なんかええやんプロジェクト2020も、6弾目を迎えました。
今回はエンジニアの仕事の1つ、「品質保証管理」についてご紹介します!
お話を伺うのはソフトブレーンエンジニアの大井さん。大井さんは以前は美容師をしていて、転職をきっかけにエンジニアへの道を進み始めた文系エンジニアです。
インタビュアーである私、20卒内定者の高見も文系エンジニアなので、勉強になることがたくさんありました。エンジニア志望の方はぜひご覧ください。それでは、どうぞ!
【品質保証に関する質問】
Q. 品質保証管理とは?
大井(以下「大」)「品質保証と聞くと、ただ検証する部隊だと思っている方も多くいらっしゃいますが、実はそうではないのです。このような実装をしたから、ここは重点的にテストケースを網羅したほうが良いだろう、といったような、テストケースの分析を行ったり、リリースまでのプロセスの監視・評価を行います。」
高見(以下「高」)「なるほど。テストをひたすらしていく仕事ではないのですね。」
大「そうですね。手を動かす検証チームというより、"品質コンサルタント"といった言い方があってると思います。企画・設計・実装の開発だけで世の中にリリースすると、様々なバグが出てとても大きな問題が起こるリスクがあります。品質保証チームは、リリース前の最終成果物の品質責任を負い、リスクを減らす役割があります。」
Q. 品質保証管理の楽しさ・やりがいは?
大「出荷前の重大なバグを発見できたときは嬉しいですね。もしバグが発見されないまま製品を出荷してしまうと、顧客にも他部門にも多大なご迷惑をおかけしてしまうので、その部分にやりがいを感じています。」
高「重大なバグは信用の低下にも繋がりますし、その保証へのやりがいはとても大きそうですね。」
大「本当にそうです。また、楽しさという面であれば、どのテストケースで検証すれば良いのかを考えるのは楽しいですね。自社製品には誇りを持っていますので、私たちが品質担保の面で製品に貢献しているんだ!と意気込みながら、楽しんで仕事をしています。」
高「めっちゃチームワーク良さそうですね!」
Q. 品質保証管理で意識していることは?
大「品質保証と効率化の両立ですね。」
高「効率ですか?品質を高めるにはたくさん時間をかけた方が良いと思うのですが。」
大「もちろん、全ての機能を全ての場合においてひとつひとつテストすることがベストですが、時間は有限であるためそれは不可能に近いです。そのため、過去にどのような実装をしてどのような不具合が出たかを分析し、それに見合ったテストケースを作成・実施することを心がけています。不具合を手当たり次第探すというより、狙い撃ちするイメージですね。」
高「品質だけでなく、スピードも求められる世の中だからこそ、効率化も大切なんですね。」
大「そうですね。不具合が発生すると、お客様はもちろん、営業やコンサル、サポートの方にも影響があるので、とても重要な役割だと日々感じています。」
Q. 品質保証責任者になるまでのキャリアは?
大「大まかに言うと、テスト実行者、テスト設計者、検証プロジェクトリーダーとキャリアを積んでいきました。」
高「テスト実行者は、第五弾の記事で内定者の田島さんが語ってくれましたね(記事はこちら!)。その次は設計側に回ったのですね。」
大「そうです。作る側で、影響範囲を網羅した然るべきテストを設計していきます。」
高「検証PLとはどんなものですか?」
大「検証PLは、プロジェクトの検証計画を立てたり、テスト仕様書やテスト実施後のレビュー、メンバーの管理や進捗状況確認を実施したりしますね。この時点で、いわゆるPLと言われる方々とより密に会話するようになりました。」
