シードテックが展開するデジタル留学「Seed Tech School」は、フィリピン・セブ島で英語とIT・AIを同時に学べるデジタル人材育成プログラムです。現在、その卒業生がシードテックに入社し、「DX職 -デジショク- 」人材やエンジニアとして活躍する新しいキャリアの形が動き出しています。
今回話を伺った村山さんも、そのひとり。留学前まではITもAIもほぼ触れたことがなかった彼がシードテックに入社し、留学修了からわずか1か月半で「DX職 -デジショク- 」人材として大手クライアントの案件に参画するまでの成長を遂げています。
携帯電話販売の営業職から一念発起したデジタル留学のきっかけと、現地での学習環境のリアル、そして「悔しさ」をエネルギーに変えて突き進んできた歩みを伺いました。
「悔しさ」から始まった、キャリアの分岐点
―まず、留学を決めるまでの経緯を教えてください。もともとはどのようなお仕事をされていたのでしょうか?
高校卒業後は美容専門学校に進学したのですが、在学中に進路を考え直すきっかけがあり、地元の沖縄に戻って、携帯電話販売の営業をしていました。ショッピングモールなどでお客様に声をかけるのですが、ほぼほぼ「嫌です」と言われるところからが仕事のスタートみたいな世界です。体育会系の現場でしたが、厳しくも楽しい環境でしたし、あの経験があったからこそ、どんなお客様の前でも物怖じしなくなった気がします。実家に住みながら1〜2年ほど働いて、お金を貯めていました。
―そこから、なぜ「デジタル留学」に挑戦しようと思ったのですか?
友人がオーストラリアへワーキングホリデーに行ったことがきっかけです。滞在先で仕事を見つけ、200万円貯めて、英語もすごく話せるようになって帰ってきたんですが、その話を聞いたとき、正直悔しくて。「このままじゃ何も変わらない。自分も何か動き出さないと」と、焦りに近い感情がわいてきたのを覚えています。
最初は友人と同様にワーキングホリデーを考えたんですが、仕事が見つかるかわからない状況でしたし、かといって授業を受けるだけの留学では英語力は伸びないだろうなと思っていました。予算との兼ね合いもあり、「がっつり長期間で行くのは難しい」といろいろ探している時に辿り着いたのがシードテックでした。
―当時、ITやAIの知識はどのくらいあったのでしょうか?
ほぼゼロでした。パソコンはサッカー観戦にしか使っていなかったので(笑)。
でも、留学後のキャリアを考えたときに「英語+何か武器になるもの」が欲しくて、それが自分の中では「IT」だったんです。何もわからないなりに、「Seed Tech School」は「英語とITを本気で学べる場所」だと思い、その直感を信じました。
―留学前は、他のセブ島留学とも比較検討されたそうですね。「Seed Tech School」ならではの良さは、どんなところにあると感じましたか?
おっしゃる通りで、プログラミングと英語を組み合わせて学べるセブ島のスクールを他にも見つけたんですが、そこは、プログラミングの授業自体も全部英語で行うスタイルだったんです。
当時の自分は、ITも英語も本当にゼロからのスタートだったので、両方同時に一から挑むと、結局どっちも中途半端になってしまう気がしました。「Seed Tech School」は、英語の授業とITの授業がしっかりと区分けされていて、「ITに集中する時間」「英語に集中する時間」と、今は何に集中すべきかと頭を切り替えながら、それぞれを自分のものにできると思いました。
また、AIの実践的な使い方を本格的に取り入れた新しいカリキュラムが始まったところで、プログラミングの基礎を学ぶだけでなく、AIを使いこなして事業プランを考え、それを英語でプレゼンすることも経験できました。これは他の留学サービスにはなかなかない環境だと思います。
3か月間の「デジタル留学」、学びに没頭した日々
―実際の留学生活は、どのようなスケジュールでしたか?
