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家業を継ぐことを諦めてまで追いかけたい夢を見つけた!人事マネージャーの挑戦。

ラクスル株式会社に入る前

元々、実家が70年近く続いている印刷機材の商社ということもあり、将来的に家業を継ぐことを見据え、就職活動ではメーカーや広告代理店、印刷業界を中心に受けていました。2003年に大学を卒業して最初のキャリアに選んだのは、大手印刷機械メーカー。営業職として担当となった中小企業に足しげく通いながらいかに自社製品を選んでもらえるか、提案に明け暮れた日々でした。営業マンとして社会人の一歩を踏み出したことで、帰省をすれば家業の会長であった祖父や社長である父とも少しはビジネスについての話もできるようになったのですが、ふたりとの会話から漠然と「経営=組織や働く人」なんだなということを感じ取るようになっていました。そんな想いもあり、学生時代にインターンで縁があったリクルートグループへ転職。求人広告の提案営業に携わることを決めました。

同じ中小企業が相手でも、メーカー時代のように“目の前にある製品”を説明する提案と、求人広告という“見えないソフト”の提案ではまったく勝手が違います。担当となった企業の事業や求める人材像をセットで深く知り、「採用」という観点からいかに「組織創り」のお手伝いができるかを考え続けました。そのうちに、営業だけでなくちょっと変わった社内プロジェクトのリーダーとして多くのメンバーのマネジメントにも携わることになりました。会社から期待される業績とメンバー育成のバランスに悩みながらも、まさに「経営や事業において人は何よりも大切だ!」ということを身をもって感じることができました。 そんな折、社会人5年目に、最初の大きな転機が訪れます。

ちょうど起業を考えていた友人から「ちょっと人材業界について話を聞かせて」と週に一度ご飯を食べながらの議論に借り出されたのがきっかけでした。彼が考えているビジネスモデルは成り立つのだろうか、コンセプト設計から始まり、サービスの企画書やサイトのワークフローを書いたり・・・平日の夜や週末を使いながら、いつのまにか相談にのるだけでなく、本当に色々な“お手伝い”をしていました。こうした関わり方は今ではよくある話かもしれませんが、当時では珍しかったかもしれません。そうして立ち上がったのは、日本初の求職者課金型モデルの転職サイト。ITのチカラを使って、ハイクラスな求人情報を集約/見える化し、求職者を真の顧客としたサービス「ビズリーチ」です。コンセプトができるもっと前から関わっていた身としては、できたてホヤホヤのベンチャー企業という環境を含めて「チャレンジしてみたい!!」という想いが募り、結果的にはリクルートグループを退職して1年近く携わることに。そのとき感じたスタートアップならではの苦しみや、まさに「事業は人が創り上げる」というありとあらゆる経験は、今では僕の財産となっています。 その後、家業を継ぐまでのリミットとして、以前から興味があった外資系ITや、新卒時とは別の印刷機械メーカーにも就職をします。ITというツールの可能性に面白味を感じると同時に、家業が一端を担う印刷業界に対して、もっと出来ることがあるのではないか ー 悶々と考える日々の中、2010年3月に2度目の転機を迎えます。

ある日何気なく見ていたtwitterに「印刷業界を変えるかも知れないサービス」として、創業まもないラクスルが出てきました。当時はまだ印刷価格の比較サイトで、ホームページはお世辞にも「イケてる」とは言えないものでしたが、そこに書いてあった一行のビジョンを見て、心が震撼したのです。次の瞬間には、共通の知り合いもまったくいない代表の松本に、直接twitterでコンタクトを取っていました。

1か月後の2010年4月、新宿三丁目のレストランで松本と会うことに。初めてお会いする方ということで、菓子折りを持っていきました。今でも松本からは「すげー丁寧な人が来たと思った(笑)」と当時のことをネタにされますけど、僕としてはそれくらい会いたい人だったんです。実際に会ってみると松本は本当に目をキラキラ輝かせながらこれから創り上げていく事業やビジョンについて話してくれました。力強い握手を交わしたのも印象的でしたね。でもなによりビジョンを語るのと同じテンションで「今、1日500円でいかに過ごすか考えているんですよ!」って、コンサルを辞めて貯金を全部ラクスルにつぎ込んでいたときだったのでかなり切り詰めた生活をしていたのだと思いますが、それすら楽しそうに話す姿を見て「この人、本気だな」と、笑。そこから半ば押しかけ的に毎週定例MTGにお菓子や食べ物をたくさん持って参加するようになりました。

現在

それからあっという間に6年が経ちました。ラクスルにジョインしてからの松本とのエピソードで特に印象的なのは、最初に1億円を調達したとき。「豊富なネットワークとともに、ハンズオンで人の紹介含めてゴリゴリ事業に介入してくれるA社」か「サイレントVCとして見守ってくれるB社」か。そんなことを、迷っていた松本が引っ越したばかりの僕の家に来て缶ビールを飲みながら相談してくれました。そのとき僕は「ネットワークなんて、真摯に事業をやっていたらきっと後からついてくるんだから、それよりあれこれ事業に口出しされるより自分たちでやっていこうよ。松本さんなら大丈夫じゃん?」と伝えたのを覚えています。結果的に松本はB社を選び、少なからず僕の一言が会社の、そして経営者の後押しができたんじゃないかと密かに思っていますが、本当のところはどうなんでしょうね。

