みなさんこんにちは!第17回目の「週刊センセイプレイス」は、センセイプレイス・サポーターの石橋がお届けします。
私は、センセイプレイスの3期生として卒業し、今年の春からインターンとしてセンセイプレイスに関わっています。
そんな私が今回お伝えしたいことは、以下の3つです。
・自己嫌悪で苦しんだ受験生時代に、センセイプレイスに出会って学んだこと
・センセイプレイスにジョインしたきっかけと悩み
・卒業生として、センセイプレイスで働くモチベーションと思うこと
この記事を通して、センプレで働く楽しさを知っていただけたら幸いです。
”頑張ろうとしても頑張れない” そんな悩みを抱えていた私がセンセイプレイスで学んだこと
まずは、自分の受験がどのようなものだったかを話して行きたいと思います。
大学受験にちゃんと取り組もうと思ったのは、高2の冬でした。それまでは、受験に向けた何かを考えるでもなく、力を入れて勉強する訳でもない。ただ友達と遊んで、趣味のバレエをする。普通の学校生活を送っていました。
そんな普通の学校生活を過ごしていただけの自分にも、大学受験に向き合わなければならない時期がやってきます。
その頃、大学受験と同じくらい自分には悩んでいたことがありました。
”頑張ろうとしても頑張れない”
このことにずっと悩まされて、自己嫌悪の連続でした。
学校のことは怒られない程度に頑張ってはいましたが、自分が頑張ろうと思ったことは続かない。好きなバレエも頑張れない。
小学生の頃は、自分の特技は努力だと思うほど、何かを上達させるのがとても楽しくて主体的に楽しみながら頑張っていました。その結果、中学受験は上手くいったし、バレエも楽しく続けることが出来ていました。
そのような経験から、自分は頑張れるはずだという思いがありました。しかし、大きな目標がなく、スマホに依存していき、だんだんとそこから抜け出せなくなっていました。そのスマホ依存が自分が頑張れなかった大きな原因でした。
「頑張りたくても頑張れない」と自己嫌悪に苛まれながらも、大学受験という大きな目標に向かおうと決意しました。しかし、全く進め方が分からなくて途方に暮れました。
中学受験の成功体験から、「自分は受かるはずだ」という根拠のない自信はあったものの、どのように大学受験に立ち向かえばいいか分からない。ましてや頑張ろうと思っても続かない。そこで頼れたのはインターネットの情報だけでした。予備校にも通ってはいたものの、「このまま周りと同じようにするだけで本当に受かることが出来るのか?」という違和感が常にありました。
わらにもすがる思いで、「勉強法」「大学受験の進め方」 などと検索しつづける日々。
そんなある日、不安になって「早稲田 半年 合格」と検索した時に見つけたセンセイプレイスの合格体験記を見つけました。私は、その合格体験記を読んで感動し、「自分もここなら変われるかもしれない!」と思い、意を決して入会することを決めました。
この体験記を読んだことが、「自分の人生が変わる大きな分岐点だったな」と今では感じます。
勉強の進め方も方法もわからず混乱していた私は、センセイという大きな味方を手に入れ、「自分の状況も志望校も違うのに、ネットからそのまま真似するだけでは意味がない」ということに気づき、センセイのアドバイスを受けながら、自分でも考え、自分にあった進め方をしていきました。
そして、人生が変わった・見える世界が変わった要因となったのは「振り返り」だったと思います。毎日センプレのツールである「学びログ」を通して、ひたすら振り返って考えることで、”自分で考える力”が身につきました。
振り返りをすることによって”頑張ろうとしてもどうしても頑張れない”という状態は徐々に改善されていき、改善するために考え、気づき、行動していくことが楽しくなっていきました。
センセイプレイスに入会する前には「大学受験なんて、早く終わって欲しい。やりたくない」と考えていた私が「大学受験は成長の機会」だと捉えられるようになりました。
「受かりたい」という気持ちも当然ありましたが、センプレの指導を受けたり、YouTubeの動画を見たり、振り返りを続ける中で、いつしか「成長したい」と思うように変化していきました。
考えることによって、好きなバレエのように主体的に楽しく出来るようになっていきました。
