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【女性対談】子育て世代をターゲットにしたサービスを運営する会社で活躍するママ社員のホンネ座談会

グラフィックデザイナー SALT NAME チャパ(写真右
芸術系大学を卒業後、芸術やデザインに直接関わらない職に就きながらデザイン制作を行ない、前職で販促デザインを任されたことをきっかけにデザインを活かしていける仕事にキャリアチェンジするため2018年に中途入社。主力サービスから新規サービスまで多岐にわたるグラフィックデザインとチームマネジメントを担う。プライベートでは7歳と3歳の女の子を育てるママ。

広報PR SALT NAME なりそ(写真左)
大学卒業後、不動産売買仲介の企業に入社。その後編集プロダクションにて編集者の経験を経て2018年に中途入社。人事としてエンジニアやデザイナーの採用や教育を担当。第二子出産・育休復帰後から現在はマーケティングチームでひとり広報としてソルトワークスが運営するサービスのファン獲得に向けて広報戦略の立案やメディアリレーションを行なっている。プライベートでは3歳の男の子と1歳の女の子を育てるママ。

※SALT NAME:ソルトワークスではお互いをあだ名で呼び合う『ニックネーム制度(通称SALT NAME)』を導入しています。役職に関係なく無くフラットに意見交換ができる関係を推進するために取り入れられ、コミュニケーション活性化につなげています。

今回の記事は株式会社WonderSpaceさま、株式会社ワールドスタッフィングさま共催の「#ワーママの挑戦と私が描く未来地図」をテーマに、オウンドメディアを通して11社で記事をリレー形式でつなぐ企画に参加しています。
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000073985.html

弊社では性別を問わず人材が活躍しており、出社と在宅のハイブリット勤務や数時間単位の有給休暇制度など中長期的にスタッフが働きやすい職場の環境づくりに取り組んでいます。全スタッフの57%(※2023年9月現在)を女性が占めているソルトワークス。今回は、ライフステージの変化とキャリアをテーマに、2児の母であるグラフィックデザイナーのチャパ、広報のなりそがお話しします。

家庭のライフスタイルに合った働き方とあたたかい環境

───現在の働き方や職場の雰囲気が感じられるエピソードを教えてください

なりそ:わたしはソルトに入社してから二度の出産を経験していますが、第一子の産休・育休復帰後のタイミングでフルタイム勤務から時短勤務に変更して働いています。時短勤務、退勤後の幼稚園・保育園のお迎えなど日々時間が足りない勤務時間が短く退勤後には子どものお迎えがあって日々時間が足りない状況なので、リモートワークの選択肢があることは通勤時間が省けて業務に少しでも時間が費やせるので働きやすさにつながっています。

ソルトワークスは手を挙げればチャレンジさせてもらえる職場なので、ライフステージ問わず活躍しやすい職場だなと思います。わたし自身、時短社員なのにひとり広報として会社にとって重要な業務を任せてもらえているのはとてもありがたいなと感じています。念願だった広報職なので今とっても充実した毎日です!

チャパ:以前は時短勤務でしたが、夫が業務上、比較的時間に融通が効くことや祖父母力に頼れる環境もあり、現在はフルタイムで働いています。小学校や保育園への子どもの見送りはわたしが担当し、お迎えは夫が担当、夕ご飯の支度はお義母さんにフォローしてもらうなど家族で協力しながら仕事と育児の両立をしています。

社内のお話をすると、わたしが所属するグラフィックデザインチームは女性比率が高く、普段から若手のスタッフと接する機会が多いのですが、子どもの話をしても気兼ねしないのは良いですね。みんな優しくて体調を崩して休みがちのメンバーがいたとしてもお互い助け合ってやっていこうという雰囲気があります。

なりそ:それすごくわかります。子どもの体調次第で急に仕事を抜けるなど休まざるを得ないことも多いですが、そういう場面でも極端に負い目を感じることなく子ども優先で動けます。むしろみんな心配してくれるし。
ソルトワークスではワーママがそれほど特別な存在ではなく、今ももちろんこれまでもワーママの先輩がたくさん活躍して来られたから今の雰囲気があるのかなって思います。

