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RSGT2024 参加レポート (一年ぶり2回目の参加)

はじめに

RSGT2024に参加してきたので、その中で見たこと感じたことをざっくりだが整理しておく。RSGTへの参加は2度目で少し慣れていたのもあり、初参加のときとは少し違った雰囲気だった。ゆっくり落ち着いてインプットしたり、参加者と交流したり、自分のいる組織を見つめ直す機会になった気がする。ちなみに、大勢の人と初対面で話す機会が久しぶりすぎてドキドキはした。

参加のスタンスとしては、雑談して知り合いを増やそう!あと、セッションでは学びをちゃんと持ち帰ろうをテーマにしていた。そのため、絶対後から見るセッションは後日の試聴会にとっておいて、ワークショップを多めな感じにした。
ちなみにセッション動画が公開されたら個人やチームで視聴会するぞと思っていたら、イベント後1-2日くらいの早さで公開がされた。さすが。すでに個人とかコミュニティ、会社の人といくつか動画を見ているが、毎回学びがあるし、話が盛り上がって楽しい。イベント終わっても楽しみあってありがたい。

目次

3日間のイベントの中で自分の頭に残っていたのは、こんな感じの問いだった。

  • プロダクトの品質、価値とは?
  • チーム規模の拡大どうやる?いつやる?やる?
  • チームや組織にどうやってアジャイルやそのプラクティスを適応させていく?

プロダクトの品質、価値とは?

品質、価値については二日目のMichael Feathers氏のkeynote「Solving The Value Equation」や、狩野先生のclosing keynote「Quality and Attractive Quality Creation Learning from the Kano Model - Kano Modelと魅力品質理論」でも話され、その他にも価値・品質をテーマにしたセッションがいくつかあった。

「開発組織に求められる成果は、アウトプットだけではなくて、どうアウトカムに繋げるか?」が繰り返し話題に上がっていたように感じる。アウトカムや顧客価値の話は普段からチーム内でも話に上がるものの、ふと立ち止まってみると、何が顧客の価値となりうるのか?は意外と認識合わせることができていないのかも?と感じた。

狩野先生の「品質とはそもそも何なのか?」「狩野モデルの示す品質の種類」についての話も興味深く、品質についてもチーム内で認識合わせが不足していることに気づかされた。ぜひチーム全員で自分の思う品質とは何か?どんな品質を重視するべきか?またそれはなぜか?を話し合いたい。

チーム規模の拡大どうやる?いつやる?やる?

チーム規模の拡大に関してもまたたくさんのセッションがあった。1日目のkeynote、Heidi Helfand氏の「Dynamic Reteaming, The Art and Wisdom of Changing Teams」ではリチーミングの話の中で出てきた「チームの変化をイレギュラーなものと捉えるのではなくて、当たり前に発生するものとして付き合っていく」と言う考え方がかなり印象的だった。個人的に好き。チーム変化は抵抗じゃなくて活用するものなんか!!と目から鱗だった。

直近、自分のいるチームに関してチーム規模を拡大したり、チーム分割が必要なのでは?と考えることが多かったので、そもそもチーム拡大をどうするのか?に関心があった。600日間LeSS実践録 を聞いて印象に残っているワードは「チームを拡大分割したのが悪かったのではなくて、おそらくチームが熟練していなかったから」というもの。単純にチームを拡大したり、分割しただけでは解決しない。むしろ今のスキルや知見やチームの意志などが薄まる可能性があるので、それに耐えれるように十分に熟練するというか乗り越えるための何かが必要なんだろうな。

スクラムマスターとしては、チームが今向き合うべき課題は何なのか?を見極めその課題に対する行動を一個ずつやっていく、またチームの行動を促す事が重要だなと感じた。そのためにもチームが向かった方が良さそうな姿を描けてないと、チームの支援もしようがないな。漠然とチームが自分達で決定することを期待して「自己組織化だー!」って言っててもダメだなと感じた。これは飲み会の会話の中で感じたこと。

チームや組織にどうやってアジャイルやそのプラクティスを適応させていく?

A True Story of Agile Coaching in Ukrainian Armed Forces」ウクライナ軍の将校として、150人の中隊に対してアジェイルのプラクティスを導入していく過程を聴いたなかで、特に印象深かったのは、テクニカルな側面よりも、リーダーシップと信念の重要性でした。自身がプラクティスの効果をしっかりと信じて、実践によりチームにその効果を体感してもらう、それに尽きるんだなあ…と感じた。

体験によって、学びが深まることに関しては、ワークショップ「Introducing Agility through Improvisation Games」で体感させられた。そして、体感するだけではなくて、体感したこの気持ち、この出来事はなんなのか?がアジャイルにおけるなんなのかをちゃんと説明されることで、アジャイルの考え方が身についていくんだなと実感じた。

他の参加者の人と話していると、アジャイルを導入で上層の理解が得られないーとか、これから始めますーとか、開発外にもアジャイルが当たり前に浸透してるーとか、本当に人によって状況が様々だった。自分のいる組織だと、自分が入社したタイミングでは開発チームは既にスクラム開発のプロセスを実践していて、会社も認めてくれているみたいなので、そう言った面の苦労はなくスクラム開発をしているが、チーム外に広げていくと言う面では、全く別世界みたいな感じ。プロダクトの価値を最大化していくためにも、効果がありそうなところに関しては、じわじわと広げていけるといいなあ…。誰かと協力してね。

さいごに

今回参加してなんだか嬉しかったエピソードとして、3日めのOST前にたまたま初参加の方に声をかけるイベントが発生して、それが結果的にOST内で大盛り上がりして(自分はそこにいない)、さらにイベント後の懇親会でも盛り上がる(自分はその席にいなかった)みたいなことがあった。何気なく始まった会話から、思いもよらぬ出来事が創出されて新しい出会い的なものを産んでたのがとても嬉しく思うし、OSTのテーマで出ていた「恩送り」(自分はそのテーブルにいなかった)が、個人的に前回の参加で受け取った何かを、今回新しい形で次につななげたような気がしてよかった。

これを自社内でも作っていかねば…。

ちなみに今回は、イベント参加するにあたって人事とイベント参加者とのカジュアル面談たくさん設定できたらいいねー(選考に進む進まないにかかわらず)みたいなことを話していたので、もしこのブログを見て、こんなブログを書く会社の人と話がして見たいわと思った方は下記のリンクから 会社概要などをさらっと見るなどして、カジュアル面談を応募していただけると、とても嬉しく思います。

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