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オランダにとっての5月4日と5月5日

こんにちは、スターズ・アンド・ストーリーズの渡辺です。
世間はゴールデンウィークで賑わっていると思いますが、5月5日はオランダという国にとっては
ナチスドイツからの解放記念日(Bevrijdingsdag)という非常に重要な日になります。

第二次世界大戦中オランダは1940年から1945年までナチスドイツに国土を占領されました。

その期間中ユダヤ人の迫害やレジスタンスの弾圧が頻繁に行われました。

オランダにとってこの日は自由を祝う日です。最近反EUとナショナリズムの勃興によって特にこの日は重要な位置づけにもなっています。

      5月4日は戦没者記念日

昨日5月4日は、戦没者記念日でした。この日は、オランダ時間の夜8時に2分間の黙祷が行われ、全ての公共交通機関も停止します。またアムステルダムのダム広場
ここに含まれる戦没者は第二次世界大戦や国内外の紛争に従事したオランダ兵士や一般市民も対象になっています。


アムステルダムのダム広場にある戦没者慰霊塔の前ではスピーチが捧げられ、そしてリースが献花されます。

この式典の様子はテレビで生中継されます。

ダム広場でも式典が行われますが、様々な場所でも式典は行われます。特にオランダのレジスタンスが多数処刑されたデン・ハーグ近郊のワールスドルペルフラクテグレベベルグの戦没者墓地からも生中継が行われます。





 5月5日の過ごし方

この日はオランダ各地で元軍人によるパレードや音楽祭が行われます。

特にワーゲニンゲンという都市はドイツ軍が降伏した年なので、様々な音楽祭や解放を祝う炎(自由の炎)が点灯されます。炎は解放記念日が祝われるオランダの各所に運ばれます。

Freedom Feasts(自由の食事会)というイベントが街角やレストランなどの様々な場所で開催されます。
このイベントは、非常のオランダ的な過ごし方です。来る者は拒まずの精神で自由を祝うために食事をするというのがFreedom Feastsの主旨です。

テレビ番組も第二次世界大戦やホロコーストにまつわる番組が多いそうです。

夜になるとアムステルダムでは、国立美術館の近くにあるミュージアム広場で、無料のコンサートが行われます。


日本の終戦記念日と似ている箇所もありますが、オランダは音楽祭やイベントの豊富さが特徴的です。
皆様もこの機会にオランダの歴史について勉強してみるのはいかがでしょうか。


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