───仕事と育児の両立。時間的制約などがあるからこそ仕事で大切にしている点を教えてください

チャパ:とにかく残業をなるべくしないことを心がけています。
残業していると、なぜか子どもが風邪を引きはじめたり、学校に行きたくないと言ったり、トータルでみると良くない循環になることが多くて…とにかく健康・睡眠第一で行動しています。

デザイナーなので、作業以外にもインプットしたり、アイディアを頭で考えたりする時間が必要です。
業務時間内でそれらをすべてしようとすると時間が足りないので、通勤時間にみる街の広告や、子どもと一緒に観る番組など日常のなかでイラストやグラフィック、レイアウトの引き出しを増やしています。その引き出しを頭の裏側で開けたり閉めたりしてアイディアをストックし続けながら、業務中はそのアイディアを形にするため手を動かすことを意識しています。

インプットや考えること、手を動かすことのタイミングを日常と仕事中に分散することが息抜きになっているので、楽しく考えられる程度にあれやりたいこれやりたいなと想像を膨らませています。

なりそ:わたしは元々計画に沿って物事を進めるタイプでしたが、子どもが生まれてから本当に思い通りに進まないことを実感したので、なるべく次の日に業務を持ち越さないようにして余裕があればその先の業務もどんどん先取して進めるようにしています。
性格的にも時間をかけてでもなんでも自分でやってしまおうタイプでしたが、時間的制約がある今は周囲を頼ることや任せることも大切だと感じ、無理をしないようになりました。

あとは、ながら●●が増えましたね。通勤しながらVOICYでニュースや広報界隈のチャンネルを聴いたり、家事をしながら情報番組をチェックしたりしてすきま時間を有効活用するように意識しています。


仕事と家事それぞれの好きな部分を見つけること、個人としての自分でいられる時間

───仕事と家庭を両立する日々のなかで気分転換になっていることは何ですか?

チャパ:夜はがっつり寝る派なので、仕事と家庭の両立のなかで改めて趣味の時間を取る時間はあまりないのですが、仕事と家事のそれぞれに好きな部分があるのでそれを日々のリフレッシュと思って取り組んでいます。

なりそ:家事でリフレッシュできるんですか!すごく気になります(笑)

チャパ:たとえば、からあげを揚げることがリフレッシュ時間になっています。ポイントは段々とジワジワと揚がってくる音や工程。その間は危ないから近くに来ちゃいけないよと子どもたちに言えるのでいわば癒しのひとり時間になっています(笑)

家事から逃げることはできないので、仕事で行き詰まったときにこうやって家事を楽しむポイントを置いておくと気持ちが発散できるのでおすすめです。

仕事面では、グラフィックデザイナーなので目的に応じたものを納品することが大筋の業務ですが、その傍らで純粋に自分にとって興味のあるものもつくっています。最近だとBlender(ブレンダー)という3Dソフトでものづくりをしています。会社の通勤時間でマスターして段々使えるようになったので、探求心を高めています。

なりそ:なるほど。チャパさんは時間の使い方に無駄がないですね!
わたしはどんなに疲れていても子どもの寝かしつけ時間を厳守して、子どもが寝た後の自分時間を楽しむようにしています。
ドラマを観るのが好きなのでモチベーションが上がるお仕事系や、あまり考えずにボーッと観られる恋愛系を観て過ごすことが多いです。

平日のランチも大切なリフレッシュタイムになっていますね。人と話すのが好きなので、出社したらだれかを誘ってランチにいきお喋りを楽しみます。恋愛ドラマの話やドラマ考察で盛り上がります(笑)家族やママ友といるときは母としての自分なので、個人としての自分でいられる時間は大切ですね。


取材の途中、お子さんの記念写真を見せ合って「可愛い!」「ここのフォトスタジオ良いですよね」と会話が弾みました

ライフステージ関係なくみんなで助け合う動きを大切に、育児で培ったスキルで新たな活躍を

───おふたりは二度の出産を経験されていますが、ライフステージの変化で得た気づきはありますか?

