【後編】「辛い時期も多かった。でも、言われたことは確実に現実になった。」最古参と新卒第一号メンバーだからこそわかるSIVAの歴史と未来
前回からの続き(前回記事へのリンクは→コチラ)
本当のカッコよさは「人のために自分のダサさを使える」こと。先頭に立って体現していく「人を生かす」という理念
「会社やメンバー、これから入社する人のために何ができるか」を考えるようになって意識している行動
広報
-会社のために意識していることってありますか?
インタビュアー:広報担当ゆず
2001年生まれの20歳。大学1回生の2020年9月からSIVAでインターン開始。インターンながら広報チームの立ち上げから奮闘している。
原
-明確に2つある。
広報
-ですよね。
原
-ですよね!?
広報
-いや実は、りょうさんを見てて「きっとこれ、意図的にやってるんだろうな」って思うこと結構あったんですよね。
原
-そうなの!!それどう見えてるのか教えてほしい!
広報
-とにかくオープンなところですね〜。そんなりょうさんを見て「さらけだしていいんだ!」と思えているメンバーも多いのではないのでしょうか。
原
-さすがよく見てるね笑
1つ目は、自分の言葉でいうと「赤裸々に働く」ということをすごく意識していて。「赤裸々」って調べると「包み隠さない、偽り飾らないこと」と出てくるんだけど、本当にそのまま。ただ、じゃあ飾るって何よ?ってので迷うことがあるとは思うけど。
そこをわかりやすく言うと、何においても「真実以上によく見せようとしない」かな。
最古参だからって自分の意見ややり方を周りに押し付けようとも思わないし、「古株=無条件で偉い」も違う。会社のコトみんなよりは知ってるかも知れないけど、その差で勝負しても本質的な実力や成長じゃないし、歴史は次の時代の人のために使うためにあるから。
だから最古参であることそのものには価値はないんだよね。それをどう使うか。カッコつけるのか、それともそれを人のために使うのか。
だから「俺はこうなんだ」というよりは「俺はこうやって頑張ってきて、失敗したりみんなに助けられたりして今があるんだよ」というものを赤裸々に全部出してみんなが辛い時に一歩踏ん張れたり、一歩踏み出せるきっかけのような存在になると。
広報
-一見チャラそうな見た目なのにめっちゃ良い人じゃないですか...
原
-おい笑
とにかく、良いことも悪いことも俺は包み隠さない。誰でもうまく行ったことの方を話したいと思う。けど、悪いことから報告するっていうのを意識してます。
同時にグッドニュースとバッドニュースがあったら先にバッドな方から話すようにしてる。どちらかというと、悪いことの方が大事じゃない。良いことは良いことでしかないんだもん(笑)
広報
-良いことは、「誰がどう見ても良い」ですもんね。
たしかにトシさん(社長)はよく「人の真価は勝ったときでなく負けた時にわかる」って言ってますよね。
つまり、悪い時。それだけ大事ってことですよね。
いくら風通しが良くても「間」が必要なときもある。古参の自分だからこそできる「最高速度を出すための中継ぎ」
原
-そうそう。
そして2つ目に意識しているのは...でんでん虫。
やっぱりどんどん会社が大きくなっていくじゃない。最近特に、どんどんメンバーが増えてるよね。
人が増えてくると、社長とか明石さんとか今までは距離の近かったトップ2人との距離が遠くなっちゃうんだよね。
直接話す機会が減って、今みたいに明石さんや社長の思っていることが真っ直ぐみんなに伝わるという状況を維持するのが難しくなっていくと思う。
一方で、今までもこれからもその2人に一番近いのはたぶん俺だし、逆にメッセージを受け取るメンバーたちに一番近いのも俺だと思う。だから、一緒にランチに行ったりコミュニケーションを取って2人の思いや考えを伝えるような役回りができるようには意識してるかな、最近。
上のメッセージが届かないって、やっぱりみんな不安だと思うし。
広報
-たしかに。普通は急に社長や部長みたいな立場のある人に話しかけられないですよね。そのつなぎを原さんがして明石さんやトシさんの考えが伝わるようにしているんですね。
原
-そうだね。
あとはそうだな、誰でも少なからず「認められたい気持ち」があると思うんだけど。
NGOを見てて必要だと思ったことがあって。
名郷
-僕ですか?
