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社員インタビュー「私が投資を仕事に選んだ理由」渡邉 庄太(運用部 2006年入社)

渡邉 庄太(運用部 2006年入社

ユニークなキャラクターが集うレオスの運用部メンバーたち。どのように投資の世界に出会い、日頃どんな投資哲学を持って働いているのでしょうか。「私が『投資』を仕事に選んだ理由」をテーマに、それぞれの思いを聞いてみました。

今回は、運用部長・シニアアナリスト/ファンドマネージャーの渡邉 庄太です。

<PROFILE>

1997年、大和証券投資信託委託入社。アナリスト、ファンドマネージャーとして日本株運用を担当。2003年よりダイワSMAのプロジェクト立上げに参画後、同部門で日本中小型成長株の運用も担当。2006年、レオス・キャピタルワークス入社。2015年、レオス運用部の運用部長となる。代表取締役藤野、運用本部長湯浅とともに、運用指図の判断をするファンドマネージャーを務める。

豊かになった、その先を見つめた学生時代

――投資に興味を持ったきっかけを教えてください。

僕の場合、就職活動がきっかけでした。

「21世紀の日本はお金に働いてもらって豊かになっていく国に変化しなければ」と考えていました。そんな中、たまたま投資信託の運用会社の存在を知りました。「このビジネスは21世紀に大きく発展する」という可能性を感じたんです。

自身が「投資が好きだから」というより、「投資運用業界が元気になることは、日本が栄えることにつながるのではないか」という思いから選択した仕事でした。自分の興味や関心を起点にしたのではなく、世の中の流れを仮定して選んだ業界でしたね。

――“お金に働いてもらう”という思いに至った、気づきの背景は?

僕が学生時代を過ごした80年代後半から90年代にかけては、日本はいわゆる「バブル景気」と言われて未曽有の好景気を謳歌した時期でした。日本全体がすごく元気がよかったですが、実は自動車や半導体など様々な分野で韓国や台湾、そして中国などに競争優位性を徐々に脅かされ始めていた時期でもあったんです。モノを作ってどんどん輸出して世界有数の豊かな国になったけれど、その先のビジョンが欠けていた時期でもありました。

そんな日本はこれからどうすべきなのか。歴史のなかにヒントを探していました。

中でも注目していたのは西洋の先進国で、イギリスやアメリカでビジネスとして確立されていた投資運用業が一つの答えではないかと考えました。

世界中に資本を提供して会社を創り、そこからの配当で豊かになっていく、という“お金に働いてもらう”仕組みが、日本でも必要になっていくのではないか、そう思ったんですね。

投資不毛国ニッポンを変えたい

――昨今では、NISAやつみたてNISAなど、お金に働いてもらう仕組みを国も推進している一方で、未だに投資が怖いこと、悪いこと、と捉えられがちです。

日本が投資不毛の国になっている現状はすごく悲しくて、どうにか変えていきたいという思いがあります。それを反映させたものが、わたしたちのレオスという会社であり、「ひふみ」という商品です。

なぜこうなったのかと振り返ってみると、やはり学校教育に一つの原因があると思います。日本で生まれた子供たちは、小さな頃から“貯金をしなさい”と親や先生、周りのすべての大人たちに言われて育ってきたと思います。しかし “投資をしなさい”と教わる機会はほぼありませんでした。そして、日本の大多数の人が一度もお金を投資することなく過ごしてしまっている、という不幸なことが起きているのです。

やっぱり教えてもらわないとわからないですよね。教育を何とかして解決しないと、日本人が投資する国民に変わることができません。世界中のみんながやっているのに、日本の人だけがやっていない、そんな異常な状況を変えていきませんか、と提唱したいですね。

投資は不確実なものです。株式を買えば値上がりする時もあるし、下落してしまう時も当然あります。これはどうしようもない現実です。でも下落時の怖さを緩和する、痛みを和らげる工夫もいろいろあります。例えば、つみたて投資で時間を分散させたり、リスクの分散、つまり様々な投資対象・商品に分けたり。こうした工夫で投資のデメリットを減らすことができるので、そういったテクニックを日本中の人々に伝えていくことも、わたしたちの大切な役目だと思っています。

自立した投資家と共に強く、豊かな日本をつくる

――レオスに入って仕事をする中で、やりがい、達成感を感じたことは?

いっぱいありますが、セミナーなどにいらしたお客様が投資に前向きになってくれたときでしょうか。わたしたちは投資セミナーをはじめ、いろいろな場面で投資の魅力、やり方や仕組みなどについてお話ししています。イベント後のアンケートで「投資について前向きな気持ちになった」というコメントを頂戴するときがあり、それを読むととってもうれしいですよね。

そしていつかは日本中のすべての人々が、ひふみに投資するだけではなく、独自の投資手法を編み出してつくってほしいという思いがあります。

お客様にはひふみに投資するだけに留まらずに、投資や経済のことをご自身で勉強していただいて、ご自分なりの投資手法、またはひふみとの付き合い方を編みだしていただくと、それは日本という国にとってすごくプラスになると思っているんです。自立した無数の投資家が支える株式市場や金融市場を作り上げることができたならば、日本経済はもっと強くなれるのではないかと考えています。

株式市場に象徴される市場経済とは、いろんな手法や考え方の人たちが参加するからこそ成立します。多様な価値観によって支えられた資本市場は、日本経済全体により大きな貢献をしてくれるでしょう。

――渡邉さんのモチベーションの源泉は、日本の金融の将来とつながっていて、スケールが大きいですね。

僕は今、人生というマラソンの折り返し地点を過ぎた辺りを通過している頃だと自覚していて、そうすると自然と次の世代に何を遺せるのかなぁ、などと考えたりしますね。

自分の子どもや孫の世代でも日本がそれなりに豊かで、世界経済において存在感のある国であり続けるにはどうしたらいいのだろう?と考えると、僕自身や家族だったり、レオスという会社だったり、こうした小さなものの幸福を追求するだけでは不十分だろうと。

「On the Same Boat」、われわれは1つの同じボートに乗っている、つまり日本という国全体が元気になれるようにそのお手伝いが出来ればいいな、そんな気持ちで投資を続けていこうと思っています。


※所属・業務内容は、取材時点の情報です。

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