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センセイプレイスに生徒・インターンとして関わってきたぼくの、成長と葛藤。

みなさんこんにちは!

「週刊センセイプレイス」も、今回で第4回目。
今回は、センセイプレイスでインターンをしている島(しま)がお届けします。

ぼくは、センセイプレイスで浪人生活をすごしたのち、今年からインターンとしてセンセイプレイスに関わっています。生徒としても、インターンとしてもセンセイプレイスに関わってきたことで、成長したり悩んだり、数多くの経験をさせていただくことができました。

そんなぼくが今回お話ししたいことは、以下の3つです。

・偏差値43の高校から早稲田を目指し、理想の中でもがいていた現役時代
・浪人を決意し、センセイプレイスで過ごした1年間で得たもの
・センセイプレイスを卒業して、インターンとしてジョインした後の葛藤と喜び

この記事を通して、センセイプレイスが生徒にどんなサービスを提供しているか、センセイプレイスを通じて自分がどう変わっていったか、少しでも知っていただけたら幸いです。

学年1位だけど、高校の偏差値は43。理想の中でもがいていた現役時代。

ぼくが受験勉強を始めたのは、高校2年の夏休みでした。

学校の成績はいつも1番。ただ、高校の偏差値はたったの43。ぼくが学年1位を取れたのは、周りが勉強していなかったからというのが理由でした。学年1位とはいえ、自慢できるようなものではありませんでした。

特に本気で何かに熱中してるわけでもなく、適当に部活をやって、帰ってたらスマホいじって1日が終わる。そんな怠惰な学生生活を送っていても、学年1位ということもあり、先生たちからは期待されていました。

先生たちの期待からか、あるとき「今から受験勉強を本気でやれば、早稲田いけるよ」と言われました。そう言われて、ぼくは完全に舞い上がりました。その上、当時ブームだった『ビリギャル』と自分を比較して、こんな風に思ったりもしました。

「ビリギャルはビリから慶応に行った。一方で、自分は学年一位からの早慶受験。これきたわw」
「しかも、偏差値43の高校から早稲田いったら軽く本かけるわw」

こんな甘い考えで、ぼくの受験勉強はスタートしました。

まずは、ひたすらネットで受験について調べました。そうして調べていくうちに「逆転合格には、予備校より参考書のほうがいい」という意見に感銘を受け、独学を決意。

ただ、独学での受験勉強は全然うまくいきませんでした。

「何をやったらいいのか」
「どうやってやったらいいのか」

やみくもに勉強するだけで、自分に必要なものが全く分かっていませんでした。

そんなある日、ネットサーフィンをしていたら、センセイプレイスを見つけました。独学を支援してくれるサービスということで、ぼくにぴったりだと感じました。

センセイプレイスの指導を受けていく中で、自分はただがむしゃらに勉強していたんだと気づきました。そして、考えながら勉強をすれば、自分でも早稲田にいけるんじゃないかと思うようになりました。

しかし、家庭の金銭的な問題で、センセイプレイスを1ヶ月で辞めることに。

そこから、サポートなしの独学を再開しましたが、なかなかうまくいかなくなりました。

・1年で早稲田に受かる勉強法
・半年で早稲田に受かる勉強法
・3ヶ月で早稲田に受かる勉強法

受験日が近づくにすれ、短期間で逆転合格を狙える魔法の勉強法を探すようになっていきました。

「まだ、なんとかなる」と言い聞かせながら勉強していきましたが、結果は不合格。早稲田どころか、受験校は全て不合格。

「思い描いていた受験生活とぜんぜん違う。」
「このまま何もなさずして大学に行くのが嫌だ。」

そう思い、浪人を決意し、センセイプレイスに再入会。

「センプレに入れば、何か変われる気がする」
「センプレに入れば、すごいいけてる受験生活が送れるはず」

そう思い、アルバイトをして自分で月謝を払うことに決め、センプレに入会しました。

今の自分をベースに成長することを学んだ浪人期

センセイプレイスに入って、ぼくの受験生活は少しずつ変わっていきました。

過去問から逆算して、自分のやることに目的を持ちながら勉強すると言うスタイルにとてもハマり、このまま自分の受験生活ずっとうまくいき続けるんだろうなと思っていました。いま考えると、当時のぼくはすごい甘い考えだったと思います。

けれど2ヶ月が過ぎたとき、少しずつ違和感を感じるようになりました。

「最初の頃ほど、思い切りよく勉強できていない。」
「なんとなくだけど、前より成長してる感じがしない。」

しかし、センプレは常に変化成長し続ける場所だと思っていたので、違和感はぬぐい切れませんでした。実際に、周りのセンプレ生はイキイキと勉強していました。そんな様子を見て、違和感を感じる原因を外に求めるようになりました。

