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助太刀 山道×Goodpatch 中田さん サービスアイデンティティ・リニューアルの現場【デザイナー対談】

こんにちは、助太刀の繁田です。
助太刀は「建設業界を魅力ある職場に」というミッションを掲げ、業界のイメージ向上を推進するブランディング、職人さんにとってシンプルで簡単なUI/UX、など会社として創業当初よりデザインには特に注力しています。またパートナーとして株式会社グッドパッチ様にご協力いただいています。

直近では、複数サービスの展開に伴い複雑化していた「アプリのUI/UX」「各サービスのロゴ・サービスページのデザイン」を一新しました。今回は、弊社デザイナーの山道とグッドパッチ中田さんにリニューアルの裏側やこだわりをたっぷり聞いてきました!

- まずは、お二人のこれまでの簡単な経歴を教えてください。

山道:多摩美術大学の統合デザイン学科というところで、1.2年次はグラフィックやプロダクトデザインなど境目を作らずいろんな分野に触れて、3年次から映像やインタラクションのゼミで「メディアの新しい使い方」をテーマに制作していました。卒業後、知り合いのデザイナーの紹介で助太刀に入社しました。助太刀では、プロダクトづくりから広告クリエイティブなど、誰かが見たり触ったりするものには基本関わってます。

中田:東京芸術大学のデザイン科を卒業後、デジタルクリエイティブの制作会社で8年ほど働いていました。その会社ではデザイナー兼アートディレクタとして、広告系のプロモーションサイトやブランドサイトの制作に従事していました。現在は株式会社グッドパッチで主にUIデザインを担当しています。

- 本題に入る前に、助太刀とグッドパッチさんのお付き合いはいつからでしたっけ?

山道:2018年の11月くらいです。
当時、先代のデザイナーが作ったUIを僕が引き継いで作っていたのですが、経験も浅く課題がたくさんあって。そこで代表の我妻からグッドパッチさんに、提供価値の定義から体験設計までの見直しをご依頼させていただいたのが最初です。その後も新規サービスのリリースなどプロジェクト単位でご協力いただいています。

中田:私が助太刀様のプロジェクトに参加したのは2019年12月頃に始まったサービス・アイデンティティ整理プロジェクトです。「助太刀あんしん払い」や「助太刀労災」「助太刀ストア」など多角化する各サービスの関係性を整理し、それを基盤にアプリやサービスサイト、ロゴマークのリニューアルを行いました。

グッドパッチさんに支援いただいた詳しい内容はこちら

- グッドパッチさんではデザイナーがフロントに立ってクライアント折衝をされるのですか?

中田:そうですね。弊社の方針として、「プロジェクトのチーム全員がクライアントさんと直接コミュニケーションを取って一緒に共創していく」というものがあります。

山道:グッドパッチさんから3名程度+助太刀は都度関係者が参加して、毎週定例会議や分科会で持ってきていただいたアウトプットを毎回揉んで、チューニングを繰り返しながらプロジェクトを進行していきました。

細かく作り込んだペルソナが今でも会社の財産になっている。

- これまでのプロジェクトで一番印象に残っていることはなんですか?

山道:初期の頃、ユーザーインタビューの結果からグッドパッチさんに作っていただいたペルソナです。最初に徹底的に作りこんでもらったおかげで、助太刀のユーザーに対する解像度がグッと高まりました。4名の特徴的なユーザー像が存在するのですが、「受発注者の入江さんは使うかな?」と共通のイメージで会話ができるようになったり、新しく入社したメンバーの業界理解にも繋がったり、間違いなく会社の財産になっています。

中田:グッドパッチが関わっているプロジェクト以外でも、ユーザーが主語となって会話をする文化が助太刀さんの社内に浸透していってるのはうれしいですね。

山道:あれからインタビューの仕方や注視するポイントを学ばせてもらい、社内でもユーザーに会う回数が増えました。毎回気づきがあるのはもちろん、「これから助太刀で繋がった人に会いに行く」「この機能便利でよく使ってる」などありがたい言葉が聞けると、純粋に社内メンバーのモチベーションも上がりますね。

シームレスな体験を実現するためにアプリの構造から再設計。サービスのさらなる拡張を見据えてVIをリニューアル。

- 今回のリニューアルに至った背景を教えてください。

山道:助太刀では「プラットフォーム構想」の実現に向けて、マッチングサービスに始まり、金融、EC、求人と様々なサービスをリリースしてきました。一方で各サービス同士の関係性が複雑になってきていて、今後さらに展開されることを見据えると、アプリの構造やビジュアルアイデンティティのルールを一度綺麗に整えなければ!というところがスタートでした。

中田:今回行ったことは二点です。一つはアプリの体験改善です。機能が充実していく一方で、それらが点と点で独立して存在しているような状態でした。「仕事を受発注〜取引き相手とコミュニケーション〜工事代金を受取り/支払い」という建設現場で必要な一連の流れがアプリ内でもスムーズに体験できるように再設計し、それに合わせてUIを調整しました。

もう一つは、VI(ビジュアルアイデンティティ)のリニューアルです。今後、助太刀がサービスを拡張していくことを見据えたロゴデザインのアップデートを行い、サービスドメインごとにキーカラーを設定して、サービスサイトのデザインも一新しました。

山道:一つ目の体験改善は、機能の足し引きは特にしていません。インストール後の職人さんの行動を改めて整理し、アプリの構造を変えることでよりシームレスな体験になるよう改善していただきました。さらに今後サービスが増えても耐えうる設計になったと思います。

- 相当な議論が交わされているのを感じます。具体的に今プロジェクトで苦労されたことについて教えてください。

中田:ロゴリニューアルの際に代表の我妻様に「必要があれば、どんな変更を加えてもいい」とおっしゃっていただいたのですが、リニューアル前のロゴは助太刀さんのビジョンやミッションがきちんと再現されている高いクオリティものだったので、どこまで変えてどこまで変えないかという判断が難しかったですね。

