「目線を上げて非連続な成長を生み出す」第一回向き直り実施レポートを公開!

先日、 one visa 開発チームは「向き直り会」を実施しました。

実は4月8日にプロダクトのフルリニューアルが一段落し、開発チームとしては兜の緒を締め直すタイミングだったのです。

この向き直り会は経営陣主導ではなく、開発チームが自発的に行ったものだったのですが、その内容が非常に良かったので公開したいと思います。

向き直りとはなにか

「向き直り」という言葉に耳慣れない人も多いことでしょう。

似たような使われ方をする言葉に「振り返り」がありますが、この2つの言葉には明確な差があります。

振り返りとは、過去を見て、現在を正すことを指し、向き直りとは、 進むべき道を捉えて、現在を正すことです。

「俺たちの目指すところってここだよね」というのを改めて捉え直し、目線を上げる作業のことを主にエンジニア界隈で向き直りというようです。

なぜ向き直りをするのか

「振り返り」は、過去を顧みてやり方を改善することで、同じ失敗を繰り返さないようにしたり、分からなかったことが分かるようになる、といった利点があります。

従って振り返りは連続的な成長を生み出すための手法として非常に優秀で、日々の業務に取り入れている方も多いのではないでしょうか。

一方で、振り返りだけでは非連続的な成長はなかなか望めません。

スタートアップのように短期間で急速な成長を狙う場合は、今やっていること、今できることを続けていくだけではどう頑張っても達成不可能なことがほとんどです。

そのため、常に目線を高く持ち続け、どうしたら一見不可能な目標を達成することができるか考え続ける必要があります。

しかし、日々の多忙な業務の中ではどうしても目先のタスクや直近のゴールに目を奪われ、それがすべてのように考えてしまいがちです。

残念ながら、普通に仕事をしているだけではそこそこのプロダクトとチームになって終わってしまいます。

なので定期的に「どこ目指してるんだっけ?」という部分を確認し、視座を上げることが必須で、向き直りはその目的を達成するには最適な手段です。

また、人間とは不思議なもので、こんな機能をいつまでに実装する、といった What レベルでやることが決まっている状態よりも、

「なぜわたしたちの事業が世の中に必要なのか」

という Why を心から理解した上で「どのようにやるのか」という順番で物事を考え働いている方が、圧倒的にワクワクし、楽しく、そしてハイパフォーマンスを生むことが出来ます。

従って、少ない資源で爆発的な成長を生まなくてはいけないスタートアップにとって、事業の Why を確認する向き直りは非常に重要な施策と言えます。

ビジョンの再確認と自分たちの口での言語化

向き直りの会は新宿の貸し会議室を借りて、オフサイトで実施しました。

オフサイトというとレクリ等を挟むイメージがありますが、11時から19時までびっしりとディスカッションです。

冒頭で記載したような会の目的が全体に共有された後、まずはビジョンの再確認を行いました。

one visa は「世界から国境をなくす」をビジョンに掲げています。

会社のビジョンとは単なる標語ではなく、会社の行く先を示すものであり、プロダクトを作る、人を採用する、パートナーと事業提携を結ぶなどは、すべてビジョンを実現するための手段です。

従って、日々の業務はどんなに小さなタスクであっても、全てビジョンの実現につながっているはずなのです。

これを実感するために、メンバーが自分たちの言葉でビジョンを噛み砕き、日々の業務につながるように言い換えを行いました。以下、議事録をそのまま貼り付けます。

```

「世界から国境をなくす」

  • WHY
    生まれた場所によって生じる差分をなくしていきたい
    差分には、国をまたぐ際に生じる差分と移住した後に生じる差分がある → 国籍を理由とした差分
    生活をする中で、国境を感じる瞬間は多々ある(移住に関係なく)
  • HOW
    • 法律と情報(IT)
    • 潜在的な選択肢を提示する
    • その人の選択肢を広げる
    • 選択したものを簡潔に行えるようにする
      簡単じゃないと不快なものが多い → だから、心理的国境を感じる

ex) 数ある法律の中から、その人が達成したいことに対する最適な手段を提示できる

ex) 移動手段の最適化

```

one visa の「世界から国境をなくす」というビションは、言い換えると「生まれた場所によって生じる差分をなくしていきたい」ということです。

生まれた場所により生じる差分の種類は多岐にわたりますが、例えば先進国と非先進国でアクセスできる教育の水準に差があることはその最たるものです。

one visa が新規事業を進めているカンボジアでは、高校進学率は学齢期人口の約20%、大学進学率は0.7~1.0%程度、義務教育も1日4時間しかなく、経済的な事情で高等教育を受けずに働いている人たちもまだまだ多いです。

ここ数十年で先進国と非先進国の間の差分は急速に縮まってきてはいても、未だに生まれ落ちた国によって、その人がとることができる選択肢には天と地ほどの差があります。

また、なにもこうした国籍による差分は先進国と非先進国の間の問題だけではありません。

先進国の国籍を持っていても、日本で生活する外国籍の人たちは全員何かしらのビザ(在留資格)を取得しなければいけません。

ビザが下りるかどうかも不安ですし、ビザの申請自体、非常に煩雑でストレスが溜まるものです。また、外国籍であるが故にうけることが難しいサービスもたくさん存在しています。私たちは、これを「心理的な国境を感じる」と表現しています。

この論理に則ると、私たちが創業当初から取り組んでいる one visa 事業は、煩雑なビザの申請を簡単でスムーズにするものですので、 one visa の開発に携わるメンバーは、「世界から国境をなくす」ための業務に従事していると言えます。