センプレで受験生活を続ける中で、学んだことはたくさんあります。特に、自分にとって印象的な考え方だったのが”自分を生きる”という考え方です。
”自分を生きる”とは、自分で考え行動し、振り返り、出来ない自分も認めて、そこからまた考えて行動し決断しながら進んで行く、という風に私は解釈しました。
今までは学校のレールに乗り、必要なことは親が準備をしてくれる。自分で考えずに毎日を過ごす。”自分を生きている”とは到底言えませんでした。大学受験を通じて、そのことにやっと気づいたのです。
特に”自分を生きる”上で苦しかった部分は、自分を認めることです。
今の自分を認めるというのはとても難しいと思います。誰でも今のかっこ悪い自分より理想を見ていたいはず。だけど、それでは前に進めません。
だから、今の自分を認めて、さぁどうする?と考えていくことによって前に進めるのです。
自分ももちろん順調にいった訳ではなく、メンタル的に波もあり、しんどくもなりました。「なんで、こんなことしてしまったんだろう?」と後悔する日もとても多かったです。
前には進んでるけど、まだまだ出来ない自分が嫌になったりして、そこで耐えて向き合えた時は大きく一歩前進できた気持ちで、とても嬉しく清々しかったのを覚えています。 向き合っているときは、ストレスでたまに心臓が痛いほどだったけれども(笑)
このような考え方や、センセイの何気ない発言・センプレの動画で聞いた言葉・他の人の振り返りから学んだこと、全てが自分を構成する一因になっているなと感じます。
主体的に学ぶ姿勢によって、自分が形成され変わって行ったと思います。
センプレをやって行く中で変わったことはたくさんあると思いますが、自分で考えて自分の人生を切り開いて行く力をつけることが出来たのが大きかったなと思います。まさにセンプレでは人生変わったという言葉が簡単に出てくるのは、こういう所から来ているのではないかと思います。
受験自体の結果としては、第一志望の早稲田大学には届かずに立教大学合格に終わりました。この結果に最初は落ち込んだけど、
・受験本番連続の期間の本気の取り組み方
・受験を受験だけで終わらせない学び
・自分には得たものがたくさんあるから大丈夫
と納得することが出来ました。
夏にセンプレに入らずに、そのまま周りに流せれ予備校のレールに乗っていたら、全く別の思いを持って受験を終えていたと思います。受験も自分も全て否定していたでしょう。
ただ、センプレに入って、大学に合格すること以上に学びがたくさんあったおかげで、前を向いて大学に進学することができました。
センセイプレイスにジョインするきっかけと悩み
センプレ生だった頃から、「センプレで働くのも面白いかもな」という思いはありました。
ですが、特に自分から行動するには至らず、慣れない一人暮らしと大学生活に精一杯の日々を過ごしていました。
センプレ生として、自分で考えて自分の人生を生きて行ける力がついたと思っていたので、これから先も大丈夫だと思っていました。
しかし、いざ大学に入ってみるとただ日々が過ぎて行くだけでした。私は再び、大学というただのレールに乗っていたのです。
自分が何をやりたいのか分からない。
そもそも、何に興味があるのか分からない。
でも、成長はしたい。
センプレで考える力を身につけたにも関わらず、私は自分の人生について考えることを怠っていました。大学受験が終わり、志望校という名の目標を失った私は、自分の目標を見つけられずにいたのです。
そんな中、大学生活にも慣れてきたなと思った時、サポーターとしてセンプレにジョインすることに決めました。
元々「サポーターとして働かないか」という話はありました。そして、大学で特に成長できるような場所が自分では見つけられなかった私は、センプレだったら色んな気づきがあって、成長出来そうだなという思いでジョインしました。
サポーターというのは、センセイプレイスの学習法改善に使う「センプレサイクル」を活用していくために、生徒を1か月間にわたり、指導とは別の「ガイダンス」というものを通じて、サポートする仕事をする人たちを指します。メンバーは主に卒業生を中心に構成されています。
