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ビズリーチ社主催Meetupイベント「スタートアップのリアル」登壇者紹介vol.1

9/6に行われるビズリーチ社主催のミートアップ、「スタートアップのリアル」。本イベントパネラーの中で最も創業年数が若い株式会社ブレンドからはパネラーとして共同創業者の北國氏が登壇予定。

▲TastyTable立ち上げ後、あまり写真撮影をしていないらしく、2年前の北國氏@London

昨年、3名のファウンダーでブレンド社を創業。ミールキット宅配のTastyTableを2016年11月からスタート。北國氏はシステムやデザインを含めた開発全般をこれまでほぼ1名で担当してきた。

ー 今回はパネラーとしてどのようなお話をする予定ですか?

▲TastyTable立ち上げ直後のオフィスにて。左: CEO田尾 右:北國

イベントのタイトルが『スタートアップのリアル』ということなので、創業から1年の間に経験し、感じたことを包み隠さずお伝えできればと思っています。自分自身はCEOではなく、共同創業者のうちの1名といった立ち位置なので、その視点でのスタートアップ創業とはどのようなものかをお話します。

創業メンバーはどのようにして集まったのか、共に事業を作っていく上で大事だと思ったことは何か、資金調達はどのようにやっているのか、メンバー間の役割分担などをトピックとして考えています。

ー 1年スタートアップをやってみた感想として、今一番感じていることはなんですか?

会社として目指したい方向性と実現したい世界観が重要だな、ということですね。これがないとファウンダーやチームは分裂する可能性が高くなると思います。あらゆるリソースが圧倒的に無い中で戦っていくということはそれなりに苦労することも多いわけで、中途半端な目標設定だけだと心が折れてしまいます。多くのスタートアップが初期段階でピボットすることが多いですが、仮にピボットしても尚強いチームであるためには根源の世界観・方向性が必要だと思います

また、創業メンバーが複数人いる場合においては、日々行う意思決定の中で、根幹となる共通の世界観とか方向性がずれていると意思決定自体にずれが生じてくるので、意思決定の質やスピードが落ちてしまいます。もちろんリクルーティングにも影響があります。共に事業を作っていく仲間を集めるときに、世界観がないと仲間は集まってきにくいですよね。

ー ヨーロッパのスタートアップを数ヶ月間見た経験をお持ちですが、日本のスタートアップと比較してどうですか?

▲ベルリン滞在中に北國が参加したイベントの様子

ベルリン、オランダ、ロンドンで色々なスタートアップと交流しましたが、日本との圧倒的な違いは多様性だなと感じています。

ベルリンにはヨーロッパ各国からスタートアップをやりたい奴らが集まってきていて、それぞれの文化的バックグラウンドもバラバラです。そんな奴らが毎週のようにミートアップという名の飲み会を色んな所で開催しているので、良い意味での衝突が生まれるんだろうなあと思いました。文化が違う故に、常識の枠をぶっ壊される機会が多いというか、違った切り口でのアイデアが生まれるというか。

日本の場合は日本人が多いので、潜在意識下で常識に縛られている部分はあるんだろうなと感じます。自分たちの発想が知らぬ間に檻の中にあるような。これはあえて自ら崩しに行くように意識しておかないといけないんだなと思っています。

ー TastyTableはネット×リアルが特徴のビジネスでもありますよね?

そうですね。食材キット宅配なので、ユーザーの入り口はWebですが、実際にサービスのコア部分はお客様の自宅であり、料理をして食事を楽しむという所にあります。

なんでこういった事業をやろうと思ったかというと、インターネット上だけで完結するビジネスではなく、実際の人々の生活の中に溶け込んでいくような事業をやりたいよねっていうことでこのサービスのアイデアが生まれました。

3名の創業メンバーはそれぞれネット関連のバックグラウンドしか持っていないため、リアルの世界が絡んだらここまで大変なのかと正直な所感じています(笑)バリューチェーンの長さも違いますし、ケアしないといけない係数も多くなります。

このような経験したことのないチャレンジが日々たくさんあるので、それらをクリアしていくのはこれまでと違った楽しみがあります。また、お客様に実際に食材を届け、自宅で食事を楽しんでもらうというのは独特な喜びがありますね。

ー 昨年末、日経トレンディの2017年ヒット予想ランキング2位にミールキットが取り上げられてから、実際に国内外問わずミールキットマーケットが盛り上がってきていますね。

既に複数の類似サービスが我々の後にも参入してきていますし、アメリカではAmazonがミールキット事業をスタートさせ、同国の競合の強い脅威となっているので私達もうかうかしていられません。いつ彼らのような大手と戦わないといけなくなるかわからないのがスタートアップなので、そのようなことが起こっても勝てるように常に考えておく必要があるなとは思います。

とはいえ、競合ばかり見ていても仕方がないと思っていて、そもそも自分たちのサービスはどのような世界観を作りたいのか、それはユーザーが必要としているものなのかという所にこだわりがないと何も始まらないです。スタートアップなんで、どんな事業をやろうとも(倫理観・道徳観に反しなければ)誰にも怒られないわけで、しっかり自分たちの目指したい世界観を実現していくことにフォーカスすべきだと思っています。

我々TastyTableの世界観としては、単純に時短で楽に料理ができるといったミールキットを作りたいのではなく、多少手間がかかったとしても非日常感を味わえるようなものにしたいと思っています。楽・便利といったキーワードは確かにマーケットのマジョリティの支持を得られるポテンシャルがありますし、そこに向かうための事業の道筋も見えやすいです。そうなってくるとそこに参入してくるプレイヤーも多くなります。そうではなく、作るのが多少難しくても自分たちのエゴが少しでも入ったような世界観がサービスに入ってくるようなプロダクトの方がやっている側も楽しいし、そういったものが好きなユーザーには喜んでもらえます。もちろんマーケットのマジョリティを掴めるような戦略は後々必要になってきますが、スタートアップだからこそできることっていうのは案外大切だと思っています。

このあたりのお話も含めイベントの当日にできればと思っています。


イベントの残席は残りわずか。お申込みは下記からお待ちしております。

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9/6(水)Meet up #1【設立5年以内×社員数10名以下】スタートアップのリアル
https://www.facebook.com/events/1936768999870239/

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残り10席!【参加無料】9/6(水)設立5年以内×社員数10名以内のスタートアップのリアル
本イベントーでは、下記情報をパネルディスカッション形式にてお話しします。スタートアップで働く魅力とは?スタートアップと大手企業はどう違うのか?それぞれのステージで必要とされるのはど... powered by Peatix : More than a ticket.
http://peatix.com/event/296800/view


北國悠人Profile
2014年株式会社じげんにdeveloperとして入社。株式会社じげんを退社後、ベルリンへ行きプログラミング学習アプリをリリースし、100カ国以上でのDLを記録。2016年に株式会社ブレンドを3名で創業。パッケージデザインやシステム開発、デザインなどの開発全般を担当する。

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