チームがなにを期待されているかのすり合わせ

ビジョンを確認したあとは、会社が開発チームに求めていることのすり合わせを行いました。

会社から何を期待されているかを知ることで、自分たちの業務がどのようにビジョンの実現に繋がるのかを理解することができ、より納得感を持って業務に取り組めるようになります。

多少マスキングしながら、議事録の原文をそのまま貼ります。

```

★開発チームが期待されていること

  • 安全に運用ができるサービスづくり
  • ユーザーが不安に思わないサービスづくり
  • 将来的な拡張性を持ったサービスづくり
  • 開発スピードが早い=開発を上手く進めることができる
    • シンプルにタスクのリードタイムが短い
    • あらゆる方法を提示できる
  • コミュニケーション力(開発が妥当なものであると証明できないとだめ)
    • 進捗を明示できる体制
    • 自分たちが売り込みたい・拡大したいときに、売れるものが揃っている状態を作る
    • 小回りが効く開発
  • 風呂敷をたたむ力 / 風呂敷のたたみ方を提示する
  • 目的を追求する → 別の最適解を提示する
  • 詳細なものを抽象に戻す

```

これは全て開発チームのメンバーが自分たちの言葉で「何を期待されているのか」をディスカッションし、書き出したものです。その上で、経営陣に対してこれを提示し、「期待されていることの認識がずれていないか」のすり合わせを行いました。

書かれている内容は大きく分けて、

(1)どのようなプロダクトを作ることが求められているか

(2)どのように開発を進めることが求められているか

の二軸です。

(1)に関しては、 one visa はビザ申請という個人情報を扱う領域のプロダクトであるため、安全であること、信頼されるプロダクトであることに重きをおいて開発を進めることを開発陣に求めています。

また、事業の特性上外部のパートナーとの連携が前提となっているため、拡張性を持った開発をして欲しいと求めています。

(2)に関してですが、 one visa の思想では技術は問題解決のための手段と考えているので、一通りではなく複数の選択肢を提示できること、目的から逆算して最適な選択肢を提示できること、課題を定義したり、プロジェクトを前に進める(問題を解決する)ために必要なコミュニケーションが取れること、などを求めています。

上記は既に明文化されて共有されているものもあれば、不文律になっているものもありますが、これらを改めて指差し確認してチーム全体の目線を合わせることができるのが、向き直りの良いところです。

※ one visa の開発思想に関してはこちら

期待に応えるためにどうあるべきかを言語化

こうした前提を丁寧に確認していきつつ、さらに自分ゴト化させるために、次のパートでは「そのために何をするか」をディスカッションしました。

```

★期待されることを体現できるチームになる要素

  • チーム内のコミュニケーション
    • ボールの受け渡しがスムーズ
    • みんなが素直で、言いたいことを言える・悩みを共有できる
  • ボードメンバーとのコミュニケーション
    • 違和感を覚えた際に、向き合ってコミュニケーションを取れること
    • チームの状態・個々の状態を説明できる
  • プロフェッショナルとして意見が出せること
    • それぞれが専門性があることで、様々な角度から意見が出せている状態
    • その専門性に対して、それぞれが信頼・尊敬している状態
  • 学習するチーム
    • 一度犯した過ちをシェアできて、繰り返さないように対策・仕組み化できるチーム
    • 全員が自分ハックをできている
      • チームに対して、どれだけ貢献できているかを把握できる状態・自分のバイオリズムを把握している
      • 自分の弱みと向き合う・勇気を持つ
      • 弱みを見せている人を見捨てない

上記を達成することで ” プロダクトとしての one visa を胸を張って売れる状態 ” を作る

```

書かれていること自体は、以前公開した開発思想に含まれてるものや、日々の業務で意識して取り組まれているものが多いのですが、この結論を導き出すまでのプロセスで「なぜそれを意識しなくてはいけないのか」を議論しているので、納得感が全く違います。

結果として会の冒頭で掲げられた

・このチームでやってやるぞ!という気持ちになっている

・次のプロジェクトに対して、ワクワクしている

・プロジェクトを達成するための仕掛け(仕組み)を考えられている

という目的は無事達成されたようです。

one visa の開発はバージョン名が国名となっているのですが、今回はブータン版がリリースされたことにちなんでブータン料理を食べて盛り上がりました。

このように、大きな目的から掘り下げて日々の業務を「なぜやるのか」理解することで、ビジョンを肌で感じながら働くことができます。

向き直りはチームにとって非常に良い機会になり、打ち上げの飲み会はエモく楽しいものになったようです。

向き直りを通じてビジョンの手離れを感じた

冒頭でもお話したように、今回の向き直りは経営陣からの指示で開催されたものではなく、完全にボトムアップで企画されたものでした。

この向き直りを通じて私が感じたのは、ビジョンが経営陣の手を離れて、共通概念としてメンバー間に浸透し始めた、ということです。

会社によって様々だと思いますが、企業のビジョン、ミッション、バリューはどうしてもトップダウンで決まったものをどう浸透させていくか、ということに頭を悩ませがちだと思います。

ビジョン、ミッション、バリューの浸透施策にはいくつかのアプローチがありますが、一番効果的だと感じているのは、会社が掲げているタグラインをメンバーが自分たちの言葉で言い換えて、自分ゴト化することです。

「世界から国境をなくすって、つまりこういうことだよね」

「それって僕らの業務にこういう風につながっているよね」

というのを、自分たちの言葉で言い換えられることで、押しつけのビジョンではなく、自分ゴトのビジョンとして捉えられ、はじめて本来の目的が達成されるのではないかなと。

今後は節目のタイミングで定期的に、そして開発チームだけでなく全社でも向き直りを開催していこうと思います。

one visa では以下のポジションを募集しています

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