株式会社サインコサイン / SIGNCOSIGN,INC. - foriio
2018年4月設立。「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」を信念に掲げ、ブランドアイデンティティの共創、インターナル/エクスターナルブランディングの実現を支援している。
https://www.foriio.com/signcosign
「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」を理念に掲げ、内なる理想や動機を探る共創型のファシリテーションプロセスで、ブランドアイデンティティの開発やインターナル/エクスターナルのブランディングを支援するサインコサイン。
ブランドアイデンティティを開発する延長線上に、ロゴデザインやキービジュアル、Webサイトやブランドムービー、などといったクリエイティブアウトプットが必要になるのは必然です。
サインコサインの理念
しかし、その制作プロセスにおいて、いつの間にか「自分の言葉」がどこかへ置き去りにされがちなことも私たちはこれまでの経験で学んできました。
だからこそ、サインコサインが大切にしているのは、できあがった正解を押し付けることではなく、対話の積み重ねによって「自分たちのものだ」という確信を共に育むプロセスです。
巷には、安価な制作サービスや、作家性の強いクリエイター、日々進化するAIソリューションなど、多様なクリエイティブ制作の選択肢が存在します。
その中で、私たちがクリエイティブアウトプットを請け負うことの意義。それは、コンセプトとなる言葉の純度を損なうことなく、いかに「いい声」を可視化できるかという挑戦に他なりません。
本記事では、言葉をクリエイティブに落とし込むことの真の価値、そしてサインコサインならではの「共創のあり方」について、あらためて整理してみました。
「デザイン」という言葉は、現代において非常に広義に使われます。しかし、あえてサインコサインとしての定義を語るなら、それは単に「見栄えを整えること」だけを指しません。私たちは、その前段階にある「言葉をつくること」こそが、デザインの起点にして源泉であると考えています。
デザインの語源であるラテン語の『designare』には、「計画を記号に表す」や「意図を組み立てる」といった意味が含まれています。この本質に立ち返れば、内なる想いや理念を言葉という「形」に定着させるプロセスは、すでに立派なデザインの始まりなのです。
だからこそ、私たちのクリエイティブ制作は、いきなり手を動かして描くことから始まらず、徹底的な「言語化」から始まります。
「誰に、何を、なぜ届けるのか」 その問いに対する答えが、自分たちの言葉で語られ、揺るぎない芯(アイデンティティ)となって初めて、それを伝えるための最適な手段——ロゴなのか、Webサイトなのか、あるいはムービーなのか——が見えてくる。
上流にある言葉の純度が高ければ高いほど、その先のクリエイティブはより鋭く、より温かく、受け手の心に響く「いい声」となって届く。それが、サインコサインが「まず言葉にする」ことにこだわる理由です。
言幹を探り、言葉をつくり、可視化する
「自分の言葉」を定義することは、ブランディングにおいて重要な出発点です。しかし、どれほど鋭く、美しい言葉を紡ぎ出したとしても、言葉「だけ」では機能しきれない限界があることも、また事実です。
言葉は、進むべき方向を指し示す「北極星」にはなります。しかし、その北極星を見上げて「あっちだ」と理解することと、チーム全員が同じ歩幅で、同じ熱量を持って歩き出すことの間には、大きな溝が存在します。
なぜなら、言葉というものは、受け取る側の経験や価値観によって、その解釈がどうしても揺らいでしまうからです。
「情熱」という言葉ひとつとっても、人によって思い描く「色」や「温度」は千差万別。そのわずかなズレが、組織の歩みを鈍らせ、ブランドの輪郭をぼやけさせてしまいます。
だからこそ、私たちは言葉を「可視化」するプロセスを、単なる仕上げ作業とは考えません。 言葉に形を与え、色を宿し、ブランディングの当事者たちがひと目で「私たちの正解はこれだ」と直感できる状態にする。
言葉をクリエイティブへと昇華させて初めて、ブランドは抽象的な概念を脱ぎ捨て、社会を動かす実体としての「命」を宿すのです。
アイデンティティとなる言葉をコンセプトに、クリエイティブへ昇華する
