信頼とは目の前の仕事と向き合うことから始まる。
私の社会人一年目はリクルートという会社で始まりました。
リクルートに入る時はもともと大学の時に立ち上げたビジネスがやっと軌道に乗りかけた時で、そのままそれを続けるという選択肢もありました。
しかし、外の世界にはもっと大きな学びがあるのではと思い入社しました。
入社一年目、周囲の同期はもちろんビジネス未経験でしたし、先輩にも自分で事業をやったことがある人はほとんどいなかったこともあり、大学時代2年間必死に事業をやってきた自分が結果が出ないはずがないと思っていました。当時私の仕事は不動産についての自社メディアの営業でしたが、入社してそうそうに自分のマーケティング知見や合理的思考を活かして、単なる広告の営業ではなくクライアントの販売戦略まで考えたコンサルティング営業を心がけていました。
結果としていくつかのクライアントでは私の提案で売上げは倍増、結果として私の売上げも前任者の何倍にも成長していました。
しかし、自分の年齢が若いということもあり、どんなにいい提案を作っても全く聞いてくれないというクライアントもいました。
私はそんなクライアントを心の中では偏見に凝り固まった駄目なクライアントだと思っていました。
しかし、そう言っていても仕方ないので、そんなクライアントから信頼を得るために、休みの日に訪問してクライアントの仕事を手伝ったり、それもかっこいい仕事ではなくお客さんのスリッパを並べるのを手伝ったり、モデルルームの掃除をしたり、ビラを配ったりということを一生懸命やりました。
もちろん、平日は朝9時から深夜の12時過ぎまで提案資料作りやセールスのために駆け回ってくたくたな時の週末をそんな風に過ごしていました。
そうすると若いからと馬鹿にしていたお客さんも少しずつ提案を聞いてくれるようになり、その提案を認めて実施してもらい成功してもらうというような経験をしました。
その時に、「決して周囲や相手のせいにしない。自分のベストを常に尽くして、どんな嫌な仕事も馬鹿にせず向き合うことできっと状況を変えられる」ということを経験しました。