1
/
5

なにをやっているのか

“バイトタイムシェアリングサービス”で慢性的な人手不足を解消する
『SyncUp』事業の中心メンバー。竹下(左)と藤澤(右)
□■『an』『DODA』の運営をはじめ、人材紹介や求人広告などのサービス展開をするパーソルキャリア。 新規事業立ち上げプログラム「0to1」から生まれ、2017年に立ち上がった『SyncUp』は、店舗間のアルバイトスタッフシェアリングを実現するバイトタイムシェアリングサービスです。 昨今、企業は採用難の状況で慢性的な人材不足に陥っています。2018年の人手不足を理由とした倒産は、2013年の調査開始以来、過去最多の387件(※)に達しました。また、産業別ではアルバイトスタッフの比率が高いサービス業が106件と最も多く、全産業の中でも人手不足が顕著であるとうかがえます。 このような状況下で企業が円滑な運営を行なうには、「既存のアルバイトの稼働・生産性を向上させる」ことが重要です。『SyncUp』は、特に飲食・小売・物流をはじめとしたサービス系企業を対象に、人手が充足している店舗のアルバイトと、不足している店舗のアルバイトをスマートフォンアプリで結び、店舗間のスタッフシェアリングを実現します。 『SyncUp』の活用により、アルバイトは好きな時間、好きな店舗でヘルプで働くことができるため、人手の足りない店舗のシフト稼働を上げることが可能です。融通の利くシフトを実現できることで、アルバイトの離職防止や定着率アップも実現できます。 ※東京商工リサーチ、2018年度「人手不足」関連倒産(2019.4) https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20190405_01.html

なぜやるのか

社内新規事業立ち上げプログラム「0to1」からスタート
熱い想いで『SyncUp』事業をリードする二人
□■『SyncUp』事業を立ち上げた竹下と藤澤は、100件近くの店舗取材を行なうなど、徹底的な現場調査を行ないました。その中で見えてきた現実は、アルバイトシフトの需要と供給の不一致です。 ある店舗では、泣く泣くアルバイトのシフトを削っている。その一方で、別の店舗では人員が不足し、シフト表には店長が電話をかけた印がびっしり書き込まれていることを発見。2人は、この不均衡を変えていく必要があると痛感しました。とは言え、小売や外食業界では新規のアルバイトがなかなか集まりません。 それなら、既に働いているアルバイトが働きやすい環境を提供することが、本当に必要なソリューションだと考えたことが『SyncUp』を立ち上げた背景です。 シフトの悩みを解決することのほうが、アルバイトが活躍できる環境の実現に近づくのではないか。そしてアルバイトが活躍できれば企業の業績がプラスになり、待遇面もやりがいも充実していくのではないか。 アルバイトは正社員よりも軽く見られがちだけれど、サービス業の場合は“お客さまのために正直にはたらく”アルバイトスタッフも企業のイメージを作り出していて、最前線です。アルバイトの働ける時間とその仕事の価値がきちんと認識される社会をつくっていきたい。そんな思いのもとで、私たちは『SyncUp』を運営しています。

どうやっているのか

パーソルグループの社員総会で「人と組織の成長創造インフラ賞」を受賞した竹下
キャリア新人賞受賞時に、スピーチする藤澤
□■2017年4月に新規事業を立ち上げた主要メンバーの竹下壮太郎(プロデューサー兼サービス責任者)と藤澤専之介(プロデューサー)は、ともに営業として活躍していました。 竹下は、1年目は九州支社で求人情報サイトの営業を担当し、九州支社内で過去最多の月間取引社数を達成。2年目で首都圏アルバイト領域の大手企業を担当するソリューション営業に異動し、2016年には大手物流企業様の採用構造改革案を提案・実現。現場の声を反映した提案がお客様に受け入れられた結果、パーソルキャリア史上最高額の売上額を達成し、全社表彰を受賞することができました。 藤澤は、2009年に大手化学繊維メーカーに新卒で入社し、ベンチャー企業を経て2013年にインテリジェンスに中途入社。「キャリア新人賞」(中途入社1年目で最も活躍した人に贈られる)をはじめ、営業関連のあらゆる賞を受賞し、若くして営業チームのマネジメントも任されました。 そんな二人の共通の想いは「人と同じことはしない――。」 社内の飲み会で出会い意気投合した二人は数名と共にチームを組み、新規事業立ち上げプログラム「0to1」への応募を決めました。 「人の心を動かすような “新しいものを生み出す ”ことを極めたい」と常々考えていた竹下、そして「世の中になくてはならないような新規事業をつくりたい」と思い続けていた藤澤の思いは結実し、『SyncUp』はスタートしたのです。 ◎生粋の営業マンが新規事業を立ち上げる――泥臭さを知っているからこそできたこと https://www.pr-table.com/persol/stories/1079