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大事にしているのは完成したものを一度”壊す”こと。マネージャーからPMまで、職域を超えるデザイナーの挑戦

早川 大貴 / Unit Manager・デザイナー
東京工科大学デザイン学科で空間デザインを学ぶ。新卒でデザイン制作会社へ入社し、デジタルデザインの部署にてアプリデザインのUIの経験を積むかたわら、人材育成や他部署へWebデザインの知識を広げるためのセミナーなどを実施する。デザインの本質に向き合うために2021年2月にSun*へ入社。新規事業のコンセプト設計やUIデザインを経て、Unit Managerへ抜擢される。メンバーのマネジメントをしながらNFT関連のプロジェクトにてPM業務も手がける。

目次
・デザインの本質と向き合う環境を求めてSun*へ
・デザイナーからマネージャー、そしてPMに
・サービスの本質と向き合うために”削ぎ落としていく”
・開発力+αのプレゼンスを表現したい

デザインの本質と向き合う環境を求めてSun*へ

大学では空間デザインをメインで学んでいたので、就活でも最初は空間デザイン関連の企業を見ていました。しかし、業界構造上デザインに携わるための下積みが長かったり、ロールモデルにできそうな先輩社員と出会えなかったこともあり自分の中でしっくり来ませんでした。そこから視野を広げてデザイン業界全般を見るようにした結果、前職であるデザイン制作会社へ入社することになりました。そこではWebデザインの部署へ所属し、アプリやWebサイトなどのUIデザインなどを中心に手掛けました。後輩の面倒を見るのが好きなのもあって、2年目に入ってからは育成や、他部署に対しWebデザインの知識を広めるためのセミナーなども実施していました。

転職のきっかけは、業界の構造上デザインに対して本質的に向き合えていないという感覚が募っていったことが大きいです。どうしてもクライアントからの要望を最優先にしなければならないので、ユーザーフレンドリーではないデザインになってしまったり。効果が見えないデザイン制作のフローに強い違和感を感じ、転職を考え始めました。

そんな時、とあるコンペにSun*という面白い会社が出ていたという話を同僚から聞きました。同じタイミングでSun*の人事担当者のTwitterを見つけて、巡り合わせのようなものを感じた勢いでDMしてみたのがSun*との出会いでした。Open Office(*1)に参加してSun*のメンバーたちと会話をし、クライアントと直接取引ができるプロジェクトの多さや、前職では経験できないような新しい、ある意味今っぽいプロジェクトに携われそうな環境に惹かれました。あとは、B-T-C(ビジネス・テック・クリエイティブ)それぞれの分野について職域を超えて理解を深めていこうとする姿勢など、世の中の変化に対して敏感で柔軟な人が多いことも自分が求めていた環境に近いと感じました。人事もその辺りを深く理解しているところも見えて、感動したのを覚えています。

デザイナーからマネージャー、そしてPMに

Sun*に入社後は、UI/UXデザイナーとしてプロダクトデザインやコンセプトメイキングなど複数のプロジェクトに携わりました。特にコンセプトメイキングのプロジェクトに参加できたことで、UX領域について段階的に学びを深められたことはいい経験になりました。

入社してから半年ほど経った頃、上長から「マネージャーに興味はないか」と聞かれました。マネジメントのスキルを身につけることはステップアップのために必須だという考えを持っていたのと、依頼されたデザインの制作に終始するよりも自分でコントロールできる範囲を広げたいという思いを持っていたため「はい」と答えました。自分としてはいつかそういう立場を任せてもらえればという気持ちだったのですが、その直後にUnit Managerとして抜擢されたのでスピード感に驚きました(笑)。会社の成長に数字面で寄与していくというミッションが課されたことの大変さはありますが、マネージャーという立場だからこそメンバーとより気軽にコミュニケーションが取れるようになったと感じています。元々人と関わることが好きなのでそれはありがたく、チームを運営するということに関してはストレスフリーな状態で自分のユニットをどう成長させていくかを日々考えることができています。

デザイナー、Unit Managerに加えて直近ではPM業務も担うようになりました。技術面に関してはベトナム拠点の開発メンバーと連携しつつ、デザイン面はサポートメンバーに入ってもらい自分で意思決定を行うという形を取っています。PMに関してはもちろん未経験なので、全てが新鮮で自分の無力を思い知らされていますが、先輩方にとにかく質問をして手厚くサポートをしてもらうことでなんとか回しています。Sun*には百戦錬磨のPMの方々が多数所属しているので、その人たちにプロジェクトをサポートしてもらえるのは貴重な環境だと改めて感じています。

