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【社長が書いたよ】気づいたら創業10年がたっていた。Facebookにはこっぱずかしくて、書けない話。

こんにちは、株式会社スマイルファクトリー社長の今田です。画像は娘です。いきなりですが、僕のアカウントのプロフィールの一番上に、今回↓↓のような文面を思い切って載せてみました。

僕はADHD(診断済)です。学校ダイキライ・・・でした。どうやら、「自分と同じ気持ちを、子どもたちにはしてもらいたくない」という想いが、僕の事業のコアにあるようです。

5年くらい前、Wantedlyにアカウントつくってたんですよね。その時はほぼ使わずに、現在に至って、初めてこんな自己紹介をのせて、さらにストーリーを書いてみることにしたんです。何でかっていうと、

「ここがWantedlyだから、書いてみたいことがあるんだなー」

という想いが、湧き出てきたからです。

今年の10月に創業10年たって、そんでもっていろいろめちゃくちゃ考えたことがある。でも、Facebookその他SNSみたいなところに「何も対外的に表現しなかった」んですが、それは、単純に「こっぱずかしいから」なんです。

でも、一緒に仕事をする人材を「給料」ではなく「想い」で求めていく、そんな人たちの集合体であるWantedlyなら、なんとなく、思い切って書いてもいいのかな、なんて考えました。

創業は2012年10月23日(大安吉日)。保育園を作りたくて創業。翌年2013年4月に開園する「インターナショナルプリスクール」(英語の保育園)が創業事業です。

ちなみに前職は、ベンチャーキャピタルのJAFCO(現ジャフコグループ)。世間ではウルトラマイナー事業ですが、Wantedly見てる人なら、細かい説明いらないと勝手に決め込んで話を進めますが、最近村上ファンドが株を買い進めて「株主還元しなさい!」と言われた、あのベンチャーキャピタルの最大手です。

大学時代に一度、仲間内の下っ端として起業し、やっぱりその厳しさに打ちひしがれてきた中で、「資本という観点で企業の成長を支えていく」、資本主義の王様であるVCという事業に、とてもとても魅力を感じ、入社させてもらいました。入社して3年半、多くのベンチャー企業や中堅企業の社長さんにお会いする機会をいただき、本当にありがたい時間でした。

さて、そんなこんなで結局自分でやりたくなって、保育士資格も取り、もはや予定調和的に起業をしたのですが、よく「なぜ保育?」と当時も聞かれたし、今でもよく聞かれます。

端的に説明すると「自分に子どもが生まれて、待機児童問題に直面した。だから、何とかしたかった。」ということです。とてもミクロなきっかけなんですけど、もっとマクロに言うと「みんな(親が!)困ってるから」、もっと経済的に言うと「市場性があるから」。

なんで英語なん?と言われると、「投資検討(海外事業分析)なんかで、僕が英語でめっちゃ困ったから」。とてもミクロなきっかけなんですけど、もっとマクロに言うと「みんな(親が!)困ってるから」、もっと経済的に言うと「市場性があるから」。

その後、「保育園落ちた日本〇ね」で一大ムーブメントがおきた保育業界。(最近別のことで大きく取り上げられていますが、それはまた別の機会に。)そのなかで、小規模認可園や学童保育(アフタースクール)などに事業拡大。コロナその他諸事情と格闘しながら2022年4月にはプリスクール閉園でアフタースクールに特化、障害児福祉事業である「児童発達支援」を今年の4月に開園し、合計7施設、職員総数約50名、園児総数約150名。

同じ時期に創業した保育企業がもっともっと大きくなったり、同じ時期に同じ大学に通っていた聡明な女性(学生時代から存じ上げております。会話はしたことがある、覚えているのはきっと一方通行)が起業したWantedlyが上場したり、その中でコツコツと事業をしているわけです。

何でどうして、コツコツ型になったか、それはまあ、僕の起業家としての能力値の問題が第一にあげられます。まあ、仕方ないよね、とはいいませんが、それはそれでいいでしょう。10年たって、多少は経営者力、あがりました。弊社、これから伸びます!僕は晩成発達型(ダビスタ的な)なんです!