原
-うん笑
NGOって、社長からずっといろんなコト教わってきてるけど、どこか自分ごとかしてないところあったじゃん?なんかこう、テレビの中の人の話を聞いてるようなというか。
名郷
-あ〜、ありましたね...。
杉浦さんの言われること、すごく理解できるし共感もできるんですよ。でも、僕は杉浦さんと出会ったときはすでにもう社長ですごい人だったから。杉浦さんも「俺にもNGOみたいな時代があったよ〜」と言ってくれるんですが「言うても生まれたときからデキる人なんでしょ?自分とはそもそも違う」みたいに思ってしまうことがあって。杉浦さんともこの話したことあります。
原
-そうそう。
そんで、レッド(赤井)がNGOに社長が言ってたのと同じこと言ってた時あってさ。
その時のNGOの腹落ちぐらいが全然違ったんだよね笑
急にすごく納得して次の日からなんか頼りある感じというか、変わった。
名郷
-そんなにですか?自分では気づいてはなかったです笑
原
-そんなにだよ!社長にも言われたもん笑
「俺も同じこと言ってたのに、俺の言葉は刺さらなかった笑」みたいな!笑
その時社長と話して「俺(社長)が言うのは当然で、俺が言うことを近しい先輩とか、同僚とかみんなが言ってくれて初めて腹落ちするってこともあるんだな!勉強になった」と言っててさ。
その時に、「この役、俺が一番やるべきだ」ってめちゃめちゃ強く思った。
明石さんや社長も、メンバー1人1人に対して「すごいな」とか「よくやったな」とか褒めてくれるんだけど、みんなの前で意識的に大手を振って褒めるだけでなく、何気ない時にも結構褒めてるんだよ。そういう何気ないときの会話って、俺みたいなやつからの又聞きの方が逆に真実味あったりするじゃん?俺はその役割を意識してるかな。会社のためにも、メンバーのためにもなれる。
広報
-それはめっちゃそうです!いないとこで褒められてると本気感増します。
原
-以前までは距離が近かったから「ちょっと時間いいですか」の一言で機会を設けられたけど、今は...言えば絶対来てくれるはずだけど、人によってはなかなか声をかけづらかったりして、結果的に距離が生まれてしまう。そこをなんとかうまくつなぎ合わせるイメージかな。
自分に向いたベクトルだけでは会社は成長できない。年末の失敗から気づいた仕事の本質
広報
-原さん流石すぎます。
名郷さんはなにか意識してることありますか?
名郷
-いやー、りょうさんとかなりかぶってしまうんですが...
杉浦さんや明石さんの想いを別の人に伝えるつもりで、自分が怒られたエピソードをどんどん話しています笑
僕がやってきた失敗にはめちゃくちゃ価値があると思っていて。
例えばなんですけど、ある年の年末にスプレッドシートのことでめちゃくちゃ杉浦さんに怒られるという事件があって....
原
-あれかー!あれは忘れられない!笑
名郷
-いやホント、当時はめちゃくちゃキツかったです。けど今思い返すとあの事件から仕事の本質を見出せたな...と自分なりに思っていて。
広報
-一体何があったんですか...。
名郷
-年末休み入りたてのある日のことでした。当時担当していた業務の広告配信がすごく当たってて、利益も好調に出ていたんです。その数字を僕が、杉浦さんが作ったスプレッドシートに記録して管理していたのですが、、、
僕が記入しやすくするために、相談なくスプレッドシートの行の場所を変えたり、タブを増やしたり減らしたり変えまくっちゃってたんです。
「手入力を増やさないために、行などを変えたいときは事前に相談して」って杉浦さんからは言われていたんですが、休みに入ってたし、相談するのも忍びなくて、勝手にやってしまった。
原
-そこからの展開はもうヤバかったね笑
で、見出した本質はなんだったの?
