30歳の僕がリクルートをやめてベトナムの工場で働いていた理由
現在34歳でソルテックベトナムの社長を兼務しながら、シンガポール法人Soltec Investmentから10社以上のスタートアップに出資し、そのうちの一つEvolable Asia(ITオフショア開発)を行う企業の社長も兼務している僕が4年前の今日にFacebookに掲載していた投稿を転載してみました。
僕が東南アジアで働く理由
僕はもともと日本でも結構いい企業(と思う)で働いていた。
今は、聞いてもほとんど誰も知らない企業で働いている。
給料は当時の半分。
よく勘違いされるが、ファウンダーでもない。
いわゆる世間の人気業種でもない。
立場がら社内交際、接待交際で持ち出しが多い。
日本で就職を探せば、それなりの企業にそれなりの待遇でつける、と思う。(勘違いならゴメンナサイ)
日本で起業もできなくはないと思うし、そこそこはやれるんじゃないかとも思う。(それこそ勘違いだと思います。スイマセン。)
普通に考えてなんで続けてんの?って話だと思う。
実は、理由はいる間に変わったりもしてるんだけど、現時点での理由を書こうと思う。
まず、一言でいうと「おもろい」から続けている。
じゃー何が「おもろい」の?って話だと思うので、代表的なポイントを書こうと思う。
・スピード
・役割(責任範囲)
・意義
スピード
とにかく早い。例えば会社の成長で言うと、規模、売上、利益あらゆる指標でミニマム300%成長を求めている。特に革新的な事業でなくてもだ。
個人でいえば、日本人(先進国人材)なら、入って3ヶ月以内に即戦力、1年以内にマネージャーを求める。
役割(責任範囲)
例えば、僕なら日本から数億円の投資が入った事業の舵をとれる。数千万円の投資規模の事業への投資意思決定ができる。おおよそ一存で。グループ内にベトナムに来て1年以内の日本人の社長が2名いる。20代のマネージャーがたくさんいる。日本人インターンの責任範囲が一般的な日本企業の新入社員よりも大きい。
意義
基本的に、東南アジアの人は圧倒的に日本と比べて貧しい。そしていいやつは結構多い。それに比べてまともな(人事制度、世界一元評価、企業文化など)企業がすくない。そこで、大量の人材を抱えて勝つことの社会的意義たるやすさまじい。
また、日本は早晩、若手人材の就業率が下がると思っている。その時に優秀な日本人をグローバルリーダーを育てる受け皿になれる。その社会的意義もすさまじい。
さて、ここで「ええなあ」と思った人に一言いっておきたい。
最初に言ったように、犠牲にするものも多い。報酬、快適な生活、「やりたい」職種。自由な時間。おもろいと思える仕事とトレードオフでいる。
だからね、海外行くならこれくらいの手当てや報酬が欲しいねん。って人はいらんし、それを取りたいならスーパーな人材になってくれとしか言いようがないんだよね。
って考えると日本の基準で考えればうちは日本人に対してブラックかもね。
でも、たいはんの日本の企業は東南アジアの基準で考えれば、不当にやさしく、現地の人にブラックだよ。(もちろん、欧米も台湾も韓国もおんなじような傾向はあるけど)それを変えれたら「おもろく」はないかい?