ブランディングという活動を通じて目指す到達点。それは、その企業や商品に触れるあらゆる人が「◯◯といえば、これだよね」という共通のポジティブな印象を抱いている状態です。その共通認識こそが、共感を呼び、選ばれ続ける理由になります。
少人数のメンバー同士であれば、言葉を尽くせばその背景にある想いを汲み取ってくれるかもしれません。しかし、ステークホルダーの人数が増えたり、幅も広がっていくなかで、言葉という情報だけでブランドの全容を能動的に理解してもらうのには、どうしても限界があります。
そこで重要になるのが、クリエイティブを通じた「一貫した印象」の蓄積です。
言葉が指し示す「北極星」と、目に飛び込んでくる「ビジュアル」を一致させ、繰り返し届けていく。そうして初めて、社内外を問わず「このブランドはこうだよね」という確信が醸成されていきます。
しかし、抽象的な言葉を、誰もが納得する形へと落とし込むことは容易ではありません。感覚的な「美しさ」も大切ですが、それ以上に「なぜ、この言葉がこの形になったのか」が説明可能であり、理解可能であること。
だからこそ、私たちは、言葉からクリエイティブへと至る過程を「ブラックボックス」にしません。
丁寧に、段階的に、想いの純度を損なわないまま視覚へと翻訳していく。この「コンセプトとアウトプットのあいだ」を繋ぐプロセスの丁寧さこそが、サインコサインが提供するクリエイティブの独自性だと思っています。
サインコサインのクリエイティブ共創フローは、ブランドアイデンティティとなる言葉の言語化とシームレスにつながっています。
言葉を紡ぐときと同じように、私たちはいきなり「デザイン制作の作業」には入りません。まずは、これから形にすべき表現の「手触り」を探り、共有するところから始まります。
クリエイティブアウトプットの共創フロー
実のところ、最初から「作りたいビジュアル」が明確になっているケースは稀です。「とにかくかっこよくしたい」「バラバラな印象をととのえたい」といった、漠然とした願いからスタートしてもいい。
私たちは、無数の問いかけと共感のプロセスを通じて、その奥底にある「このブランドがまとうべき空気感」を共に掘り起こしていきます。
その対話の場には、実制作を担うアートディレクターやデザイナーも同席します。「今の話を聞いて、こんなイメージが浮かびました」 その場で意見を即座に可視化し、フィードバックを反映させていく。目の前でイメージが形になっていくことで、認識の齟齬は消え、それ自体が新たな意見を引き出すインスピレーションの土台へと進化します。
すぐに明確な言葉にするのが難しいときは、ワークショップという形で非言語的なアプローチを採ることもあります。全員が手を動かし、感じているものを共有し、それを一つひとつクリエイティブへと昇華させながら、対話で共通認識を探っていく。
私たちが目指すのは、誰か一人のクリエイターが答えを出すことではありません。関わる全員がクリエイティブを磨き上げる当事者となり、「自分たちがつくった」という自覚ある納得感を醸成する。そのプロセスこそが、完成したアウトプットに揺るぎない確信を宿すのです。
デザインのフィードバックというものに、慣れている方はそう多くありません。「何を言えばいいのかわからない」「イメージはあるのに言葉にできない」と戸惑うのは、ごく自然なことです。
だからこそ、私たちは専門用語で煙に巻くようなことはしません。アウトプットだけを提示して「どれがいいですか?」と迫ることもありません。なぜその形になったのか、その背後にある意図を、誰にでも伝わる日常の言葉で解き明かしていきます。
私たちが目指しているのは、単なる見た目の採点ではなく、「このクリエイティブは、私たちが大切にしたい本質を体現できているか?」という、より深い次元での対話です。
本来、自らがデザインプロセスの渦中に飛び込み、自分の意志が形になっていく過程は、純粋に「楽しい」ものです。 自分の意見がアウトプットに反映され、目の前で刻々と変化していく。
そのライブ感に触れることで、誰もが当事者として積極的に参加できるようになる。そうしてプロセスそのものを楽しむことが、結果としてアウトプットへの深い「愛着」へと繋がります。
完成したクリエイティブを、自分たちの言葉で自信を持って語れるようになるために。私たちは、関わる全員がクリエイターになれる制作プロセスを何よりも大切にしています。
