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世界初!美容成分高配合のバラを開発した22歳の女性起業家がブランド構築に成功した理由

2015年創業。ROSE LABO株式会社は、埼玉県深谷市にて農薬不使用の”食べられるバラ”の栽培、そのバラを原料とした加工食品と化粧品の開発、販売をしています。
ROSE LABOは、代表の田中 綾華が22歳で起業し、今年で6期目を迎えます。
2020年11月には、オリジナルブランドの加工食品と化粧品の累計販売数が10万個を突破。
累計販売数について公開した今、創業ストーリーを振り返っていきます。

やりたいことがなかった学生時代。好きなことを仕事にすれば、幸せになれる?


高校時代の私は、今とは違って将来の夢や目標もなく、むしろそういうことを熱く語っている人を友達と陰で笑っていました。変に目立ちたくなかったので、人に合わせてその場をやりすごすような、個性のない学生でした。
そんな私が変わったきっかけは、大学1年生の春に参加したゼミの自己紹介。同級生たちが夢や目標をキラキラした笑顔で熱く語っている姿を見て、うらやましく思ったのと同時に、自分の将来について考えるようになりました。
私の曾祖母は夫を早くに亡くし、一人で7人の子育てをしながら、かばんと靴の製造販売を成功させた人で、起業家としての先輩でもあります。その曾祖母はバラが大好きだったのです。落ち込んだときにバラを見たら、辛い気持ちが癒されたという曾祖母のエピソードを聞いて、私もバラが大好きに。
ちょうどその頃、母から食べられるバラがあることを聞いて、一日の中で一番長い時間を費やすのは仕事だから、好きなことを仕事にすれば幸せな人生を送れるのではないかという結論に至ったのです。
そして、”食べられるバラ”の栽培を仕事にしようと決心しました。

大学を中退して起業


大学を2年生の春に中退し、大阪のバラ農家に住み込みで働き始めました。そして栽培する過程で、バラにはビタミンやポリフェノールなどの美容成分が多く含まれていることを知りました。
そこで、師匠にバラの魅力について発信するSNSを始めたらどうか提案したところ『農家はそんなチャラチャラしたことはしない』と反対されてしまいました。
農家の平均年齢が68歳と高齢化が進むのは、ロールモデルが不在で後継者が現れないからだと思いました。それなら私がなろうと前向きに考えて、起業に至りました。

3000本のバラを枯らして大赤字

バラの栽培は、最初からうまくいったわけではありませんでした。起業して半年後、3000本のバラを枯らしてしまい会社の存続にかかわる大事態に。この時は知識も少なくてどうすればバラが咲くかわからず、絶望的な気持ちでした。
起業する時にどんなことがあっても絶対に辞めないと決心して始めたことだから、これまで支えてくれた人たちのためにも、何としても会社を潰したくなかった。
この危機を乗り越えるためにはどうすればいいかをひたすら考えました。仕事の合間を縫い、一から専門学校で学び直し、先輩農家の方々にもアドバイスをいただき、試行錯誤を重ねるうちに、安定してバラを咲かせることができるようになりました。

ジャムやシロップなどの加工食品を開発!農家の概念を変える「6次産業ビジネス」の幕開け


収穫したバラをパックに詰めて飲食店などに販売していましたが、次は売り切れないほどのバラが咲いてしまい、毎日飲食店に飛び込み営業をして"食べられるバラ"だけを売り続けるのには限界がありました。そこで、冷凍してみたバラの品質が意外と安定していることに気付き、冷凍バラでジャムやシロップなどの加工食品を開発。すると予想以上の反響で軌道に乗り、3期目には年商1億円を超えました。
パックに詰めた"食べられるバラ"を売るだけではなく、作物から加工品を開発して販売する。これが「6次産業」ビジネスです。

6次産業とは

生産(1次産業)だけでなく、加工(2次産業)・販売(3次産業)を一貫して取り組むこと。
6次産業の「6」は、1次・2次・3次のそれぞれの数字を掛け算したもので、産業の融合を図り新たな価値を生み出すことを意味しています。


オリジナルの新品種「24」の開発に成功!ローズエキスを配合したナチュラルコスメ事業を始める


私は学生の頃から美容に興味があったのですが、アトピー家系で幼い頃から肌のトラブルに悩まされていて、今まで多くの化粧品を試しましたが肌がヒリヒリしたり、顔が真っ赤に腫れてしまうこともありました。キレイになるために化粧品を使っているはずなのに、肌が更に荒れてしまい誰にも会いたくない気分になる日もありました。
私のような敏感肌の方でも安心して使える化粧品を作りたい」その想いから、"食べられるバラ"を使用した化粧品の開発に至りました。
そして約2年の研究を経て、一般的なバラよりもビタミンAが10倍(※1)以上、ビタミンCが2倍(※1)以上含まれる新品種の「24(トゥエンティフォー)」の開発に成功。「24」から抽出したローズウォーターとローズエキスを高配合し、敏感肌の人でも使えるようなナチュラルコスメを作りました。


2018年6月には、伊勢丹新宿店での取扱いがスタート。
発売以来多くの方にご愛顧いただき、現在の化粧品のラインナップは13点※。
加工食品は香港にて販売を行うなど、輸出にも挑戦中。
そして2020年11月には、シリーズ累計販売数が10万個を突破。
今では百貨店やバラエティショップなど、120店舗以上で常設展開しています。

※1 自社栽培の他種バラと比較
※2 2020年11月10日現在

目標は生産・加工・販売を一貫して行なう6次産業ビジネスで農業界のロールモデルになること


ROSE LABOは、農家の平均年齢が68歳と高齢化が進むなかで「農業界のロールモデルになる」ために、社会人・学生向けの講演・講義により一層注力し、農業の魅力と可能性を伝える活動を行なっております。
「農家は力仕事で大変そう」「朝が早い」「休みがない」「生産したものが売れない」そんな過酷なイメージがありませんか?畑で作物の世話をするだけが農家の仕事ではありません。その大切に育てられた作物は無限の可能性を秘めています。そんな農業にもっと可能性を感じてもらいたいと思っています。

例えばROSE LABOのように、生産した作物を加工して製品を作る。農家が自らコンセプトや販売価格を決められる加工品の開発(製造)を行い、さらにその製品に想いがある農家が販売すれば、誰よりもその魅力や必要性を伝えられると考えています。

今後もROSE LABOは、「農業界の希望の星」としてロールモデルとなれるよう、精進します。

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