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「自分がSAGOJOの強みを引き出していく」未成熟な組織だからこそ感じる可能性|井谷 太一

これまで5,000人以上の旅人に「旅 × シゴト」の体験を提供してきたSAGOJO。“旅人が社会と重なり活躍する仕組み” をつくるために、多様な経歴を持つメンバーが集い、新たな旅のスタイルを提案しています。

今回は執行役員・企画営業・事業統括責任者と3つの役職を持つ井谷 太一(いたに たいち)に、営業としてのやりがい、SAGOJOで働く魅力を伺いました。

井谷 太一(執行役員/営業マネージャー/事業統括責任者)

大学卒業後、バイクでユーラシア大陸を横断、アメリカ大陸を縦断。広告代理店の企画営業を経験したのちカナダに渡り、総合代理店を起業、事業を譲渡し帰国。人材系ベンチャー企業の営業リーダーを経て、2019年にSAGOJOへ参画。

自ら事業を立ち上げた経験が今の営業職へとつながる

(キャプション)HR担当の中川(右)がインタビュアーを務めました。

ーー井谷さんの業務内容や役割を教えてください。

僕はプレイヤーであり、マネジメントや経営にも関わっているので、3つのポジションにてそれぞれの役割があります。企画営業では新しいパッケージメニューを作って企業や自治体に営業をしたり、プロジェクト全体のマネジメントをしたり。役員としては経営や事業の立ち上げに携わるなど、幅広い業務を担う立場ですね。

ーーSAGOJOでは、ゼロから仕組みをつくる仕事も多いと思います。昔から自分で何か新しいことを始めるのが好きだったんですか?

そうですね。過去の経験でいうと、大学生のときに友だちと一緒にECサイトをつくって、家具の販売・管理を行う事業をしていました。当時はECサイトが流行りはじめた頃で何か物を販売してみたいと思っていました。そのタイミングで、友だちのおじいちゃんが経営していた木材工場を閉めるという話を聞いて。これはチャンスだと思い、ECサイトを使った家具の販売事業を始めることになりました。

また、広告代理店を退職してカナダに行った際、バーで4日連続で隣りに座っていたイギリス人のおじさんに僕がこれまでにしてきた旅の話をしたら、興味を持ってもらい意気投合して。僕のように何にでもチャレンジする人を探していたようで、彼からの出資を得て広告企画・店舗開発や運営を行う総合代理店を起業したこともありましたね。

ーーほかにも今の仕事をする上で、原体験になっている出来事はありますか

大学卒業を機にバイクでユーラシア大陸を横断したことです。SF小説を書きたかったのですが、日本での生活では得ることのできない経験を味わってみたいと思い、約8ヶ月間をかけてバイクで旅をしました。

準備に時間をかけるのではなく、まずはやってみることが大切

(キャプション)ユーラシア大陸をバイクで横断した際の様子

ーー就職せずに旅に出ようと思った理由が気になります。

小説の材料集めとして経験を得る旅をしたかったんです。でも、SAGOJOが叶えたい世界観とも近いのですが、「旅をする=アウトロー・逃げ」だとは思われたくなかった。僕自身が旅をすることにとても強い価値を感じると同時に、まずは就職し経験を積むことの重要性もどこかで漠然と感じていたので、就職活動も行いました。その結果、 内定は得つつも、“今” 旅することを求めている自分自身に気づき、またその存在の大きさも再認識したため、旅に出ることを選びました。

ーー旅で印象に残っているエピソードがあれば聞いてみたいです。

ロシアのウスリースクでバイクが動かなくなってしまったことがあって。今考えれば、故障というより乗り方の問題だったのですが、当時は免許を取得したばかりでバイクのことがよくわかっていなかったんです。そのとき、たまたま通りかかった現地の人が「友だちが工場をやっているから、そこで修理ができるよ」と声をかけてくれました。最初は少し警戒しましたが、なんとかなるだろうと付いていったらバイクをすぐに直してくれて。その後も「うちに泊まっていいよ」「街を案内するよ」と優しく接してくれました。

(キャプション)ユーラシア大陸をバイクで横断した際の様子

ーーそれは素敵なご縁ですね!

ほかにも「海外用の携帯を買ったほうがいい」と言われたので購入したら、僕が今後立ち寄るルートにいる知り合いの連絡先を何件も登録してくれて。実際にその街に着いて電話をかけたら、その人たちが本当に駆けつけてくれたんです。家に泊めてもらったり、食事をご馳走してもらったり……おかげさまで、ロシアでは宿泊費と食費はほぼかからず、ガソリン代だけで旅ができました。バイクの知識がなかったからこそ出会えた縁だと思います。

ーー旅を通して学んだことはありますか?

頭で考え過ぎずに、まずはやってみることが大事だと学びました。出発前に時速を計算してルートを入念に計画したものの、思い通りにいかないことの方が多かった。とりあえずやってみたらうまくいったし、やってみないとわからないことばかりでしたね。

この経験が今も活きていて、何か資料をつくるときも完成イメージを描いてから作業を開始するだけではなく、まずは手を動かして方向性を決めていけるようになりました。

未成熟だからこそ面白いSAGOJOという組織

ーー旅から帰国後、広告代理店や人材会社で経験を積まれたとのことですが、SAGOJOにはどのような経緯で入社しましたか?