- ロゴリニューアルのポイントについて教えてください。

中田:「助太刀」というフォントが持つ力強さや勢いは踏襲しつつ、プラットフォームサービスとして全てのロゴが一貫して統一されてみえるように作っています。また今後「助太刀〇〇」と後半のサービス名にカタカナ・漢字・ひらがな等どの文字が入っても可読性が担保される形選びをしています。

山道:「可読性」と「オリジナリティ」のバランスについて議論した記憶があります。中田さんに作っていただいた案の中で、もっと可読性が高くミニマルなものもあったのですが、多少可読性が低くても「助太刀」の文字はブランドとしての独自性を大事にしたいと思っていたので、ちょうど良いバランスのものに決まって個人的にも嬉しかったです。

- グッドパッチさんとの取り組みを通し助太刀として得たものについて教えてください。

山道:個人的には、デザイナーが現在1人という環境で、成長できているのか分からない状態に焦っていました。社内のメンバーには褒めてもらえたけど、一線で活躍しているデザイナーに見てもらったら、修正点が無限にあるんだろうなとか。なので中田さんやグッドパッチさんの優秀なデザイナー陣に、アドバイスをいただきながら仕事ができるようになったのが、とても嬉しかったです。

- 一方中田さんは、助太刀のデザインに対する考え方は、どのようにお感じになられましたか?

中田:皆さん本当にビジネス目線だけではなく、ユーザー目線でもサービスを考えていることがステキだなと思います。
サービスサイトのデザインをリニューアルする際、訴求すべき方向性を色々考えすぎて、自分の中でどうすべきか分からなくなっていたことがありました。そんなときに「弊社が好むデザインだけを求めるのではなく、まずは建設業で働く人に伝わるデザインを目指せばいいと思いますよ」と山道さんがおっしゃってくださったのがすごく印象に残っています。
手を動かしているデザイナーはつい目の前の作るものに集中して見失いがちなんですが、ビジネス目線とユーザー目線に両者のバランスを忘れずに作る大切さを改めて感じました。

自分のデザインがすごいスピード感で世に出る。それを数十万人規模のユーザーが毎日使うようになる。

- 中田さんからご覧になられて、今後助太刀にデザイナーとしてジョインする方のやりがいや面白さはどのようなところだと感じますか?

中田:大きく二つあるかなと思っていて、一つは自分の作ったものがすごいスピード感でそのまま世の中に出て、それを数十万人ものユーザーが毎日使うようになる。プレッシャーが大きい反面、上手くいったときは世の中に対してポジティブな効果を生み出せるのでデザイナーとしてとてもやりがいがあると思います。

もう一つは、ただサービスを使ってもらうだけではなく、助太刀を通して建設業界そのもののイメージアップに貢献していくというミッションのもとに、デザインができるのはステキですね。助太刀を使っていることがかっこいい、さらに建設業で働くことってかっこいいという世界の実現の一端を担えると思うとワクワクします。

- 山道さんはどうお考えになりますか?

山道:自分が作ったものに対して定性的・定量的なフィードバックが直接得られるのは、本質的で楽しいです。あとはUI/UX以外にも、意外と色々なデザインに触れられる点ですね。例えば、業界に関するテレビやラジオ番組でビジュアルだけでなく何を訴求するか言葉づくりをしたり、オフラインのイベントを開催した時は空間の設計やそこで流す映像作品を制作したり、ブランドプリペイドカードの券面をデザインしたり、媒体は様々です。また組織のデザインという分野も助太刀に入って初めて知って、去年は会社のバリュー策定もやらせてもらいました。

これらは全て自社製品なので、誰のために作っているかが常に明快なのと、助太刀のミッションを達成するという軸だけブレなければ、企画から自由にできるのがやりがいだと思っています。これはこうしたいとかこうあるべきみたいな意志を持って自走できる人には、とてもいい環境だと思います。

- ありがとうございます。最後に、お二人がデザイナーとして大事にされている価値観について教えてください。

山道:大学のころに色んな分野を学びました。中には得意じゃない分野もありましたが、それらを一度作った経験があるというだけで、助太刀の課題に対しての提案の幅が広がっている気がします。

助太刀でも、多様なバックボーンを持つすごい人達に出会って、またものを作る視点が増えた気がします。自分の思考やアウトプットに、開発、マーケ、ビジネスなどの視点で日々フィードバックを得られるのは新鮮で刺激的です。この環境で、ビジュアルを作ることだけをデザインとしてしまうと、機会損失だなと思うので、好奇心でなんでも首をつっこんでみることは今後も大切にしたいです。

中田:私も同感です。
世の中の課題がどんどん複雑化していっている今、解決する手法は無限大にあって、それは視覚的なデザインだけじゃない。それこそ体験設計からビジネス、マーケティング視点も重要だし、技術的な知見を持っていないと答えが導き出せないこともあります。だからこの仕事を続けているといろんなことをインプットしなきゃって貪欲になりますし、UIやビジュアルのデザインを強みとして発揮しながら、デザイナーという肩書きにとらわれずに越境していく姿勢を大切にしています。

— お二人とも今日はありがとうございました!

改めて、現在助太刀ではプラットフォーム化を目指し更なる拡大を目指しています。
業界を変えるという大きな志を持ち、一緒に働けるデザイナー、PdMを絶賛募集中です。
一度お会いいただければ、組織の魅力や事業の魅力について、より深く知っていただけるのではと考えています。

本記事を読んでいただき、少しでも気になった方が是非、ご応募いただければ嬉しく思います!!

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