チャパ:育休取得後、職場復帰した際に自分がいない間、他の人が会社や業務をまわしてくれているから戻ってくる場所があると感じました。そういった意味では、間接的に会社の同僚にも自分の子どもを育ててもらっている、助けてもらっているという感覚です。育休中助けてもらった分、もし周りの人が体調悪かったり、リフレッシュで休みたかったりするときはその間わたしたちが頑張るから!という意識で日々働いています。
ライフステージ関係なく一緒に働く仲間のだれかが困っているときに助け合う動きを大切にしたいですね。

また、さまざまな価値観や人生を歩んでいる人が集まっているのが会社なので、少しだけその人の立場にたって想像してみることも大切だと思います。

たとえば、産休や育休を取得する・時短勤務で働くなどわかりやすい特徴があると、その人のことばかりを助けてあげている気持ちになり、”自分も本当は大変なのにな…”と感じる人もいるかもしれません。
一方で、育休中の人や時短勤務で働いている人の立場にたってみると、仕事にブランクができてしまう不安だったり、勤時間内でしっかりパフォーマンスを出していても数時間仕事ができなくなっただけでお給料が変わったりするジレンマを抱えているかもしれません。

そんなふうに、お互いのことが少し見えるようになるだけで、自分だけが損しているという意識がなくなりお互い様だなと思えるやさしい世界が生まれるのではないかなと思います。

なりそ:助け合う動きは会社全体としても大切にしていきたいですよね。
わたしは、子どもが生まれて育児の大変さを知るとともに、想像以上に人間的に成長させられるし得ることが多いと感じました。

育児は言葉の通じない相手と接して、計画通りにもいかないことのほうが多いです。仕事はPDCAサイクルをまわせばよりよくなっていくけど育児は一度成功したことをまたやったとしても上手くいかないことも…。
そのようななかで培われた、臨機応変さやスピーディな判断力、人ひとりの命を預かることによる責任感やプレッシャー耐性などを仕事の場面でも活かせればもっとちがう活躍もできるのではないかと思います。

チャパ:育児をしていると圧倒的に視野が広がりますよね。

なりそ:視野も広がるし想像力も豊かになりますよね。
「こうかもしれないから、こうしたら良いかも?やってみよう」と仮説を立ててそれを実行しようとする力は、育児から得たように思います。

想い出を彩るサービスを運営する会社、ターゲットと同じ立場になって得たユーザー視点

───ソルトワークスでは「想い出エンターテインメント」を事業ドメインとして想い出という大切な記憶を彩るサービスを展開していますが『年賀家族』や 『つむぐ』など子育て世代をターゲットにしたサービスに携わる身として、ライフステージが変わったことで活かせていることはありますか?

チャパ:正直なところ、子どもを授かるまでは家族の行事を大切にするタイプの若者ではなかったのですが、子供と一緒に暮らしはじめると「こういう場面で記念写真を撮るんだ」とか「ユーザーだったらサービスの機能をこう使うだろうな」といった視点ががみえるようになりましたね。

今期チャパが制作した年賀デザイン。子どもの成長や想い出がつまった写真を彩ることができる。左のフィルム風デザインや、中央の竜の頭デザインは記事内で出てくる息抜きで習得したBlenderで制作したもの。

なりそ:同じくです!子どもが生まれる前から写真を撮ることは好きだったので、ユーザーの気持ちはわかるほうだと思っていましたが、実際に子どもを撮る立場になって、我が子の成長の瞬間を逃したくない気持ちや思い出の尊さをより実感するようになりました。
アプリのなかにこんな機能があったらいいのに、こんなサービスがあれば親はうれしいなどリアルな声として意見できるようになりましたね。

チャパ:自分が親になったことで子どもを通して保育園で他の家庭の親御さんと接することで、自分の常識とはちがうライフスタイルで生きている人との出会いが増えました。
育児を通して色々な人と協働し、自分の価値観で考えるとこうだけど、あのお母さんだったらちがうのかなと想像力が培われたおかげで、子育て世代をターゲットにデザインを制作するときも俯瞰で考えることができています。

女性や育児に限らないライフステージの変化への理解

───ライフステージが変わってもチャレンジできる社会にしていくためにはどんなことが必要だと思いますか?