名郷
-数字と向き合うのはもちろん大事なんですけど、それはあくまで当たり前のことで。
継続して数字を出すための仕組みが大事なんだってことです。
そのスプレッドシートは利益だけでなく、細かい広告運用の記録や、改善すべき数字などがパッと一覧で出るようになってるから、僕が正しく更新さえしてれば、全員が状況を簡単に把握できる。
だから共有だけの不要な会議とかをする必要なく、本質的なことに集中できるんです。
答えだけ合ってて計算式の無い数学の回答はバツになリますよね。そんなイメージです。
その計算式を誰にでもすぐに導き出せることが継続して数字を出すために杉浦さんが作った仕組みなんです。でも、僕が自分の答えを早く見せたくて壊してしまった。
原
-多分、これ読んでる人はそんなことぐらいで怒るの?と思うかも知れないけど、社長は「全員がわかりやすくなること、やりやすくなること」にめちゃくちゃこだわりがあって。
それを考えずに自分のやりやすさのためだけに行動したことにめちゃくちゃ怒ってたね。
いや〜しかしあれはすごかった笑
毎年年末になると明石さんとあの話するもん笑
名郷
-あとで聞いた話なんですけど、当時明石さんはご家族と外出中だったのに、一旦落ち着いて様子見ようと思ってファミレスに入ったらしいです笑
広報
-最近入社した方やインターン組はそういうの聞くとかなり救われるかもしれません。
特に未経験からだとどうしてもできないことのほうが多くて「自分だけがダメだ」という思考に陥ってしまうこともあると思うので。
Squad beyondというプロダクトはSIVAという会社そのものも含めたプロダクトと言える
広報
-SIVAという会社と共に成長してきたようなお二人ですが、ここまでの成長に欠かせなかったのはなんだと思いますか?
原
-自分はシンプルにプロダクトの存在だったと思うな。
ASP事業からSaaS事業に転換していくなかで、顧客が増えたし質が変わった。その好循環が社内にも現れて、今までなかったCSやデザイナーみたいにどんどん職種が増えて、メンバーが増えて...っていう風に会社が成長した。
もし、2020年7月に「Squad beyond」をリリースしていなかったら、2017年に開発に着手してなかったら。いまだに労働集約型で毎日生きるか死ぬかみたいな数字との戦いをしていて、今のメンバーには当然出会えなかったと思う。
そう考えると、やっぱりプロダクトの存在は事業成長の最初のドライブに確実につながったと思う。
名郷
-個人的に好きな言葉で「ロマンとそろばん」ていうのがあって。
リクルートの社内でもよく使われる言葉らしいんですけど。
杉浦さん明石さんはもちろんそうなんですが、それだけでなくSIVAという会社全体に当てはまる言葉だなと思っていて。
広報
-というと...。
名郷
-SIVAは、杉浦さんだけでなくみんながそれぞれ大きなロマンや夢を持っているんです。
でも一方で、夢想してるだけでなくめちゃめちゃ地に足付いてるところもあるというか...数字にはすごく厳しい。それがそろばん。
ロマンとそろばんのどちらにも全力で向き合っているから、当時は大きいように見えた夢も実現するんだろうなと思います。
広報
-たしかに、どちらかしか無いと組織は成長しなくなってしまいますよね。
名郷
-そう思う。
ヤンキーインターンで初めて杉浦さん達に会った時はなんとなく「この人たちは他の経営者とは何かが違う」と感じていたのですが、最近になって僕が当時魅力を感じたのはこういうところなんだなと思います。
広報
-名郷さんの考える成長に欠かせないものは「トップの存在がつくるカルチャー」ですね。
今までの人生を良い意味で覆せる。それがSIVA
広報
-SIVAに入って「変わったな、自分」と思うことはありますか?
原
-自分て結構成長意欲が強い人間なんだなって気づいたことだね。
広報
-ええ!もともとではないんですか!?
原
-SIVAに入る前は相当適当に過ごしてたよ笑
仕事でなにか実現しようとか、これができるようになろうとか無い。とにかく、いくら稼ぐためにこれぐらい働けばいいやとか、モテればいいやとか。
名郷&広報
-ああ〜...
原
-ああ〜じゃねーわ!笑
とにかく、自分をそういう風に見てた。「俺ってこんなもんだしな」「だからこんぐらいの人生でいいや」みたいな。
数字的な成長だったり一緒に働く子の成長がないと、意外と病んじゃったのよ。そういう時に明石さんに「意外と成長したいんだよね。りょうくんって」てめちゃくちゃドヤ顔で言われて。
まあ、「ようやく気づいたの?」みたいな感じだったんでしょうけど笑
その時にすごく腑に落ちて「俺って意外と高み目指してるんだ」って気づいたんだよね。
広報
-自分が落ち込む理由で自分の意外な本質に気づく時ありますよね。そしてそういうときって何か肩の荷が降りる感じありますよね。こんな自分でいいんだみたいな。
原
-まじでそれ!