所属や役職の壁を超えて、全員でフラットに共創する
そのために、私たちはあえて「疑う」ことも忘れません。 「かっこよくしたい」という言葉があれば、それがクールなのか、奇抜さなのか、あるいは高潔さなのか。そのブランドにとっての「正解の種類」を徹底的に深掘りします。たとえ明確な指示をいただいたとしても、それが目的を果たすための最善か?と、より良い解を求めて思考を巡らせる。
「言われた通りに作る」のではなく「共に考え抜く」こと。その一見遠回りに見えるやり取りの先にこそ、その人、その組織にしか出せない「いい声」が宿るクリエイティブが生まれると信じています。
私たちがいただくご相談の多くは、「社員の自発性を引き出したい」「事業の指針となる羅針盤がほしい」といった切実な願いから始まります。
まずはその想いを「理念(MVVやタグラインなど)」として言葉を定義し、さらにその想いをひとりひとりのステークホルダーで共有しながら育んでいくために、私たちはキービジュアルやブランドムービーといったクリエイティブを制作します。
事あるごとに目に触れ、心が動かされる「象徴」を、その活用まで含めて支援していくのです。
サインコサインの事業領域
最近、特に印象深かったプロジェクトがあります。 長い歴史を持ち、多くの子会社を抱えるホールディングス企業のグループスローガンとキービジュアルの開発です。「多様な個性を束ねるアイデンティティを作りたい」という、挑戦的なプロジェクトでした。
一年以上にわたるプロジェクトの道中は、決して平易な道のりではありませんでした。歴史ある企業ゆえに、「これまでの伝統と違いすぎる」という懐疑的な意見もありましたが、クライアント側のプロジェクトリーダーは、揺らぎませんでした。
「全員が最初から納得するような案では、進化はない」
その強い意志で周囲を説得し、最終的に、これまでの企業イメージを鮮やかに塗り替える、意欲的なアイデアが採用されたのです。
発表の日、そのリーダーから一通のメールをいただきました。そこには私たちへの感謝と共に、社内メンバーへ送ったメッセージが転送されていました。
驚いたのは、その長さと熱量です。 そこには、私たちに送ってくださった言葉よりも何倍も長く、熱い想いが綴られていました。この会社の未来にどれほどワクワクしているか。これからどんな挑戦をしていきたいか。理屈を超えたエモーショナルな言葉が、溢れ出していました。
そのメッセージを読んだとき、胸がいっぱいになり、目頭が熱くなりました。 私たちがつくったクリエイティブが、一人のリーダーが「自分の言葉」で未来を語るための、真のエネルギーになった。その光景こそが、私たちがクリエイティブ制作を請け負う、一番の意義なのだと確信した瞬間でした。
言葉がしっかりとデザインされることで、組織の風景が少しずつ変わり始めます。 オフィスに貼られた一枚のポスター、日々のやり取りで使うSlackのスタンプ。そんな小さなアウトプットの一つひとつに共通のアイデンティティが宿る。すると、それまでバラバラだった視覚情報が、一貫したメッセージとして社員の無意識に蓄積されていきます。
いつの間にか「自分たちは、こういう集団なんだ」という認識が共有され、それが評価制度の刷新や表彰制度の誕生、あるいは理念を自分ごと化するワークショップの開催、はたまた理念を体現する新規プロジェクトの立ち上げなどといった、具体的な「行動」へのモチベーションをじわじわと生み出していく。
すべての施策の背後に一貫した想いが循環することで、組織の変革は加速します。これこそが、言葉を単なる「文字」で終わらせず、デザインとして組織や社会に実装することの真の意義です。
もちろん、高名なクリエイターの手によって劇的な「正解」を提示してもらう手法も、ひとつの正解でしょう。しかし、もしあなたが「チーム全員が納得感を持って、自分たちの手で完成させたい」と願うなら。あるいは、「一過性のブームではなく、長い年月をかけて一貫したブランドを育てたい」と考えるなら。
そんな方々にこそ、私たちサインコサインの共創スタイルは、最高のパートナーシップを提供できると信じています。デザインの結果だけでなく、そこに至るまでの「プロセス」に価値を感じ、共に悩み、共に確信を深めていきましょう!
( イラスト制作:Steve* inc. )
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