チャパ:社内においては女性であることで不利になったり、ワーママであることを特別意識したりということはありませんが、世間のイメージ的に父親が大黒柱で母親がサブ担当という概念が今も続いていると思うんです。

わたしの場合、夫と役割分担ができる環境にあるので育休明けフルタイム勤務で復帰しましたが、働き方や家庭での役割は家庭で話し合って決めることなので、その点の理解がある社会になっていくと良いですね。

かつては男性は働き、女性は家庭を守るという役割分担をしていたのかもしれませんが、今はどちらか一方が無理する時代ではないと思います。共に働いていても男性が大変なときもありますし、家庭での最適解を夫婦で話し合って決めていくことで家族運営が上手くいくのではないかなと思います。

なりそ:世の中には産休・育休=休暇という認識をしている人もまだいるのが現実だと思います。ソルトワークスはそんなことはありませんが、そういった世の中の風潮のせいで妊娠や出産を機に社会から離脱する人も一定数います。

決してのんびりと休暇を楽しんでいるわけではないし、女性に限らずに男性だって当たり前に取って良い制度、そんなことがもっと当たり前に認識される世の中になってほしいです。世代や価値観の違いから生まれる間違った理解を正していくことで、子どもを持っても変わらず自分らしく働いていける社会に近づけるのではないかと感じます。

一方で、育休を取ることでその間カバーしている人がいることは忘れてはいけませんよね。
いつ離脱しても変わらず仕事がまわるような体制をつくることも必要ですし、カバーする側、される側のどちらの立場も経験した身としては、タスクの可視化をして業務量自体は変わらないようにするとか、カバーする側に手当をつけるとか、目にみえる形で制度が整えばより良いのかなと思います。

今回の対談では自分の立場からお話をしていますが、子どもを望まない人や事情で授かれない人もいますし、家族の転勤や介護など育児以外で仕事から離れざるを得ない人もいます。ライフステージの変化はいつでも誰にでも発生することなので、だれかが排除や負担を背負うことがないような仕組みができるのがベストですよね。

チャパ:そうですね。子育て世代の理解も大切だけど、そうじゃない人生もあることを理解できるような社会だと良いですね。


心身すこやかをモットーに、社内の良い例になるような存在に

───さいごに。今後の目標を教えてください(仕事のこと、人生のこと)

チャパ:デザイナーという仕事柄フリーランスの道もありますが、組織で働くのが好きなのでインハウスデザイナーとしてキャリアを積んでいきたいです。

あとは、「心身すこやかなら良い」をモットーに歩んでいきたいですね。仕事のために生きているわけではなくて、生きるために働いているのにそれで具合が悪くなったら本末転倒ですから。
ワーママと言われると、必要以上に気負ってしまう面も多くてどうしても一生懸命さを出さなければいけない感じですけど、そのような風潮はあまり良くないと思ったので「心身すこやか」を大切に過ごしていきたいです。無理に働きすぎなくてもまわっていくような社会になるよう願っています。

なりそ:本当に健康第一ですよね、自分も家族も。わたしは仕事においてはずっと挑戦したかった分野にようやく携われているので仕事を楽しみながら、キャリアを積んでいきたいです。

ソルトワークスに入社して、出産を二度経験するとともに、未経験人事から未経験広報へと新たな挑戦を続けてきました。ライフステージの変化とキャリアチェンジを歩んできた社員はまだ社内に少ないので、変化の多い20〜30代を自分のようなキャリアを歩みながら過ごせることを証明したいですね。今後入社する人がここで長く働きたいと思えるような良い例となっていきたいです!

今回、ソルトワークスが展開するサービスが人生の転機や想い出を彩るサービスであることやターゲットが子育て世代なこと、女性のライフステージとキャリア形成という点で本企画に親和性を感じ「#ワーママの挑戦と私が描く未来地図」のリレー企画に参加させていただきました。
今回の企画には「ワーママ」という表現が入っていますが、5年後10年後ワーママやイクメンということばが世の中から消え、本質的に性別問わずライフステージが変わってもチャレンジができる社会を願っています…!
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。

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