魚屋さんからエンジニアになった珍しい経歴の佐藤翔太。一歩引いて冷静な目で周りを見渡し、場を整えながら進められる存在です。
佐藤はそもそもなぜエンジニアに転身したのか、タンバリンでどのような取り組みをしているのかを聞きました。
目次
- プロフィール
- 鮮魚担当からエンジニアへ
- 会社の思想に惹かれて入社したものの戸惑いだらけ
- 「個人でのふりかえり」の効果
- 当初の戸惑いが解消された今、社内のカルチャーづくりにも参加
- メンバーが働きやすい環境を作りたい
プロフィール
佐藤 翔太 / Shota Sato
株式会社タンバリン
クラウドインテグレーション部 エンジニア
スーパーマーケットのマネージャー補佐からIT業界にジョブチェンジ。SESにて派遣エンジニアを6年経験後、2020年2月にタンバリン入社。基本設計からテストまでを一通り経験しているが、特にテスト工程での問題発見能力と問題提起に自信がある。ヒューマンエラーを防止・吸収するシステム作りに日々精進中。
Wantedly
鮮魚担当からエンジニアへ
――佐藤さんは新卒で大手スーパーマーケットに入社されたのですよね?なぜその後、エンジニアになったのですか?
手に職を付けたいと思ったからですね。
大手スーパーマーケットでは鮮魚コーナーに配属され、ひたすら魚を捌いたりレジを打ったりしていました。最終的にはマネージャー補佐になり、仕入れやパートさんのサポートもしていましたね。
けれど次第に、大手企業の安心感に寄りかかるのではなく、自分の力で生きていけるスキルを身に付けたいと考えるようになりました。
じゃあ何が良いだろう。長きに渡って必要とされ、ある程度発展性があり、頑張ればお金を稼げる仕事が良いなと考えたらIT業界かな。全然触ったことないけど、プログラミングをやってみたいなと思い至りました。
――エンジニアの仕事はご自身に向いていると思いますか?
そうですね。コードを書いて何かを動かすのは楽しいし、もともと自分で現状把握して思考・工夫し、トライ&エラーを小さくくり返すのが好きなので、その性分に合っている気がします。
タンバリンに入社する前、2社のSES企業で働きました。中でも2社目は働きやすい職場だったのですが、次第にSESという働き方自体に疑問を持つようになって。
せっかく派遣先でチームを作り、一丸となって物作りをしてもプロジェクトが終わったらバラバラになる。そしてまた別のプロジェクトで一から関係構築していく……。この流れが何だかもったいなく思えました。
それよりもどこかで腰を据えて仕事がしたいと思い、SES以外の働き方を模索し始めたんです。
会社の思想に惹かれて入社したものの戸惑いだらけ
――どのような職場を求めて転職活動をしていたのですか?
自社開発か受託開発かは関係なく、落ち着いて働ける場所を求めていました。技術的にはJava使用のバックエンド系を希望。そうして見つけたのがタンバリンともう1社です。
そのもう1社は、働き方や技術面など全てがドンピシャでした。一方タンバリンはフロント系の仕事が多い印象で、経験がないため不安でした。
けれど面談に行ったら、オフィスがきれい!まるでカフェのような今風のオフィスだなというのが最初のインパクトでした。
しかもその後、面談でお会いした濁沼さんや代表の中尾さんの服装はとてもラフで雰囲気が柔らかい。雰囲気がすごく良いなと感じました。
面談では、中尾さんが「こういう会社にしたいんだ」というのを熱く、でも無邪気に話してくれたのがとても印象的で。
経営者って利益を得るために会社を大きくするという野心を持っている人だと思っていたけれど、中尾さんは「良い仕事がしたい、楽しく仕事がしたいから会社を大きくしたい」と語っていて、そういう考え方の経営者のもとで働けたら最高だなと思いました。
オフィスがきれいなのも、空気清浄機を入れるなど社員の働きやすさのためにお金を惜しまない会社だからなんだな、と。
そういう中尾さんのキャラクターや考え方に惹かれて、入社を決めた感じですね(笑)。
――SESからの転職だと、前職とのギャップが大きかったのではないですか?
