ライダース・パブリシティが紹介する「世界のモダンハウス」。第26弾はアメリカ・ウィスコンシン州より現代版のログハウスです。

森の外れに建つこちらの家は、シンプルな構造で傾斜地を上手に活用したワンルーム形式となっています。この空間の構成はアメリカの伝統的なログハウスなどと同じで、この住宅は現代版のログハウスといえます。

1階は丘を掘り込んで、バスルームやガレージなどの設備を集約。コンクリートの台座にある2つの開口からは傾斜の下にアクセスできます。階段を上がった居住空間には、狭いスペースに効果的なガレー・キッチンが設置されています。

書斎として使われている家の最上に位置する空間は、この家の特徴の一つで、モダンな佇まいをさらに印象的に見せます。もう一つの特徴として、リビングの両サイドの空間を仕切るためのカーテンが挙げられます。寝室やキッチンといった生活感の目立つ部分を隠しすっきりと見せ、通気を確保できます。

インテリアは、ミニマリズム風をベースにしています。素材は、セダーや打ちっぱなしコンクリートをメインに、なるべく地域で調達できる木材などを使用。

この家は、それぞれの季節で異なる暮らしを楽しめるよう設計されており、夏は室内でも外にいる感覚を味わえます。2階の開口は、風が吹き抜けるため、空調に頼る必要もありません。冬には、薪ストーブを囲み、家族でコミュニーケーションをとることも可能。仕切りのないワンルームは、全体を見渡せるとともに、家族との心の距離を縮めることが期待できます。

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