「こいつ暑苦しいな」と他人に思われるかもしれないくらい熱くなってしまうような、そんな自分が実は好きなんだなと気付いて、それにはやっぱりここで積み上げてきた5年があったからだなと思う。
未来の仲間にこれだけは伝えておきたい
出る杭になれ。
広報
-では最後に「これからSIVAに入る方に、どんな心構えをもっていてほしいか」を教えてください!
原
-「出る杭になる」。受け身にならないことが大事だと思っていて。
周りの人はもちろんいろいろサポートしてくれるんだけど、最終的には本人の問題じゃない?どれだけ環境を整えたとしても、壁を乗り越えるのは結局本人なわけで。
入社してすぐ、3ヶ月後、1年後って定期的に壁が現れると思うんだけど、そのときにどれだけ自分からしゃしゃり出ることができるか、打たれる杭になれるかが大事だと思う。
広報
-出る杭になって損する会社ではないですよね。弊社。
一般的に「出る杭は打たれる」の言葉通り、自分の考えを進んで発信したりすると潰されてしまいがちなのですが。
間違っていることを責められたりはしないですし。
「未来の自分のために」人として正しい行動を取れ。
原
-あとは「正しい行いをすること」かな。
「今の行動は胸を張って未来の自分に言えるか?」を常に考えてほしい。例えば「本当はまだ聞きたいことがあるけど、まだ慣れてないし...」と迷って、結果質問をしなかったとする。
1週間後その行動に自信を持てるか。仕事以外でもプライベートでもそういうことを常に意識する。当たり前のようでこれが結構難しいんだよね。
ワクワクした気持ちを大切にしてほしい
広報
-名郷さんはどうですか?
名郷
-僕からは1つ...
会社や「Squad beyond」というサービスとか、ここにいる人の未来に対してワクワクした気持ちを持っていてほしいなと思います。
僕自信は「Squad beyond」そのものや会社の未来に日々すごくワクワクしているし、その未来を作るのに関わることができてすごく幸せなんです。今まで辛いこともたくさんあったけど、こういう気持ちがあるから乗り越えて来れたし、これからもそうだと思います。
原
-俺、今のNGOの話聞いてて思った。やっぱり、これだけは言ってほしい。
「過去の自分を、3回殺す必要がある」。
広報
-急に!?
原
-つまり、生まれ変わる必要があるってこと。
新卒でも中途でも「自分が今までやってきたこと」だけでは通用しないことが多いし、アンラーニングしなければ学べないこともあるんだよね。
会社も違えばルールも違うのが大前提だから「前はこうやってきた」に固執するのでなく「この会社の状況を見て、前やったこれも生かせるかも知れない」ぐらいの気持ちというか。
前の会社のやり方で押し通して価値を出すことより、まずはウチを理解することを最初は求めるので。
広報
-たしかに、私はインターンの始まったばかりの時、大学の教授の言うことが全てだと思ってて。
メールの書き方をトシさんに教えてもらってたとき「でも大学の教授はこう言ってました!」って言ったら「ここ大学じゃないんだよね」って言われたことあります笑
確かに!と思いました笑
「学んだことをそのまま使うだけとか、それが絶対的な真実だと思いこまず「応用」して場所場所の最善を考える」ということを教えてもらいました。
原
-そうそう。
長い間自分が「これでいい」と思ってしていたことを、ぶち壊さないといけない瞬間もあるんです。
俺が、ただモテればいいやと思っていたのに、意外と成長意欲があることに気づいたように...。
モテたい自分を殺して成長して、またモテたいと思い始めたように...。っておい笑
広報
-たしかに....。私も1年で2回くらいは死んでます(笑)
でもその度強くなってる実感はあります!
原
-本質的には即戦力はいないよね。
サービス内容とか考え方は会社によって違うから、まずは己を知り、会社を知り、客を知り、業界を知る。最初に求めてるのはそれで、その後に前職とか、既存のスキルで活かせそうなことを大いに活用してほしい。
名郷
-たしかに。
広報
-死んでようが、見捨てられたり笑われたりしないのがSIVAですよね。
原
-そう。だからみんな赤裸々に働いて、どんどん自分をアップデートしてほしいです。
名郷
-同感です。
原
-ダサいなりに全力でやっていける人が、SIVAで活躍できるんじゃないかなと思います。
-fin-