当時僕は29歳で、過去の経歴とこれから何をやりたいかを照らし合わせて考えたときに、「30代前半はこれまで以上に苦労してもいいから、もっとより多くの経験を積める環境に身を置きたい」と思ったんです。そのタイミングでSAGOJOのことを知って、ここなら自分の裁量権も大きく幅広い業務に挑戦できそうだし、自分自身が成長できるのではないかと。

それに、SAGOJOの持っている強みを活かしきれていなかったので、僕が営業として入ることでもっと魅力を引き出せる可能性を感じました。あとは代表の新さんや取締役のスガさんの人柄に惹かれて、一緒に面白いことができると思ったのも入社の決め手でした。

ーー実際に入社してみていかがでしたか?

入社前に感じていた通り、かなり未成熟でしたね。みんなスキルが高いのに組織としてはまだちゃんと機能していなくて、もったいない印象でした。現在でもまだ、完璧な組織になったとは言い難いと思いますが、だからこそ面白いとも感じています。未成熟な部分を自覚しつつ、なんとかしようと試行錯誤するなかで新しい強みが生まれることもありました。課題や乗り越えないといけない壁はたくさんありますが、新しく道を切り拓いていく楽しさは、未成熟な組織ならではの面白さだと思います。

ベンチャーのため今はまだ報酬も高いわけではありませんが、SAGOJOの強みを最大限に活かすことができれば、ビジネススキーム的にもっと報酬を上げられる組織にできると確信しています。僕自身がその仕組みを作っていければと思って、日々業務に取り組んでいます。

型がなく自由に挑戦できる環境で自分を高める

ーーSAGOJOの営業のやりがいを教えてください。

自由にできるところです。たぶん「このやり方が正しい」という最適解は定まらないし、それぞれの事業によってやり方も変化すると思っていて。SAGOJOのさまざまな事業を組み合わせて新たなメニューを作ったり、営業のパッケージメニューを増やしたり、新しい企画を自分のアイデアを加えながら作れるのは面白いですし、挑戦を続けられる環境は魅力的だと思います。

ーー営業として嬉しかったエピソードはありますか?

コンペに向けて夜遅くまで時間をかけて企画書をつくった案件を正式に受注できたときは嬉しかったです。あとは、今年で3年目になるプロジェクトがあるのですが、案件が継続するような企画内容を最初の段階で提案できて、それが狙い通り続いていることも嬉しいですね。

そのプロジェクトでは「SAGOJOが本気で地域に向き合ってくれているから、私たちもやる気が出ます!」とクライアントの担当者に言ってもらえて。企画やアイデアだけではなく、僕らの向き合う姿勢を評価してくれていて、それが結果として相手のやる気を引き出せていることに喜びを感じています。

ーー仕事をする上で心掛けていることがあれば教えてください。

気になったことがあったら常に最新情報をチェックしてインプットするようにしています。それは僕の癖だし、仕事の一つと考えています。ほかにも営業をする際はどんなときも自信を持って話すように心掛けているし、相手の課題や興味関心に合わせてSAGOJOに興味を持ってもらうにはどう説明したらいいか、常に頭をフル稼働させています。

アイデアを実現するために、本気で向き合うことができる組織

ーーSAGOJOの一番の魅力は何だと思いますか?

自立して業務を遂行できる人たちが、チームを形成し成果を残そうとすることで、足し算ではなく掛け算的にアウトプットを高められるところです。それぞれ完璧な人間ではなく不足している能力もありますが、お互いの欠点を認め合い補い合うことができているのが強みでもあります。

また、思いついたアイデアを本気で実現しようとするし、できる方法を考えようとする思考プロセスが社内のベースにあると思っていて。突飛過ぎるように感じられたアイデアも予想外に実現し、大きな成果を残すことがしばしば起きているのも魅力です。

たとえば、withコロナ時代の新しい宿泊予約の仕組みとして、先払いで自分が好きな宿を応援する『あと宿#あとで宿泊』というプロジェクトは好事例のひとつです。企画の概要自体は割とオーソドックスなものではありますが、予算を組んで自分たちで開発も行い、アイデアベースで事業を進められたのは、SAGOJOだからできたことだと思っています。

ーーSAGOJOに入って自身の変化はありましたか?

いろんな働き方のメンバーがいてそれぞれ関わり方も異なるので、自分のスタンスを相手に求めないようになりました。SAGOJOに入ってから柔軟に考えられるようになった気がします。

その人にとってのやりやすさや順番、モチベーションが上がるスタンスは違うので、できるだけ前のめりでいてほしいけれども、自分のやり方で自由にできる環境を大切にできればいいかなと最近は考えていますね。

ーー今後、どんな人と一緒に働いてみたいですか?

できなくてもいいから、ごまかさず素直に向き合える人と働きたいです。わからないことがあれば、相手も自分もごまかさずに早い段階でMTGを設定するなり、何かしらのアクションを取りながら目的意識を持って物事に取り組める人がいいですね。

SAGOJOは体制が整っていない部分があるので大変なこともあると思いますが、それを自分の糧にしつつチャンスだと捉えられる思考の方だと合うのかなと。自ら楽しんで学ぶことができる姿勢を持っている人からの応募をお待ちしています。

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自分がSAGOJOを変えていくという熱い想いを持って入社した井谷。バイク旅や過去の経験を糧に、自分自身の成長だけではなく、会社を引っ張っていく姿勢がインタビューから伝わってきました。今やSAGOJOにとって欠かせない存在となった井谷の挑戦はこれからも続いていきます。

SAGOJOはまだまだ小さな会社で、試行錯誤しながら仕組みをつくっている部分もありますが、型がないからこそ自分のオリジナリティを発揮することができます。未成熟であることを楽しみながら、一緒に「旅 × シゴト」の新しい生き方・働き方・旅の仕方を作り上げていきませんか?

執筆:木村紗奈江、編集・撮影:岡本大樹

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