ここ数年は人事マネージャーという立場で、新卒/中途採用を中心に、人事制度の企画や研修など、従業員がチャレンジできる環境創りに全方位で取り組んでいます。人材業界にはいましたが、僕自身、実はこれまでのキャリアで人事部に所属したことがありません。すべてが手探りですが、やりがいに溢れています。中でも一番のやりがいは「見えない/わからない課題に直面する中で、模索をしながら解決に向かっているとき」ですね。ベンチャー企業ということもありますが、人事未経験者である僕にとっても、いまだに毎日が新しいことだらけ。だからこそ解決に向かいながら自分も周りも変化していくのを楽しんでいます。

ラクスルではダイレクトリクルーティングやリファーラルという手法を中心に全社員で採用活動に取り組んでいます。新しい仲間が増えて、事業と組織がどんどん創り上げられていくところを目の当たりにできるのは本当に嬉しいですよ。本当にゼロに近い所からのスタートだったので、会社のフェーズがどんどん変わっていっていますし、より良い組織を創りたいと思っています。これまでジョインをしてくれたすべてのメンバーに感謝をしつつ、更にビジョンを実現してくために、まだまだ一緒に事業創りに取り組んでくれる仲間を探しています。また、目先のことだけでなく将来起こり得るであろう組織課題に対しても、圧倒的に優秀な経営陣や外部の投資元を通じてディスカッションをしながら、打ち手を考えて実行していく日々です。

ラクスル株式会社について

「仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる」をビジョンに、歴史が長くマーケットが巨大な産業にインターネットの力を入れて、さらに良くしていくことにチャレンジをしています。今は、印刷とトラック物流ですが、海外展開もしており、非連続に成長をすることを標榜している会社です。

人事的な観点でいうと、インターネットとリアルが融合していく事業を展開している為、組織の在り方が非常に特徴的です。日本を代表するトラディショナルな大手企業、インターネットベンチャー、スタートアップ業界から、エンジニア、デザイナー、生産管理、カスタマーサポート、Webマーケティングと、多種多様なバックグラウンドを持ったメンバーで構成されています。なにかに秀でたプロフェッショナルが多く、様々な業界を経験していて、平均年齢(31歳)のわりに“おとな”なメンバーが多いことでしょうか。全員でやろうというスタンスで、年齢も職位も入社の時期さえも問わず、オープンに議論をし、フラットに会話をしながら、仕事を楽しんでいる印象ですね。とはいえ、ただ楽しむだけではなくもちろん成果にこだわり続けます。どんどんチャレンジをし、時には失敗もしながら高速でPDCAを回していく、そんなスタンスで仕事と向き合っている会社ですから、お互いを尊重し合えなければ成り立ちません。

みんな本当に人がいい。だからかもしれませんが時にはもっとぶつかってもいいんじゃないかなと思うこともあります。もちろん自戒も込めてです。あとは・・・お酒との付き合い方を・・・詳しくは入社後のお楽しみと言うことでこれ以上ここでは言えませんが(笑)、ラクスルのメンバーは飲み好きが多いですね。僕も含め、みんな寂しがり屋なのかも。結果的に似た者同士ですね。人事として自分で言うのもなんですが、ラクスルに集ってくれているのは最高で最強のチームだと心から思っています。

今後どういうことをしていきたいか

「非連続に成長する事業創りを支える、非連続な組織を創り上げていく」ことに、取り組んでいってみたいと思います。

提供するサービスを利用していただく全てのお客様に価値貢献できるようになる為に、1人1人の成長を促し、全社員で事業を創り、会社を創ることに、思いっきりチャレンジできる基盤創りをしていきたいです。「人事は経営そのものである」とした時に、自分はどこまで領域を広げてストレッチができるかもチャレンジです。

あれほど考えていた家業を継ぐという選択肢ですが、自分の中にはもうありません。ラクスルとともに歩んできた6年の間には、一瞬だけ家業にも籍を置きそちらの新サービス運用なども平行して行っていたときもありました。ラクスルに残るか、家業を継ぐか、本当に悩んで、社長である父とは何度も話しをしました。本当に自分がやっていきたいことはなにか、何度も自問自答を繰り返す中で、ラクスルで創り上げてきたチームとともにビジョンを達成することへのワクワク感を押さえることはできず、父も最終的には「お前が決めたならそれを尊重する」と言って理解をしてくれました。今はそんな父の気持ちにも応えなくてはならないなという想いがあります。

家業を継ぐことを諦めてまで追いかけたい夢が見つかった今、僕自身へのチャレンジは、ビジョン実現に向けて常に「自分はコンフォートゾーンに居ないか?」を疑い、社内の誰より自分が一番変化をしている存在であることです。そしてこれからも日本、グローバルとボーダーラインを越えてビジョンが広がっていくその日を楽しみに、日々、一つずつ目の前の事に取り組んでいきます。

そんなラクスルですが、皆さん、まずは是非オフィスに遊びに来てみてください。お会いできるのを、楽しみにしています!!

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