自分は生徒側としてガイダンスを受けていたので、ある程度内容は理解していました。しかし、実際自分がサポーターとしてやる立場になると、難しいことの連続でした。
周りに慣れない。
準備の仕方もよく分からず、話し方がぎごちない。
テンションが上げられない。
表情が固い。
相手の立場に立って想像できない、共感できない。
褒めることが出来ない。
生徒が可愛いと思えない。
サポーターとして働きはじめたときは、”○○ない”という課題点ばかりでした。
ガイダンスは、「相手の立場を想像し、共感して、対話する」という、今まで実践したことがないものでした。
でも、「出来ない」とは言いたくなかったので、「研修嫌だな〜。でもこれが出来るようになったら絶対成長するな!」と思い、課題があったら原因分析をして、改善策を考え、そして実行するという、センプレで培った改善を進めていきました。
サポーター研修の時はよく気付きませんでしたが、自分にとっては0から1に変わる成長だったので、きつかったのだと思います。ですが同時に、今まで出来なかったことが出来るようになることの楽しさもありました。
ガイダンス研修を通して、少ない情報から相手の状況・生徒の理想の状態を想像し、相手に興味を持ちながら傾聴し、共感して、差分を話し合っていくというやり方を学んでいきました。
この対話の姿勢を学び、相手に興味を持って話を聞くことで、普段の生活でも相手に前より興味が出るようになっていき、自然と質問が増えるようになっていました。
この変化は、自分にとって大きなものだと感じます。
卒業生としてセンセイプレイスで働くモチベーションと思うこと
生徒を持ってガイダンスをしていく中で、意識していることがあります。
それは、「相手の人生が変わるかもしれない」ということです。
実際、自分はセンプレ生の時に、ガイダンスを通じてたくさんの学びがあったし、指導や振り返りによって人生が変わっていきました。
また、「ガイダンスによって人生が変わるやつが出てくる。もえが変わったように、もえのガイダンスによって変わっていく奴が出て来る。そして、また同じように人生を変える手伝いをするやつが出て来る」というように熱く言ってもらって、自分のガイダンスによって人生が変わる人が出るなら、自分の経験を活かして、毎回毎回責任持ってちゃんとやろうという意識でガイダンスに臨むようになりました。
さきほど「生徒が可愛いと思えない」と書きました。だけど、今は違います。
実際生徒と話してみて学ぶところは多いし、自分の経験も活かせて、本当に1ヶ月でとてつもない成長をしてるので、その変化を見れるのが嬉しく、ガイダンスの面白いところだと思っています。
ガイダンスが上手くいかない生徒だと正直面倒になることもあるけれど、そこで「生徒の人生に大きく影響することだ」と思い、何度も何度も向き合った結果として生徒が変化・成長した時は、本当に嬉しいし、頑張ってよかったなと実感します。
また、生徒一人ひとりの性格や状況は当然違うので、それを考慮して打ち手を考え、ガイダンス中にも頭を使いながら話していくのも、とても面白い部分です。
また、人と向き合うということはとても大変ですが、「相手のことを本気で考え行動する」という経験が出来て、とても良かったなと思っています。
このように、普段の生活だけでは経験できない、「相手のことを想像し、共感して、頭を使いながらコミュニケーション」することで、人と向き合っていくという力をもっと鍛えていきたいなと考えています。
大学受験までは、先生の言うことを素直に聞いて、それをこなしていく力が求められると思っています。ですが、大学に入ると急に放り出されて、自分で頑張れって正直きついです。
ここで、センプレで学べる「自分で考える力」は必要なことだと強く思いますし、私は受験という目標を通して成長できたと実感していますが、受験だけじゃなくて目標があって頑張った経験がある人は、センプレの振り返って学んでいく姿勢に共感できると思います。
さらに「共育」というお互いに学んでいく姿勢を意識して行けたらさらに成長していけると思います。
お互いの何気ない言葉が影響しあって、お互いがさらには周りの人まで成長していけるという「共育」の考えがあれば、自分の周りの小さな所からでも居心地の良い世界が作っていけるのではと考えています。
執筆:石橋 萌咲
編集:高橋 圭佑