「自分はバイトしてるからしょうがない。」
「担当のセンセイが違うからしょうがない。」

自分の成長が止まった原因を外に求めることで、現実逃避をしていました。自分のせいで成長していないという事実を、受け止めるのが怖かったんだと思います。

ただ、現実逃避している自分がカッコ悪いと気づき、いてもたってもいられなくなり、ようやく吹っ切れることができました。

センプレもセンプレ生もどうでもよくて、勉強するのもスマホをいじるのも自分。それをダサいと思ったり、辛いと感じるのも自分。さらにそれを変えられるのも自分しかいない。そんな当たり前のことに、ようやく気づきました。

それからは、今の自分にできることを一つずつやっていくようになりました。自分のできることでも、できたらまず自分を褒める。基本的なことを1つずつやることで、また好循環を作ることができました。

そこで学んだのは、うまく言ってない自分を認めて、そこからまたスタートして行くことの大切さ。転ばないように走るというよりも、転んだところからまた起き上がって歩き始めることが大切だと感じました。

そういうことを大切にしながら、残りの半年を勉強するようになりました。転んでも、また立ち上がる。そんなカイゼンを重ねていくことで、ぼくの受験生活は再びどんどん良くなっていきました。

その上で、結果は早稲田に補欠合格。ゴールテープ手前でこけてしまいました。

一番転びたくないところで転んでしまった。悔しかった。

自分は好きで受験をしていたからまだ良かったのですが、親に泣きながら現役の時から予備校に通わせられなかったり、「バイトさせながらの受験で申し訳ない」と謝られた時は、どうしようもなく歯がゆく思いました。

結果はすごく気持ち悪い、けれども体感として心地良い。

確かに底辺校から早稲田みたいなきれいな物語にはならなかったけど、素の自分と向き合ってどうしたいかを選んだ結果だし、これ以上はないと思えました。

かつ、理想を描いてその理想の中で生きていた自分が今、この瞬間のリアルな普通の自分を生きられるようになったのは大きな変化だと思った。

過去の経験を無視して、未来ばかり見る。現役時の失敗をくりかえしてることに気づかされた。

ぼくはセンプレでの受験を通して多くを学びました。このまま大学に入ってからも、ずっと学び成長し続けられると思っていました。

けれども、いざ大学に入ってみると何をやったらいいかわからない。そもそも自分が何をやりたいかもわからない。ただ頭の中でやりたいことを考える日が続きました。

そんなある日、センセイプレイスの学習責任者である馬場さんから連絡をもらい、話す機会をいただきました。馬場さんとの話を通して、自分が未来しか見ていないことに気がつきました。過去の受験という経験を通して、自分が何をやるかという結び付けができていないことに気づかされました。

それから自分にとっての受験をもう一度意味づけることから始めました。理想の自分ではなく、現実の自分をベースにして生きることの大切さを学びました。

現実の自分をベースに、今の自分ができることをやる。それが次の自分のやりたいことに繋がっていく。

今の自分にできるのは自分の受験の経験や個性を活かすことだと思い、センプレにジョインすることを決意しました。

センプレ卒業生からセンプレサポーターになるまでに想像以上に壁があった。

センプレのことは昔から知っていたし、センプレ生としての経験もあったから少しだけ自信はあったのですが、いざセンプレの中を覗くと知らないことだらけでした。

開発面から生徒のサポートまで、生徒としても実感していた以上に、細かく徹底されていてとても驚きました。

また、研修が始まると、

「共感が足りない」
「想像力が足りない」
「褒めが足りない」

と足りないところだらけでした。準備をして自信を持って研修を受けても、帰る頃には改善点だらけでボロボロ。

けれども、それを次までに修正して、ちょっとずつ改善していくことを繰り返しました。生徒として、センプレで学んだことが活きてきました。

大学受験を通して、うまくいかないことや、対処法を考えることには慣れていたので、どうにか研修を通過することができました。

指導するだけじゃない。生徒から学びを得る『共育』は、本当に楽しい。

サポーターとして担当の生徒を持つようになって思うのは、本当に色々な生徒がいるということ。人の数だけ向き合い方があると実感しました。だからこそ、お互いに開かれた関係で対話をするのは難しいと痛感します。

だけど、生徒一人ひとりに興味を持つようにすることで、生徒から素直に学ぶことができる。そして、お互いに学び合える関係で対話する『共育』は本当に楽しいです。

また、最初は「めんどくさいと」言っていた生徒が、最後には「いい時間だった」と言ってくれた時は純粋に嬉しかったし、自分のやるべきことを全うできたという達成感がありました。

ただ正直にいうと、センセイプレイスが目指す「教育を変える」という大きな目標は、まだ完全には自分の実感に落とし込むことはできていない。

けれども、目の前の1人の生徒と真剣に向き合い、感動体験を与えることには、これからも誠実であり続けたいと思います。


執筆:島 耕平
編集:高橋 圭佑

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