大きかったですねー。
SESはやることが明確で、時間単位で自分の労働力を切り売りしているイメージ。その中でいかにやり切るかという働き方です。
タンバリンは派遣型ではなく自社内で受託開発するスタイル。それぞれが担当プロジェクト以外の仕事も担っています。空いた時間に対して指示はなく「会社全体や周りのメンバー、もしくは自己研さんのためにいい感じに使ってね」というスタンスです。
最初はあまりプロジェクトに参画していなかったので空き時間が多く、とにかく戸惑いました。空き時間で資格勉強をしたり社内ブログのKibelaに知見を共有する記事を書いたりするのは楽しかったのですが、その一方で不安もあって。
入社2ヵ月弱でリモートワークになった時も、自宅で働きながらペーパードリップでコーヒーを淹れている自分に「こんな優雅で良いのか」と不安になるなど、あらゆる線引きが分からなかったですね。
「個人でのふりかえり」の効果
――戸惑いもあったとのことですが、当時の空き時間を利用して「個人でのふりかえり」を始めたそうですね。
そうなんですよ。タンバリンはスクラム開発を推進しています。けれど僕はスクラム開発の経験がなく、手法のひとつである「ふりかえり」がどういうものか、どのような効果があるのかよく分からなかったんですね。
それでPMOチームのメンバーにやり方を教わり、以降、毎週金曜日に実施しています。そこで感じた効果や引っかかった部分を発信したらみんなの役に立つかなと思い、最初は毎週Kibelaの記事も投稿していたのですが、さすがにそこまでやると労力がかかり過ぎちゃって(笑)。
続かなくなるのは本末転倒なので、PMOチームの萩原さんに相談して、記事は書くことが溜まった時に作成するスタイルに切り替えました。
――「ふりかえり」の効果はありましたか?
ありますね。目の前の業務に夢中になっていてあっという間に月日が流れることってあると思うのですが、それを1週間という区切りで振り返ることの効果は大きい。
「こんなことやったなー」と文字通り振り返るだけでなく、うまくいっていない部分に対してのネクストアクションができるようになります。
▲「ふりかえり」はmiroで。振り返ることでネクストアクションが見えてくる
当初の戸惑いが解消された今、社内のカルチャーづくりにも参加
――社内の取り組みにも積極的に参加していると聞きました。
最近の社内変革の流れで実施されているカイゼンワーキンググループのMTGに参加しました。名前の通り、働く環境を改善していくために意見を出し合うもので、有志のメンバーが集まっています。
僕は最初こそ前職とのギャップに戸惑っていましたが、今は自ら働く環境や会社をどんどん良くしていきたいと強く思っています。参加のために手を挙げるだけでも役に立てると思うので、こういう取り組みには時間がある限り今後も参加するつもりです。
――実際にカイゼンワーキンググループのMTGに参加してみていかがでしたか?
スピード感に圧倒されました。意見がガンガン出るし、それを同時進行でまとめる人がいる。話が逸れるシーンもあったのですが、その逸れた話題もストックしておいて、別のシーンでちゃんと話し合われるんですよ。
こんなスムーズで、居心地の悪さもなくどんどん結論が出てくるMTGがあるのかと衝撃を受けました。雰囲気がすごく面白かったですね。
これまでの会社は、上層部だけが現場のことを考え、実際に現場で働く僕たちはそれに従うだけでした。でも今は自身の働く環境作りに参加できています。
中尾さんの組織に対する想いに惹かれて入社したけれど、実際に今、僕もみんなが楽しく良い仕事をするための会社づくりに参加できているのは、仕事と別の面白さがありますね。
メンバーが働きやすい環境を作りたい
――最後に、今後の展望を教えてください。
今後は、進捗管理などプロジェクトマネジメントの部分に関わりたいです。
今の肩書きはエンジニアですが、タンバリンはすでにエンジニアの層が厚くて、そこにわざわざ自分が入っていかなくてよいのかなとも思っています。それよりもタスク管理など細々としたところを僕が担うことで、みんなが働きやすい環境を作りたいです。
僕は心配性で「これ大丈夫?」と細かい部分まで気になるタイプ。もしプロジェクトの中にズレがあったら僕が良い感じに采配しておくので、みんなにはプログラミングや営業に集中してほしい。
そういう形で、メンバーが働きやすい環境を作っていけたら良いですね。
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