2026年1月から3月末までの3か月間、平日は9時から17時まで授業でした。午前中にITの授業が3コマ、午後に英語の授業が4コマという感じです。それに加えて、放課後もだいたい3時間くらい自習していました。
―授業をみっちり受けた後に、3時間も勉強するのはかなりハードですね。
留学前はそんなに勉強が得意なタイプではなかったんですけど、「自分でお金を払っている」ことと「絶対に失敗したくない」という気持ちが強くて、平日は勉強に振り切っていました。その代わり、土日はしっかり遊んでリフレッシュしていましたし、そのメリハリを自分の中でうまく調整して作っていました。夜は24時をまたぐ時もありましたが、不思議と辛いと感じたことがなく、充実した毎日でした。
―特に印象に残っている授業はありますか?
ITの授業で、AIを使ってセブで1年に1000万円を売り上げる新規事業を考えるという課題がありました。LPやスライドをAIで作って、それを英語で講師にプレゼンするんです。講師からの質問がすごく鋭くて、何度も心が折れかけました(笑)。
こうした多角的な学びができるのは、「Seed Tech School」の「デジタル留学」ならではだと思いますし、IT×英語の軸で留学して良かったと感じるところです。
―先ほどもおっしゃっていましたが、渡航前に、カリキュラムが変わったと伺いました。
そうなんです。2025年11月に「AI for All」というコンセプトを掲げた新しいカリキュラムへ切り替わり、自分はちょうどその2期目の生徒でした。当時はAIのことも右も左もわからなかったので、説明を聞いても正直ピンと来ていなかったんですけど(笑)、「さらに良いカリキュラムになった」と聞いて、安心してセブへ向かいました。
実際、AIの学習が加わったことで、すごく実践的な内容になっていたと思います。AIがどのような作業が得意なのか、苦手なのかを肌で理解できましたし、プロンプトの精度も一気に上がった感覚がありました。
「デジタル留学」卒業生から「DX職 -デジショク- 」人材へ。入社2か月のリアル
―シードテックへの入社は、どのような経緯で決まったのでしょうか?
カリキュラムの中に、今後の進路を考える面談があって、そこで「ワーキングホリデーに行くか、ITの知識を活かせる道に進むか」を相談していました。シードテックへの選考を勧められた時も、「落ちたらワーホリ行くか」くらいの軽い気持ちで受けてみたんですが、留学で得たITの知識を生かした仕事に挑戦できる環境に惹かれて、オンラインでのカジュアル面談のあと、面接を受け、内定をいただき、入社を決めました。
―留学が終わってから、入社まではどのくらいの期間だったのですか?
1か月半くらいです。帰国後すぐに沖縄から関東に引っ越して、そのまま入社しました。振り返ると、迷う時間も不安になる時間もほとんどなかったですね。
―フットワークが軽くて素晴らしいです。入社後、現在は「DX職 -デジショク- 」でどのような業務を担当されていますか?
「DX職 -デジショク- 」のメンバーでもある宇治さんの下、クライアント企業のコーポレートサイトのリニューアルや会員管理システムの導入支援などを行っています。
後者では、エンジニアが作ると専門的になりすぎてしまう手順書を、非エンジニアの方でも分かるようにかみ砕いて制作しており、クライアントとの定例ミーティングにも参加するようになりました。要件のヒアリングや進捗管理の共有といった上流工程の仕事にも携わっています。
―未経験からのスタートで不安もあったと思いますが、支えになったことはありますか?
宇治さんにメンターのような存在としてサポートしていただきながら、担当のクライアント企業の案件に携わるようになりました。わからないことがあってもすぐ相談できる距離感なので、未経験の自分でも安心して一歩を踏み出せたと思います。また、少しずつですが、クライアント企業との定例ミーティングで自分が説明するパートを増やしてもらえるようになりました。
―入社してわずか2か月ということですが、成長を感じる瞬間はありますか?
新卒で入社した同世代の方たちがまだ研修をしていたり、現場に参画できていない段階で、もう実務に入れているというのは、すごくありがたいと感じています。また、「DX職 -デジショク- 」での業務を通じて、会社がどのようなオペレーションで運営されているか学べることは、とても面白いです。焦っていた留学前の自分に、教えてあげたいくらいです。
―留学ではAI活用についても学んだとのことですが、業務の中でAIは活用しているのでしょうか?
