未経験9年で、会社で一番大きな事業部のトップへ。
──「楽をするための苦労」を、全力でやる。
飲食業界の店長から、未経験でITの世界へ。そこから9年で、社内で最も大きな事業部を率いるリーダーになりました。
高橋さんのキャリアを支えるのは、徹底した現状分析と「不合理の排除」です。「楽をするために苦労する」「楽したいから自動化する」——その合理的な立ち振る舞いが、100台超のサーバ構築の自動化や、下積みを抜けて1年で月給16万円アップという結果につながっています。
特別な才能の話ではありません。目の前の不合理を、一つずつ潰し続けた記録です。
「とにかく働いて稼ぐ」しかなかった20代前半
——まず、IT業界に入る前のご経歴を教えてください。
高校時代からずっと飲食業界でした。最初は大手ファストフードチェーンでアルバイトをしていて、そのまま正社員になりました。
当時は特にやりたいこともなくて。高校3年生の時に車を買ってローンも組んでいたので、とにかく働かないといけなかったんですよね。
その後、飲食系企業へ転職して、店長として複数店舗を担当していました。
——かなり忙しかったのでは?
めちゃくちゃ忙しかったですね。
朝10時に出勤して、帰るのは深夜1〜2時。繁忙期はほとんど休みがない生活でした。
当時はすでに結婚していて、子どももいたので、家庭との両立はかなり厳しかったですね。
「仕事と家庭、どっちが大事なの?」
——そこで転機が来る。
そうですね。
奥さんから、「仕事と家庭、どっちが大事なの?」って言われたんです。
その時に初めて、「この働き方を10年20年続けるのは無理だな」って思いました。
体力がある今はできる。でも、この先ずっと続けるのは現実的じゃない。
そこで転職を決めました。
「早く成長できるのはインフラだった」
——IT業界を選んだ理由は?
正直、最初からITに強い興味があったわけじゃないです(笑)
ただ、「未経験OK」「土日休み」という条件で探していて。
元々、自作PCとかは好きだったので、パソコン関係ならやってみようかな、くらいでした。
——そこでプラウドへ。
はい。
面接で、「開発・インフラ・検証があるけど、どれが一番早く稼げるようになりますか?」って聞いたんですよ。
そしたら担当営業に、「スピード感持って成長するならインフラ」って言われて。
じゃあそれでお願いします、って(笑)
下積み時代、「質問力」で突破する
——最初の案件はどんな現場でしたか?
運用監視や問い合わせ対応を行う現場でした。
24時間365日のシフト制で、電話対応も多かったですね。
——未経験で大変ではなかったですか?
飲食時代の方が大変だったので、そこまで苦ではなかったですね。
ただ、ITの知識は当然ないので、わからないことは全部質問してました。
自分は、「わからないまま抱える」ができないタイプなんですよ。
だから失敗して、質問して、また覚える。それをひたすら繰り返していました。
「全部、自分にやらせてください」
下積み時代を1年半経験した後、高橋さんは構築案件へステップアップ。そこから、一気に成長スピードが加速していきます。
——印象に残っている案件はありますか?
通信系の案件ですね。
設計書が存在しない状態で、動いているサーバーの設計書を作る案件でした。
50代のベテランの方と2人チームだったんですが、「全部自分にやらせてください」ってお願いしたんですよ。
——普通は怖がるところですよね。
でも、全部触った方が覚えられるので。
基本設計を読み取って、詳細設計を書いて、構築手順書を作って、実際にサーバーへ反映する。全部経験できたのは大きかったです。
「楽したい」から自動化した
——その後、自動化にも取り組まれたそうですね。
100台以上のサーバー構築をやる案件だったんですが、手作業だと絶対終わらないと思ったんですよ。
だから、「これ、自動化できないかな?」って調べ始めました。
そこでAnsibleとServerspecを見つけたんです。
——最初から知っていたわけではなく?
全然知らなかったです(笑)
ただ、「楽したい」って思ったんですよ。
エンジニアって、“楽をするために苦労する生き物”だと思うので。
下積みを抜けて、1年で月給16万円アップ
構築、詳細設計、基本設計、自動化――。
未経験入社から急速にスキルを伸ばしていった高橋さん。
下積み時代を抜けた後の1年間で、月給は合計16万円アップ。
ただ、高橋さん自身は、「昇給を目的にしていた感覚はあまりない」と語ります。
「面白そうだからやる」「楽できるなら改善する」「とりあえず触ってみる」
その積み重ねが、結果として市場価値につながっていったのです。
「人の成長を見るのが一番面白い」
現在、高橋さんはインフラ事業部長として、未経験エンジニアの育成にも携わっています。
——今、一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?
人の成長を見た時ですね。
昔は自分が現場で戦うプレイヤーだったんですけど、今は“選手を育てる側”になった感覚があります。
「この人、前よりできるようになったな」っていう瞬間は面白いです。
最後に——これからIT業界へ挑戦する人へ
——未経験からIT業界を目指す方へメッセージをお願いします。
後悔する選択をしないこと、ですかね。
ちゃんと悩んで、自分で決める。
その時に出した結論なら、あとから振り返った時に、「あの時の選択は間違ってなかった」って思えるはずなので。
未経験から始まった、高橋さんのキャリア。
特別な資格があったわけでも、最初からITに詳しかったわけでもありません。
それでも、“目の前の課題を本気で解決し続けた”結果、今では会社で最も大きな事業部を率いる存在になっています。
「未経験だから」を、言い訳にしなくていい。高橋さんのキャリアは、そう思わせてくれます。