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「まずやってみよう」が許容される世の中をつくりたい

「米良さんは、若いのに起業されて、たくさんの社員と、重圧を背負っていらっしゃってすごいですね。」

そんなことをよく言われる。そのたびに、そんなことないのになー。背負っているとはどういう感覚なんだろう。いつもそんな風に思う。

誰もやっていないからこそやる

Readyfor」はもうすぐサービスを開始して、6年を迎える。クラウドファンディングを日本に持ち込んで、6年経ったのだ。よく勘違いされるが、私は、サービスを開始した時は会社の社長ではなかった。いち責任者。

スタンフォードに留学し、クラウドファンディングという事業をアメリカで知り、日本で誰もやっていなかったので、自分が絶対にこのサービスをやる人間だと確信した。

ずっとやりたかった、人の夢を応援できること。誰もがいろんなかたちで持っている想い。それをかたちにする仕事。私はクラウドファンディングのそんな価値に惚れ込んで、絶対に自分が実現しようと思った。

「起業する」なんてこわくて言えない

2011年3月29日。日本初のクラウドファンディングサイトとしてReadyforを立ち上げた。

会社は作らなかった。やりたいことがはっきりしていたし、サービスをつくることだけがやりたかった。と思っていたけど、本当は起業することがこわかったんだと思う。

サービスを立ち上げて、事業計画を書いて、投資家を回った。そのとき、ある投資家の方に、「君はこの事業を人生かけてやるつもりがあるの?」と言われた。

「・・・。わからないです。」

Readyforは大事だった。けれど、23歳のビジネス経験もなく、自信もスキルも持っていない私にとっては、生涯かけて、本当に自分のやりたいこと、やれることなのか自信がなかった。かっこ悪いけど「起業する」とは言えなかった。

決める。そしたら努力するだけ

それから3年後。私は会社を起こした。ようやく、決意できた。3年間、Readyforはクラウドファンディングの市場でトップバッターで走り続けた。他の起業家の方々に勝てることなんてほとんどないかもしれないけど、とにかくReadyforが何か想いを持った人にとってのスタートラインになれるように、価値を出そうと決めた。決めたら、それを正解にする努力をするだけ。気づいたら、夢中になっていたし、私の人生そのものになっていた。

はじめよう。つながろう。かなえよう。

私は今会社をやっている。でも、背負っている気はしていない。自分がやりたいことだと心から言える。

Mission「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」

自分だけでは到達できない困難なMissionに向けて、一緒に向かう会社のメンバーとつながることができた。そのメンバーと一緒にこの会社を支えている。

Readyforはやりたいことがある人のためのサービスだ。でも、やりたいことへの想いの強さは千差万別。でも、それでいいじゃん、と思う。最初から起業は正直ハードル高い。誰だって、初めてやることを人生かけてやれるかなんて、わからない。だからこそ、少しチャレンジしてみる・・・ということが大事なんじゃないかと思う。

私も何が本当にやりたいかなんて分からなかった。多分、みんな分からないと思うから、まずはやってみよう、が広がって行き、そんな心構えが許される世の中をつくっていきたいと思っている。

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