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元大手生命保険会社務めのエリートサラリーマンが、新興コンサルティング会社に転職して失敗だったこと

Junpei Okumura/コンサルティング本部 マネージャー
ITベンチャー、その後に最大手生命保険会社で法改正にともなう新サービスのシステム・オペレーション構築および組織構築とその運用に携わった後、プロレドに入社。ITやファイナンスだけでなく、コミュニケーション(広告/通信/印刷など)やエネルギー領域など幅広い領域に精通しており、PEファンドと共に企業再生案件も担うターンアラウンド・マネージャーとして活躍中。
京都大学 工学部卒業

自分の存在意義を感じられる会社

学生の頃から「自分の働きが経営にインパクトを与えるような環境で仕事をしたい」という思いをもっていました。一方、多くの経営者と話をする中で、経営リテラシーの習熟には、ファイナンススキルの取得が必要だと感じるようになり、機関投資家の側面もある大手生命保険会社へ。担当をしたのは企業年金サービスでした。ファイナンスとは少し畑違いの分野ではあったのですが、結果、非常に幸運だったと思います。法改正を受けて生まれた新サービスで、システム・オペレーションの構築・そして組織構築。マネジメント的な視点から幅広く業務に携わることができたためです。

一方、キャリアを重ねていく中で、「自分の仕事の成果の半分以上は大きな組織の後ろ盾があるからではないだろうか。更に成長するためには、思い切って環境を変えた方がいいのではないか」と思うようになりました。

転職をするにあたって数あるコンサル会社の中からプロレドを選んだのも、これから一緒に歴史を作っていける可能性が広がっていること、また経営全体の中で自分の存在意義を感じられる規模であることに魅力を感じたからでした。

転職後に感じた戸惑い

組織の規模も事業内容も全く異なる領域。働き盛りといわれる30代でのキャリアリセットになりました。全く不安がなかったといえば嘘になりますが、これまでになかった新しいことをしていけるという期待がありました。

実際、コンサルの仕事は新鮮でした。

1例ですが、地方の食品スーパー様から「チラシの印刷コストを削減したい」、との依頼がありました。私達は、実際にチラシの制作現場へ足を運び、「チラシに掲載する食品の写真を誰がどのように撮影しているか」、「新聞折込までの物流はどうなっているのか」等、多面的に検証を行い、業務の最適化を図ります。普段何気なく手にとっているチラシがこんなにも多くの人の手を渡ってきていること、業務の中で新鮮な気づきがありました。

一方、当社は、業績が拡大基調にあるベンチャー企業です。クライアントやその取引先とやり取りをする一方、社内体制の整備も喫緊の課題でした。1つ請求書を発行するにしても、10名であれば人づての伝聞で済んでいたものが、100名の組織になるとそうはいかず、オペレーションの抜本的な見直しやシステム導入を検討する必要があります。一時は、コンサルタントとしての仕事と社内的な仕事が半々くらいになったりもしました。これには正直戸惑いがありましたね。新しいことに挑戦をしたく転職をしたのに、結局やっていることの半分はこれまでのキャリアの延長線上ではないかと(笑)

前向きに諦める

そういった社内的な業務は確かに会社として必要なことで、土地勘のある私は適任であったのかもしれません。ただ、「どちらがやりたいか?」と問われれば、間違いなく、純粋にコンサルタントとしての仕事に注力したかった。

「仕事として、やりたいことをやるべきなのか、それとも人から必要とされることをやるべきなのか」、なかなか難しい問題です。

少なくとも半分は新しいことをしているし、人から必要とされることを一生懸命やれば感謝されるし、「まぁ、悪くないな」と、当時はそんな感覚を持ちながら、忙しい日々を過ごしました。

そして今思い返せば、そういう感覚を持てたことが、自分にとってプラスだったと思います。

結局、仕事って、やりたいこと/やりたくないこと、ってそんな単純な白黒ではなくて、やりたいことやそうでないこと、そして必要とされることが渾然一体としていることが多い。

「まぁ、悪くないな」と前向きに諦めることが、結局のところ、仕事に対するトータルでの熱量をあげることにつながる、そういう風に思うからです。

志望する業務や理由がなくてもOKだと思う

最近では、就職活動をしている学生の方とも多く話をしています。

「~~の分野で専門性を高めたい」「御社を志望するのは~~がしたいからです」

そういった明確な志望業務や理由があることはもちろん素晴らしいですが、何となく面白そう、とりあえず色々やってみたくて、といった、いい意味での遊びがある人も当社であればOKだと思います。気持ちに遊びがあった方が、何かのタイミングで理想とのギャップを感じても「まぁ、悪くないな」って前向きになれそうな気もしますし、発展途上のプロレドであれば手の挙げ方次第でどんなことにも挑戦できるからです。

実際、そういった思いをもってプロレドに入社をしてきている人も多いですし、自身のファーストキャリアとして、是非飛び込んできて欲しいですね。

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