Claude CodeやGemini、NotebookLMなど、いろいろなAIツールを使って仕事をしています。「DX職 -デジショク- 」の実務に入る時は、「本当に自分がやっていいのか」と、正直かなり不安でしたが、AIとうまく付き合いながら手を動かすうちに、少しずつ自信がつきました。
―「AIとうまく付き合う」というのは、具体的にどういうことでしょうか?
人間とAIの役割分担で、例えば、「こうしてほしい」という要望を打ち合わせの中で吸い上げる部分は人間がやることだと思っています。要望には、明確なものもあれば、ふわっとしたものや「なんとなく」というだけのものもあります。それを具体的な指示に変換してAIにどう作業させるか、AIが出したアウトプットをどう判断するか。そこが自分の役割だとはっきり見えてから、考えるべき・動くべきところにパワーを割けるようになりました。
また、留学中にバイブコーディングに関わるツールに触れていたこと、サイト制作やAIを使った開発を実践として経験していたこと、AIが得意なこと・不得意なこと・AIに投げてはいけないことを学んでいたのも、今の仕事にそのまま生きています。
「DX職 -デジショク- 」は、「デジタル化そのもの」に向き合う仕事である
―「DX職 -デジショク- 」で仕事を進めるうえで、大事にしていることを教えてください。
「DX職 -デジショク- 」は、特定のツールやサービスを売る仕事ではなくて、お客様のデジタル化そのものに向き合う仕事です。だからこそ、定められた工数の中で業務を進めていくことがとても大事だと思っています。
そのためには、「できること」と「できないこと」、「どのくらいの工数がかかるか」を誠実に伝えることがポイントだと思っています。タスクが重なるタイミングもありますが、まずは自分の中で「やるべきこと」を細分化して、「今日はこれをやる」と管理するように徹底しています。
―留学や「DX職 -デジショク- 」に興味をお持ちの方に、伝えたいことはありますか?
ITやAIを使いこなす力は、これからの時代には絶対に必要だと思います。持っていないと時代に置いていかれてしまうと思いますし、IT・AI の知識は、自分の可能性や視野を大きく広げてくれる武器になると身をもって実感しています。
それに、「英語をどう学べばいいかわからない」という悩みは、誰でも心のどこかに持っていると思うんです。自分もそうでした。だからこそ、これから確実に必要になるIT・AIと英語を、同時に学べるデジタル留学は本当にいい環境だと思います。あのとき一歩踏み出していなかったら、今の自分はいないので、思い切って渡航して良かったです。
―まさに「LIFE SHIFT」ですね。「DX職 -デジショク- 」の仕事の魅力は、どんなところにありますか?
サイトのリニューアル作業のように、成果が目に見えてわかる仕事は、もともとクリエイティブなことが好きだったのもあって、純粋に楽しいです。
また、複数のクライアントを同時に持つのも特徴の一つだと思いますが、とても刺激的で、楽しいポイントだと思っています。その分、タスク管理を徹底することが必要になりますが、それもまた自分を成長させてくれると思っています。
―今後、AIがさらに発達していく中で、ご自身の価値はどこにあると考えていますか?
この先1〜2年で、AIはもっと発達していくと思います。その時に自分の価値になるものは、コミュニケーションや信頼構築のような、人にしかできない部分だと思っています。
「Seed Tech School」の相談会で、シードテックのメンバーから営業を受けましたが、すごく説得力のある内容で、とても印象に残っているんです。入社後、営業の現場に同席する時にも感じます。こういったコミュニケーションの取り方は、これからますます価値が上がっていくと思いますし、自分も意識していきたいなと思っているところです。
―ありがとうございました!
取材を通じて感じたのは、村山さんの柔軟性の高さと、フットワークの軽さでした。悔しさを感じた瞬間にすぐ次の行動へ移し、留学中に訪れた小さなきっかけも逃さずキャリアへと繋げていく。そうした身軽さこそが、新しい可能性を切り拓く力なのだと思います。
未経験からデジタル人材へ。村山さんの歩みは、シードテックが掲げる「LIFE SHIFT」を、まさに体現するものでした。
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