金儲けの本質
渋沢栄一の名言
渋沢栄一と言えば、新紙幣で一万円札の顔となる人物です
日本の資本主義の父とも呼ばれる人物で、第一国立銀行(現みずほ銀行)
東京ガス、東京海上火災保険、東急電鉄、帝国ホテル、東京証券取引所
など名だたる企業の設立に関わっている人物でもあります
そんな渋沢栄一が遺した名言に、
”金もうけを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている
しかしもうけることに熱中しすぎると、品が悪くなるのもたしかである
金もうけにも品位を忘れぬようにしたい
というものがあります。
深い名言ですが、ここでは主に2つのメッセージ性を説くと
・お金もうけは本質的には良いものである
・お金もうけに熱中しすぎると品位がわるくなる
という2つです。
お金儲けの本質
お金儲けの本質というのは、新しく価値を生み出しているかどうか
世の中に生み出される価値というのは、付加価値と言われるものでもあり
さらに簡単に言うと利益のことでもあります。原価という事もあり
購入する商品の価格から原価を引いたものが
その商品を販売している事業体が生み出している価値
つまり付加価値=利益になります
お金もうけというのは
この付加価値=利益をいかに生み出すか
というところが本質にあるのです
利益が全くない商売というのは
原価を上回る価値を世の中に提供できていないということに
なるので、仕事には価値がない行為ということになってしまいます。
わたしたちは良い商品やサービスに対して原価以上のお金を支払います
良い商品やサービスを生み出すというところが商売の本質であり、お金儲けというのは世の中に新しい価値を生み出すことなのです。
ではなぜ品がわるくなるのか
一方で、お金もうけに熱中すると品位がわるくなると
渋沢栄一の名言に含まれるのはなぜなのでしょうか
それは商売には常に道徳的な問題がつきまとうからなのではと思います。