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バイオサイエンスから機械学習へ

初めまして!2018年10月にルートゼロ に入社した岡です!ルートゼロに入社してそろそろ半年。この記事では会社の紹介を兼ねて、どのような経緯でルートゼロ に入社したのか、私自身がどのような目標を持っているのか、についてお話したいと思います。

私は前職では大学の職員をしていました。関西にある小規模の理系単科大学で働いていました。大学のスタッフには大きく分けて教員と職員がいますが私は職員側です。大学の高大連携という部署で働いていて、高校に出張に行って大学の魅力を伝える仕事をしていました。私自身バイオサイエンスを勉強した経歴があり、高校生にバイオサイエンスの実習を実施したりもしていました。写真は高校の教室に出張に行って遺伝子組み換えの実習をしている様子です。高校の科学部の研究の手伝いをする機会もあって、PCRとかDNAシークエンスとか、バイオサイエンスを勉強したことがある人なら誰でも知っている実験を高校生に教えたりしていました。研究ではないですが、自分自身の知識・経験を生かすことができ、それなりに面白いと思える仕事でした。大学の委員会の事務なども任せられて、それまで学生として大学には長くいましたが、いざ大学のスタッフになり、大学の裏側を見ることができ、いろいろ興味深かったです。






 ただ、大学の職員はやはり職員ですので、自分の専門性が深くなっているとは思えませんでした。1年間を通してみれば入試やオープンキャンパスなどそれなりの業務やイベントがあって忙しいのですが、同じことの繰り返しに見えて焦りを感じるようになりました。バイオサイエンスを勉強した経歴もあるのだからバイオサイエンスの技術職でも探そうかとも思ったのですが、自分自身事務職として長く働き、バイオの技術職としてはブランクがあり、また、バイオはITと比べて非常に市場が狭く、バイオの開発や研究といった「面白い」と思える職に就く自信はありませんでした。





 さてどうしようか、と思案しているなかで、皆さんもよく知っているコインチェックのニュースを聞きました。580億円!という巨額の仮想通貨が盗まれた、というのも衝撃的だったのですが、その後、会社がすぐに損害を補填できたこと、また、会社の経営者の和田さんが当時20台後半と非常に若いことが驚きでした。仮想通貨という言葉は知っていたのですがその技術的な基礎としてブロックチェーンというものがあることも同時に知りました。ホリエモンや落合陽一といった、どの本屋でも平積みになっている本も読み尽くしました。NHKスペシャルで河崎純真というホワイトハッカーがいることも知りました。その後、渋谷で彼の講演を聞きにいったりもしました。ブロックチェーンで貨幣や国がなくなる、という彼の主張も、面白い仮説だと思います。ひと昔前の、例えば、マルクス主義などの政治的な活動とはまた違った形で社会変革を考えている人たちがいることも非常に魅力的でした。

 自分がそれまで知らなかった(気づかなかった?)知的な世界が広がっていることに対して、「知りたい!」という気持ちが強くわきあがりました。私は気分転換によく大型書店に行き、様々な分野の本を手に取り、IT分野の人ならご存知のO’Reillyの本も手にしたりするのですが、ほとんど暗号のようで、自分には縁のない世界かな、と思っていました。しかし、今、人生の方向を模索するなかで、強烈に勉強したい!知りたい!と思うようになりました。コンピュータ分野の、Java、Ruby、PHP、ブロックチェーン、ディープラーニングといった、今現在では少しは語れるようになっていますが、その当時は呪文のような言葉が並ぶ本棚の前に立ち、もう一度基礎から新しい分野の勉強をはじめようと思いました。

 その時は関西に住んでいたのですが、ITの勉強方法を調べる中で、東京に行くのがベストだと思い、渋谷にあるテックエキスパートというWEBエンジニア養成スクールで学びました。陳腐な物言いですが、東京の、特に渋谷の人の多さは驚きというより怖かったです。職員で務めた大学はJRの駅の前にあるのですが、実はその駅は無人駅(!)でして、1時間に2本しか電車が来ません。東京の、ホームに行くとすぐに来る電車、絶え間無く続く人並みにはまだ慣れません。関西の田舎から環境を大きく変え、スクールで3ヶ月勉強した後、就職活動で出会った会社がルートゼロ です。

 その時、43歳でした。いくらITエンジニアが不足しているとは言え、正直この歳で異分野への転職は難しいかな、とも思いました。Wantedlyで面談の機会はあるにはあるのですが、一度きりで終わる会社がほとんどでした。ルートゼロ の面談も、無駄足になるかな、と思って臨んだのですが、東京支社長の岡本さんに出会い、入社させていただく機会をもらいました。その時はまだ会社の内容もよくわからず、とりあえずITの実務経験が積めるところに入りさえすればよい、という気持ちで入社しました。いたずらに就職活動期間が伸びるのは経済的にも精神的にもまずいかな、と感じていました。今となってはルートゼロ に入社し、社長の柴田さんなど様々な人と出会うことができ、よい決断をしたと考えています。 




 現在の業務としてはJavaの開発・改修の案件に入っています。AIやブロックチェーンといった「最先端」の分野ではないですが、まずは基礎から、普通のシステムをきっちり作れる技術を身に付けたいと考えています。AIやブロックチェーンもその基礎があってこそ生きて来る技術だと思います。会社の方でも週に一回、Javaの研修の機会を作っていただき、非常に感謝しています。この後、どのようなキャリアを進むかはまだわかりません。ルートゼロ に残り続け、会社の成長とともに成長し続けるのも魅力的ですし、自分自身の構想で新しいビジネスを作ることも十分可能だと思います。フリーランスとして独立することも魅力的です。ルートゼロ にいる期間の長短に関係なく、いかに各自が成長するか、が大事だと考えています。43でIT業界に転職した人間が2年後、3年後にしっかりと技術を身に付けることができ、論理的に、知的・技術的なバックボーンの上で、自分の将来を語れるようになれば、自ずとルートゼロ という会社の価値が社会に伝わり、そのことが最大の会社への恩返しだと考えています。ルートゼロ のみなさん、長い人生、不思議な縁で出会うことになりましたが、ルートゼロ を盛り上げて行きましょう。また、ルートゼロ への入社を考えている人がいましたら、一度会社の方に足を向けていただけると人生が良い方向に向かうかもしれません。Wantedlyをご覧の方は、転職活動のなかでいろいろ人生の方向に悩んでいると思いますが、少しでも参考になればと思い、これまでの葛藤など含め正直に書きました。また、自分自身、初心を忘れずに、という気持ちで文字にしました。長い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。 

 注) なお、表紙の緑の変な画像は遺伝子組み換えで作られた光るメダカです。バイオサイエンスの研究員時代、遺伝子組み換えメダカの作成に関わっていました。

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