― カナダ館・イギリス館、その裏側 ―
万博のパビリオン工事は、
シマにとって、いつもの仕事とは少し違う挑戦でした。
私たちは普段、
鉄筋コンクリートの建築を中心に手がけています。
しかし今回携わったのは、
世界各国が参加する万博の海外パビリオン。
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木造建築という、これまでにない難しさ
カナダ館もイギリス館も、
共通しているのは
二次利用を前提とした素材でつくられていることです。
建てて終わりではなく、
万博後の未来まで見据えた建築。
鉄筋コンクリートとは構造も考え方も異なり、
木造建築ならではの難しさがありました。
これまでの経験だけでは通用しない場面も多く、
現場では試行錯誤を重ねながら工事を進めていきました。
カナダ館|「再生(Regeneration)」を建築で表現する
カナダ館のコンセプトは
『再生(Regeneration)』
春の訪れとともに、
凍っていた川の氷が溶け、
流れていく風景をイメージしています。
パビリオンの外観は、
カナダで見られる自然現象
「水路氷結」を表現したもの。
川面の氷が溶けて流れていくことで生まれる、
儚く、美しい氷の造形が特徴的です。
実際に現地を訪れた人からは、
「夏の暑い中でも涼しさを感じられてよかった」
という声も聞かれました。
このカナダ館は、
約11か月という長い工期をかけて完成しました。
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外観と内観、そのギャップもカナダらしさ
氷に覆われたような外観とは対照的に、
パビリオンの中に入ると感じられるのは、
カナダの温かさ、開放性、前向きな姿勢です。
革新性、多様性、創造性、
そして持続可能な社会への取り組み。
建築を通して、
カナダという国の価値観そのものを体験できる空間になっています。
イギリス館|「Come Build the Future」を形にする
一方、イギリス館のコンセプトは
「Come Build the Future(ともに未来をつくろう)」
創造性やテクノロジー、
対話を通じて未来を築いていくという
イギリスの姿勢を表現しています。
建物全体は、
積み木(ブロック)を重ねたような構成が特徴です。
一つひとつのアイデアや対話が積み重なり、
未来が形づくられていく。
その考え方を、建築そのもので表しています。
イギリス館の工期は、約9か月でした。
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「どこからでも見やすい」空間づくり
イギリス館の内部では、
大きなモニターを中心とした展示構成が採用されています。
どこに立っても情報が届くよう、
視線や動線を意識した設計となっており、
来場者が自然と足を止める空間です。
実際に、多くの人が館内外で写真を撮っている様子を見て、
現場では「ちゃんと伝わる建築になった」
という手応えも感じられました。
海外とのやり取りは、簡単ではなかった
カナダ館、イギリス館ともに、
海外の関係者とのやり取りが欠かせない現場でした。
言葉の違いだけでなく、
考え方や進め方の違いもあり、
調整が難しい場面も少なくありません。
それでも、
一つひとつ丁寧にすり合わせながら、
安全に、確実に形にしていく。
その積み重ねが、
万博という国際的なプロジェクトを支えていました。
2つのパビリオン、2つの未来
カナダ館が表現しているのは、
自然とともに循環し、
再生していく未来。
イギリス館が伝えているのは、
人と人、アイデアと技術がつながり、
対話の中から生まれる未来。
どちらも、「これからの社会をどうつくるか」
という問いに向き合った建築です。
施工管理経験者の方へ
カナダ館とイギリス館は、
シマにとって決して楽な現場ではありませんでした。
木造建築、再利用素材、
海外とのやり取り、
想定通りに進まない調整。
施工管理として、
判断力や対応力が問われる場面が多い現場です。
シマの施工管理は、
工程・品質・安全を管理するだけの役割ではありません。
建築の背景にあるコンセプトを理解し、
関係者とすり合わせながら、
「どう実現するか」を現場で考える立場です。
「これまでの経験を、
次のステージで活かしたい」
「同じ工事の繰り返しではなく、
新しい建築に挑戦したい」
そんな想いを持つ施工管理経験者の方にとって、
シマには成長できる現場があります。
万博で培った経験は、
一過性のものではありません。
これからのシマの仕事の基準となり、
次のプロジェクトへとつながっていきます。
施工管理として、
まだ見たことのない建築に向き合いたい方。
現場の幅を広げたい方。
次の挑戦を、
シマで一緒に形にしていけたらと考えています。
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