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新規事業の取り組み 1LDK®(株式会社アイディーランドカンパニー)編



密本雄太 / 株式会社アイディーランドカンパニー

インポートアパレル会社の販売職として入社。後に、卸・リテール業全般における企画・MDに抜擢され、セレクトショップ事業のバイイングにも従事。2020年に三喜商事へ入社し、MD部のマネジャーとして会社の事業戦略に関わる。2023年6月より株式会社アイディーランドカンパニーへ取締役として出向。


株式会社アイディーランドカンパニーが仲間になった経緯

はじめに、1LDK®の運営会社である「アイディーランドカンパニー」について教えてください!

株式会社アイディーランドカンパニーの「アイディーランド」は、前社長である福澤弘康さんが、「他の人がやらないようなことを考え、お客様へサプライズを与え続けたい」、という想いから、「アイディア」と「アイデンティティ」という2つのキーワードをベースに考えて作った名前だとうかがっています。この発想から、アパレルショップが未開だった15年前の中目黒で、「1LDK®」というセレクトショップがオープンしたのですが、素材やルーツにこだわったシンプルな洋服をおしゃれに着る=新しいスタンダードを提案する、ということは、当時のトレンドとは異なる視点のアプローチだったので、かなりのチャレンジだったと思います。

最初の2年間は思うような成果が上げられなかった時期もあったそうですが、それでも、「他の人がやらないことにチャレンジし続けて、いかにそれを成し遂げるか」という強いマインドで突き進み、2015年にはパリへの出店も実現しました。私たちはこのマインドのもとに、これからも1LDK®にしかない商品や体験を提供し続けていきたいと思っています。

そもそも、なぜ三喜商事がこういったセレクトショップを運営するのか、という話になりますが、三喜商事は元々卸業をメインとする会社だったので、リアル・オンライン共にエンドユーザーとの直接的な接点が少なく、自分たちが新しい取り組みや戦略を進める上で、そういった場を既に持っているセレクトショップのような存在が必要だ、という話が、特にここ数年課題として上がっていたという背景があります。だからこそ、今回アイディーランドカンパニーの皆さんと仲間になれたことは、非常に心強いです。

『1LDK®』のコンセプト、オリジナルブランドについて

1LDK®が大切にしている世界観・店舗のコンセプトは、どのようなものですか。

まず、ブランドコンセプトは「NON-DALIY LIFE IN DALIY LIFE」で、これは、三喜商事で掲げられている「日常の中の非日常体験」というキーワードとマッチしている部分でもあります。先ほど、今回仲間になったことで心強いと言いましたが、同じ価値観を共有できる点は、本当に大切なことだと感じています。

そして店舗ですが、名前の通りキッチンやリビングのある「1LDK」の間取りとなっています。そして、流行に左右されない、日常的に着ることのできる上質な洋服を取り扱い、それぞれのお客様のライフスタイルに寄り添った提案をするお店になっています。1LDK®は全部で5店舗ありますが、基本的に各店舗で置いてある商品やブランドラインナップが異なるので、そこにしかない楽しさを感じてもらえると思います。

後はこだわりでいくと、1LDK®の店舗の他に、中目黒の住宅街にある三階建ての古民家をリノベーションし、お店とホステルを融合した「SO SHOP & HOSTEL NAKAMEGURO」があります。


―建物はもちろん、店内も随所にこだわりが沢山あってとても素敵です!ちなみに、ここに陳列されている1LDK®のオリジナルブランドについて、詳しく伺えますか。


1LDK®にはオリジナルブランドとして、「UNIVERSAL PRODUCTS.®(ユニバーサルプロダクツ)」「EVCON(エビコン)」「MY___(マイ)」の3つがあります。今後は、それぞれのブランドを再解釈しながら、1LDKのブランディングとあわせて各ブランドの発信を強化していきたいと考えています。

「UNIVERSAL PRODUCTS.®(ユニバーサルプロダクツ)」は、2009年からスタートしたブランドで、基本の形はベーシックで、その中にアメカジ要素もありつつ、ミリタリーやスポーツ、ワークなどがデザインのベースになっています。次に「EVCON(エビコン)」は、よりカジュアルで普段着のような、日常をテーマにしたブランドで、今っぽさを取り入れながら、ユニセックスで楽しんでいただけるアイテムを提案しています。


そして「MY___(マイ)」は、「UNIVERSAL PRODUCTS.®」のカジュアルなMENSのデザインをWOMENS用にサイズダウンすることからスタートしたブランドです。ブランドのロゴの「MY」の後にアンダーバーがあるんですが、「MY ○○○」みたいに、その人それぞれのワードローブになるような、普遍的なアイテムが多数揃っています。 1LDK®のお客様が好きなテイストを体現できるようなアイテムが特に多いブランドで、ここ最近は時代に合わせて、より洗練されてきていると感じます。

組織運営と将来のビジョン

アイディーランドカンパニーの組織について教えてください。

店舗運営と横並びに商品企画、打ち出しから撮影をアレンジするMDやPRのセクションがあり、その他に経理総務、労務関係、生産管理、ECを担当するバックオフィスがあります。全体の社員数が約40名という、少数精鋭で構成されている組織になります。

平均年齢は28歳位で、20代のメンバーが多く、皆、素直で真面目な印象ですが、1LDK®に対する想いやモチベーションはとても高いです。ちなみに私の年齢はアイディーランドカンパニーでは上から二番目で、その事実を知った時はびっくりしました(笑)。スタッフは在籍歴に関係なく、入社時は店舗からのスタートだった人が、現在は商品企画や生産管理などに携わっていたりして、一つの会社の中で、様々なキャリアを選択できる体制が出来つつあります。

その一方で課題もあります。徐々に見えてきたところですが、私がアイディーランドカンパニーに出向してきて特に驚いたのは、ほとんどの業務を外部に頼らず自分たちでやっていること。従来の社内制度やバックオフィスなど、行き届いていなかった部分も含め、今後どのようにして改善していくか考えていく必要があると感じています。

―その中で密本さんはどんなお仕事をされているのでしょうか。

今は社員とコミュニケーションを取ることを重点的にしつつ、事業全般に携わっています。仕入れ、企画、売上管理など、会社に関係することは全部把握するようにしていて、前社長が行っていた業務の引継ぎを行っているところです。

その他にも色々ありますが、特に一緒に働いているスタッフから、日々たくさんの刺激をもらえることが大きいです。やはりスタッフの成長こそが会社の成長であると実感しますし、一緒に彼らの将来を考えていきたいです。責任はとても大きいですが、それを考えていく面白さがあり、非常にやりがいを感じています。

―最後に、今後実現したいことを教えてください!

今年で中目黒の1LDK®がオープンして15年になるのですが、このようなセレクトショップを長く続けることは、決して簡単なことではないと思っています。だからこそ、これからもこの場所で、幅広いお客様から愛され続けられ、20周年・30周年を迎えられるようなお店作りをしてきたいです。そして、これからも1LDKやアイディーランドカンパニーで働きたい!と思ってもらえるように、より働きやすい環境に整え、全員で新しいライフスタイルの提案にチャレンジしていくことが私の役目であり、アイディーランドカンパニーとしてやっていきたいことです。

―密本さん、ありがとうございました!

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