でも、今日言いたいのはそこではない。能力値以外によくよく考えると、ということ。ようは自分の「想い」に改めてぶつかったから、なんだと思います。「保育という事業に、『子ども』観点で結構のめりこんじゃった」から、です。それが、冒頭に書いた↓↓なんだよね。

僕はADHD(診断済)です。学校ダイキライ・・・でした。どうやら、「自分と同じ気持ちを、子どもたちにはしてもらいたくない」という想いが、僕の事業のコアにあるようです。

創業当時、「なぜ保育?」と聞かれて答えた内容には、この文面は入っていませんでした。というより、今でもほぼ言ってません。言語化すらできていなかったのか、言語化できていたのに言えなかったか、は不明。両方でしょう。でも今は、Wantedlyなら対外的にも言えるし、従業員にも公表しています。矛盾していますが、弊社HPにも記載しています。以下、その全文。


【引用はじめ】僕にとって学校は、今でも「大嫌いな場所」です。毎日が「困ったこと」の連続でした。

「時折、人の話がきけないことがあります。」「ほかごとを考えていることがあります。」「自分の気持ちがおさまらないと表情や態度にでてしまいます。」

これらはすべて、小学校の通知表に書かれている担任の先生からの所見です。あまり厳しいことを書かないはずの通知表に、この表現が出ているということは、実際にはもっともっとわかりやすく出ていたのだと思います。

保育園を運営しはじめて、まもなく10年になります。その中で、子どもたちの多くの「困りごと」に直面してきました。そのたびに少しずつ、その子たちの「思い」に向き合っていこうとしてきました。でも、集団生活の場である保育園では、やはり限度があります。

だから今回、児童発達支援施設を、自分たちの手で立ち上げることにしました。僕と同じ経験をして、保育園や学校が「大嫌い」な場所になってしまうかもしれない、その可能性を少しでも減らしていきたい。そのために、僕たちも一緒に取り組んでいかせてください。【ここまで引用】


保育・教育という事業に携わる中で、「大人」と「子ども」の双方のことをめちゃくちゃ考えました。お金を払ってくれる人(親)と、サービスの提供をうける人(子ども)が違うなんて事業、よく考えたらあんまりないんですよ。インターナショナルプリスクールで起業した理由に、「(親が!)」と書いたんですけど、視点としては片手落ち(でも、その片手は必ず必要ですよ!)。もう片手の「子ども」に関して、のめりこんじゃったんですよね。だから、コツコツ型になったんだ、と。

そして、10年経って、僕の想いはもう一段、自分自身のコアに向かっていくことになりました。業界用語でいう「気になる子」が、本当に気になった。「気にならない子」に対してできることに対して、「気になる子」に対してできることが、本当に少ない。保育士はみんな頑張ってくれるけど、もっと「会社・組織として」やれることがあるんじゃないか。

僕と同じ思いを、いまの子どもたちにしてほしくない。子ども時代をもっと楽しく生きてほしい。そして、大人になってからの人生も、楽しく過ごしてほしい。

この思いが、障害児福祉事業へと僕を突き動かしました。(立ち上げのコアになってくれた麻里奈、本当にありがとう。君のおかげで、一歩目を踏み出せています。)

「ひとりでも多くの『いま』と『未来』を創り出す」

これが、弊社の保育・教育事業としての経営理念です。「ひとりでも多く」を、どのレベルでスケールするのか?これから次の10年の「コツコツ」は、いまの基盤からのスタートです。「コツコツ」の「コツ」の一歩一歩が、10年前よりも大きい一歩になるでしょう。

子どもたち、保護者、職員・・・・・そして社会全体に、スマイルファクトリーが創り出す「スマイル」が大きなものになるように、社長がんばります。

ああ、恥ずかしい!スッゲー長文やん!

おわり。

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