高「PLというと、エンジニアとして長年キャリアを積まれてきた方と言うイメージがあります。大井さんはお若いのに凄いですね。」
大「ソフトブレーンはスピード感がある会社なので、若手でもドンドン仕事を任せてもらえたのが大きかったですね。」
【エンジニア全般についての質問】
Q. エンジニアの1日のスケジュールは?
大「こんな感じです。私は品質保証責任者なので、そのスケジュールになりますね。」
8:15 出社
8:20 メール、Slackチェック
8:30 朝礼
8:35 品質保証チーム朝会
9:00 プロジェクト全体の朝会
9:30 各プロジェクトの検証リーダーへ作業指示
10:30 ベトナムとビデオ会議
11:00 成果物レビュー
12:00 お昼休憩
13:00 リリースに向けたプロセスのチェック
14:00 ベトナムの進捗確認、問題解決
15:00 成果物レビュー
16:00 ベトナムの進捗確認、明日のタスク整理
17:00 退勤
Q. エンジニアは業務中に人と話す?
大「品質保証責任者として働いている私は、プロジェクトリーダーとお話しすることが多いです。私自身お話しすることが好きなので、SEやPGの方とも積極的に声をかけるようにしています。」
高「『エンジニア = 無言』はやはり都市伝説ですね。」
Q. 文系でも大丈夫?
大「元々は美容学校卒で美容師を3年ほどしていました。パソコン触るより人の髪の毛触ってましたね。美容師国家資格の試験項目で物理・化学があったぐらいで、超文系でした。だからといって特に問題はないですね。理系の方は頭が良すぎて結論だけ話すことが多いので、たまについていけないことがあるぐらい(苦笑)。」
高「パソコン触るより人の髪の毛触ってました、ってすごいですね(笑)。自分も文学部出身のド文系ですので安心しました。ぜひ文系の本気を見せて、文系エンジニアを盛り上げていきましょう!」
Q. エンジニアとしてどんな勉強をすることが大切?
大「まず、自社サービスであるeセールスマネージャーの仕様をきちんと理解することが大切です。サポートの方から仕様の質問が来るのですが、それに素早く回答できるぐらいの知識を身に着けるのが理想です。」
高「自社製品を誰よりも知ることは、開発やデバッグの観点からも大切ですよね。それ以外だといかがですか?」
大「もちろん技術力を高めるのも大切です。私は現在、テストエンジニアとしての学習と、Javaの学習をしています。効率よく勉強するために、Javaはプログラミングスクールに通って勉強していますね。」
Q. ストレス発散法は?
高「仕事にはどうしてもストレスが溜まる瞬間があると思いますが、どう発散していますか?」
大「平日は料理とネットフリックスがストレス解消法ですね。海外ドラマにハマっています。休日は自然豊かなところに行ったり、年齢が近い社員と飲みに行ったりと、外に出かけることが多いですね。部署関係なく仲良くさせていただいています。」
高(来年から東京生活の地方学生)「東京に自然豊かなところがあることが分かり、私は安心しました。部署関係なく仲良くできるのは、ソフトブレーンの良いところですね。」
大「そうですね。平日の2日間が1時間だとしたら、土日の2日間は10分のように感じます。一瞬で休みが終わります(笑)。」
高「楽しい時間は短いと言いますが、これが逆であればそれ以上に幸せなことはないですよね(笑)。」
Q. ソフトブレーンエンジニアの特徴
大「内気で優しそうな方が多いですが、心はとても熱いです。また皆さん勉強熱心で技術力が高いですね。あとは、派閥などはなくみんな仲が良いのも特徴だと思います。」
高「勉強熱心だと切磋琢磨し合えますし、燃えてきますよね。」
大「仕事するときはするし、遊ぶときは遊ぶ。メリハリがしっかりしています。」
【その他の質問】
Q. これから目指すキャリアや目標は?
大「品質保証チームだけではなく、開発者の方にもテストの重要さを知ってもらい、実装者が品質保証チームに引き渡す前に実施する『成果物の単体テスト』の方法を変えていきたいです。その発信者になれると良いなと考えています。」
高「会社内のテストのあり方を進化させていくのが、品質保証責任者としての目標なのですね。キャリアの方はいかがですか?」
大「プログラミング技術を伸ばして、将来は開発のPLも経験してみたいですね。そのために現在プログラミングスクールで勉強中です。」
Q. 未来の新卒生にアドバイスを
大「ぜひ若いうちにたくさん失敗して、その挫折経験を成長の糧としてください。そして、スポンジのような吸収力があるうちにどんどん勉強してください。その勉強はいつか絶対役に立ちます。あと、学生のうちにたくさん遊んでください。色々な経験は一生の財産になりますよ。」
高「まさに、失敗を恐れずいろんな経験をすることが大切なんですね。アドバイスありがとうございます!」
大井さん、インタビューにご協力していただき、ありがとうございました!
〜お話のまとめ~
*品質保証管理は品質を保証するためのプロセス全てを扱う仕事
*リリース前のバグを無くし、お客さんに安心して使ってもらえるようにすることにやりがいが感じられる
*品質保証と効率化の両立が大事
*エンジニアは人と話すのも大切な仕事で、文系でも大丈夫
*ソフトブレーンエンジニアは見た目は優しいが、心は熱く燃えていて、勉強熱心
*若いうちは失敗を恐れず、経験を積め!
〜インタビューを通して〜
品質保証管理の仕事内容は自分の予想とは違い、管理に重きを置いた仕事だと分かりました。品質の低下は信用の低下に繋がるため、とてもやりがいのある仕事だと感じています。品質保証がしっかりしているからこそ、eセールスマネージャーがお客様に使い続けてもらえているのだと思います!
また、文系でもエンジニアとして十分に活躍でき、その上若いうちからチャンスを掴むことができることは、改めて魅力的に思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!