車になってしまいます。しかしプロダクトに対する自分の軸を持っている人はそこで「いや、それは違うでしょ」と言うことができます。

Progateはまだまだ少数精鋭のベンチャーで、CTOの私やCEOのマサとの距離が非常に近いです。そういった環境の中だと非常に顕著なのが、私たちに直接プロダクトについて口を出してくれる人は短期間でも成長します。これはエンジニアや営業をはじめ、全ての職種に対して言えます。

私たちとしては、当事者意識が強い人にぜひ入って欲しいし、どんどんリーダー的役割を任せていきたいと思っています。

Progateは「エモさドリブン」

ーProgateが他の会社と違っているポイントはありますか?

やはり「プロダクトドリブンであること」さらに言えば、良い意味でも悪い意味でも「エモさドリブン」であることですね。つまり、データという客観性よりも「自分たちが考えるベストなプロダクトを作る」という主観的な想いが圧倒的に強いんです。

Progateを創業して4年が経ちますが、データを真剣に取り始めたのはここ1年くらいです。会社の基盤を作った最初の3年間は、ほぼ何もデータを取っていませんでした。レッスン終了率くらいは取っていましたが、DAU(Daily Active Users)もMAU(Monthly Active Users)も全く取っていませんでした。

そんな状況でどうしてきたかというと、「Progateはこうあるべきだ!」という主観で意思決定をしてきました。

例えば、以前Railsコースを大幅に作り直した時も、別にレッスン完了率などの数字が悪かったわけではありませんでした。もっとわかりやすいものを作れるという自信と信念のもと、作り直すという意思決定をしたんです。

Progateの場合、コンテンツは「エモさ」が全てなんです。自分たちが「こうあるべきだ」と思うものをただひたすら作ってきました。

その結果、会社内で「コミュニティ」についての議論が全くなくても、自然とユーザーが熱狂してくれて、ファンによるコミュニティのようなものができたんです。

だから「エゴ」とも捉えられるくらい「こうあるべきだ」という主観を、Progateでは大切にしています。

もちろんデータは裏切らないし、客観的で定量的であるデータも非常に大事です。創業5年目になり、従来の意思決定の基準となっていた「主観」だけでなく、これからはデータなども積極的に取ることによって「客観」とのバランスもうまく計っていこうと思っています。

しかし、エゴこそがユニークさなんです。エゴが無かったら、正しいことを求めてしまうあまりオリジナリティ(独自性)がなくなってしまいます。

Progateはリスクをとってエゴを突き通したからこそファンがついたと思っていて、私自身はいつまでも、そういったことを大事にしていきたいと思っています。

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