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大手IT企業4社が業界横断の仕組み作り。競合だけど手を取り合うのは何のため?

Google・Microsoft・Facebook・Twitterの4社が立ち上げた共同プロジェクト「Data Transfer Project(データ移送プロジェクト/DTP)」が、『データポータビリティプラットホーム』の計画を発表しました。

参照元:
https://news.mynavi.jp/article/20180721-667712/
https://jp.techcrunch.com/2018/07/21/2018-07-20-data-transfer-project/


データポータビリティプラットホームの計画?
ざっくり言うと「ユーザーが自分の情報をまるごと持って他社サービスに引っ越またはバックアップできる仕組み作りをします」ということのようです。

ここで言うユーザー情報はかなり広く、プロフィールや写真・ビデオ、カレンダー、メール、友達情報などそのサービス上にアップしているありとあらゆる情報が「ユーザー情報」となります。
例えばGoogleDriveのデータをOneDriveにバックアップとして入れておきたい、という時、一旦データをローカルに落とすかデスクトップに同期フォルダをDLして、移動先にアップするという作業になりますが、DTP化するとこの作業が機能としてサポートされるようになるのだと思います。いろいろ使ってるけど一箇所に統合したいな~という時に楽になりそう!
また、新しいサービスを利用し始める時にも、イチから始めるのではなく、すでにあるユーザー情報を使用することができます。
実際どこまでの情報が共有されるのかは不明ですが、共有していい情報はユーザー側で選べるといいですよね。もちろんセキュリティは鉄壁でいてほしいし、そうあるべきですが。

共同プロジェクトのメリットは?
ところでDTP化によって各社のサービスはユーザーの囲い込みがでなくなりますが、それで良いのでしょうか?参照元のマイナビの記事ではこうあります。

ユーザーがデータを持ち運べないと特定のサービスにとどまったまま、ユーザーがサービスを選択できる自由が損なわれる。またユーザーにより良いサービスを提供するというサービス間の競争も減退する。

「ユーザの自由とサービス間の競争(と活性化)のためです!」と言われると、単純思考な私は「なるほど!ユーザーのことを考え向上心も忘れない、健全な企業ですね!」と思ってしまいます。
でも実際ユーザーが移動して収益減少になるリスクはないのでしょうか?GoogleとMSは手広くやってますが、FBとTwitterは広告が収入源であり、広告にとって大事なのはアクティブユーザーの数ですよね。
サービスに自信があるからか、サービス競争でもっと良いサービスを生み出したいという上昇志向なのか・・・個人的には「健全な企業ですね!」と思った時点で参加企業のイメージアップになってるから、企業が大きくなるとそのトップが慈善活動を始める、という現象と似たものなのかしらという考えで着地しています。もっと深い理由に気づいた方教えてください。。

ユーザーの自由を尊重するのも、サービスを活性化するのも良いことです。とはいえ業界側の承認と、情報共有されるユーザー側の承認と、ハードルはなかなか高そうです。実現するのか、誰かが茶々入れてくるんじゃないかと思いながら見守りたいと思います。

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