サービスの本質と向き合うために”削ぎ落としていく”

Sun*に入ってから改めて実感しているのは、クライアント含む参加メンバーに対してデザインについて本質的な会話がしやすい場だということです。Sun*に入るまでを振り返ると、どこか建前でデザインについて会話をすることに慣れていた部分があったんだと気づきました。それは、ユーザー目線のデザインを提案してもクライアントの意向に添わないものだと修正せざるを得ないことが多々あったからでもあります。デザイン制作会社でヤキモキしている人の中には同様の思いを抱えている人が多いのではとも思います。

準委任契約(*2)という形でプロジェクトと関わるからこそ成せることかもしれませんが、基本的にSun*では長期的に伴走する前提でクライアント含む参加メンバーと向き合います。メンバー全員がサービスを作る仲間として同じ方向を向くことで、本質を捉えた会話ができるため、必要のない機能は必要がないと削ぎ落としていくこともできます。さらに言えば、それをハイレベルにこなせる専門性の高い人たちが、それぞれの得意領域を活かして活躍しています。その人たちのもとで成長した後輩が先輩をカバーできるようになるという好循環ができていると思います。

自分自身デザインをする上で「一歩踏み込むこと」は大切にしています。経験上、最初に出来上がったデザインは一見クライアントの要望も汲み取った満足のいくデザインに見えても、バイアスがかかっていることが多いと感じています。自分も人もワクワクさせるために出来上がったものを一度壊して、一歩踏み込んだデザイン制作を心がけています。それもあってか、前職でもC案と呼ばれる斬新性を持たせた案の担当になることが多かったです。デザインと向き合う上で自然とこういう考えを身につけたと思うのですが、特に卒業制作の影響が大きかったかなと思います。作品としては椅子を作ったのですが、素材を釘などで打ちつけて組み立てる一般的なの制作手法ではなく、FRPという素材を全て削り出すという手法を用い、かつ子ども向けに角を全て取るという試みでした。途方もない時間をかけて削り出しの作業を行う中で「どこまでやれば完成なのか」に向き合い、なんども作り直しを行なった経験がこの考え方に繋がったのかなと思います。

開発力+αのプレゼンスを表現したい

今後やっていきたいこととしては、個人的な目標とUnit Managerとしてユニットをどのように成長させていきたいかという二つの軸で考えています。まず個人としては、一人のデザイナーとしてユーザーの人生を変えるようなサービス開発に携わりたいと思っています。自分自身、最近とあるサービスを利用して生活リズムが改善された経験があり、誰かの生活に深く根ざし変化をもたらすようなサービスは確かに存在すると実感を持ちました。そのようなサービスの開発に携われたら幸せだと思いますし、そのために幅広い知識と経験を積みつつ、磨かれた表現力を持った人間になればプロジェクトでも価値を発揮できるのではと考えています。

Unit Managerとしても、デザイナーというバックグラウンドをユニットで表現していきたいです。正確にいうと必ずしもデザインをハイライトする必要はないと思っていて、どちらかというと開発力以外にも強みを持ちたいという方が近いかもしれません。それは例えばベトナム拠点の開発チームへの連携がスムーズという点だったり、もしくはチームワークがしっかりしているためプロジェクト遂行自体のUXが優れていることだったり。あるいは新卒メンバーの比率が多いユニットなので、そのメンバーたちが早いスピードで成長していけるユニットでもいいと思っています。そこは自分が育成に関して志向を持っているということもあって、ユニットメンバーにも周知して注力している部分です。

開発力以外に強みを、というのはSun*全体にも言えることかなと思っています。Sun*の高い開発力は世の中に浸透しつつあると思いますが、それ以外にもB-T-Cそれぞれの分野に強みがあることは伝わってほしいです。それらがバランスよく混じり合う会社だからこそ、これから来るであろうデジタルによる大きな変革の中でリードできる力と、日本国内のDXを細かくサポートする力の双方を持ち合わせる会社として成長していけるのではと考えています。

(※)Open Office: Sun*のヒトや文化を理解してもらうことを目的としたカジュアル交流イベント
(※)準委任契約: 成果物に対し報酬を貰う請負契約に対し、労働時間に対し報酬をもらう契約形態

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