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挫折を乗り越えて二度目の起業!Team Energyでの再挑戦|株式会社ストーリーテラーズ 代表取締役 高野 美菜子さん

「一度起業に挫折したからって、諦めなくてよかった!
今、二度目の起業で、仲間とともに自分も会社も成長を実感する毎日です」

そう笑顔で語るのは、株式会社ストーリーテラーズ 代表取締役 高野 美菜子(こうのみなこ)さん。

ストーリーテラーズは、企業や個人の魅力を引き出し、人々の共感を集めるストーリーを創り、ファンづくりや採用活動、ブランディングを支援する会社です。

その代表である高野さんは、3人の子供を持つママ。さらに、一度起業に挑戦したものの、失敗と大きな挫折を味わった経験があります。

なぜもう一度起業に挑戦しようと決意したのか、そして、その挑戦の場としてのTeam Energyはどのような存在なのか。

高野さんに詳しくお話を伺いました。

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【インタビュアー/ライター】
株式会社ストーリーテラーズ
ストーリーライター 平澤 歩
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■キャリアに悩む中、偶然起業の道を歩むことに

「初めて起業した時は、1人で全てを背負い、自己判断で行動し、結局は失敗してしまいました。

その経験から、経営の先輩である顧問陣から学びながら、グループ会社の社長仲間と切磋琢磨し合うTeam Energyの環境だからこそ、今回の起業は確実に成長できていると感じています。

そう語る高野さんは、2009年、27歳の時に最初の起業を経験。そのきっかけは、偶然に近いものだったと言います。

「新卒で入社した会社で、ありがたいことにトップセールスとして働いていました。
しかし、その状況が続くと、その先の目標がなくなり、努力の矛先を見失っていました。

さらに当時は、女性は結婚・出産で仕事を辞めるのが一般的な時代。年齢的にも、今後のキャリアが描きにくくなっていました」

そんな折、とある取引先の社長から「高野さんは、いつもうちのビジョンや目標をヒアリングしてくるけど、高野さん自身はどんな目標を持ってるの?」と質問されました。

「ちょうど目標がなく悩んでいた私。『何か答えなきゃ』と思い、新入社員の頃に社長に憧れていたことを思い出し、とっさに『社長になりたいです!』と答えてしまいました

この偶然の会話から、私は起業の道へと足を踏み出すことになったんです…!」

■経営に向いていない…起業の失敗と挫折

取引先の社長から様々な経営者を紹介され、1年後に起業すると宣言し、後に引けなくなった高野さん。事業内容は女性活躍推進の支援事業に決定しました。

「社長は『結婚・出産後も働き続けてほしい』と思っており、女性社員も『結婚・出産後も働き続けたい』と思っているにもかかわらず、女性が働き続けられるような環境づくりができていないという悩みを数多くの取引先が抱いているのを聞いていたため、この状況を解決する女性活躍支援を事業にしようと考えました」

そうして会社を退職し、起業した高野さんでしたが、事務所の家賃や人件費などの支払いで、どんどん資金は目減りする一方で、売上は全く伸びていきませんでした。

「新卒の会社でトップセールスだったことから、『自分なら売上をあげられるのではないか』という甘い期待がありましたが、会社の看板があってこその自分のセールス力だと身に染みてわかりました。

今振り返ると、従業員はいたものの、自分のマンパワーで営業活動を行い、新規案件を獲得するという体制になっており、組織として成長するという意識が欠けていました

約7年事業を続けましたが、思ったように会社は成長しません。ちょうど2人目の子供が生まれるタイミングで、心の糸がぷっつりと切れてしまいました。

『ああ、私は経営に向いてへん。もう辞めよう』そう思いました。

事業を支えてくれたメンバーたちには本当に申し訳なかったですが、会社を辞めてもらい、私は1人に。

経営が忙しく、1人目の子供にはしっかりと向き合う時間が足りなかったという後悔があったので、2人目の子供にはゆっくり時間を取ろうと決めました」

■ブログが月間40万PVに!ストーリーの可能性に気づく

経営の世界から身を引き、育児やママ友との交流に勤しむ日々を過ごしていた高野さん。しかし、やはりこの生活では自分は満足できないと気づいてしまいました。

「『何かしたい、でも子供との時間も大事にしたい』と思い悩んでいました。

そんな中、当時私がハマっていたのがポルシェのパナメーラという車。元々は夫が大の車好きで購入したものでしたが、気づけば私も夢中になっていました。

しかし、ネット上では『パナメーラはポルシェらしくない』という意見がちらほら。『良い車なのに!みんな良さをわかってない!』と悔しがっていると、夫から『そんなことを言ってる世間に向けて、ブログでパナメーラの魅力を発信してみたら?』と提案されました

何か打ち込めるものが欲しいと思っていた高野さん。早速ブログを立ち上げることに決めました。

一個人のブログが、大手自動車メディアや有名自動車評論家の記事にどのように工夫すればPV数で勝てるのか。試行錯誤してたどりついたのが、「一主婦が自分のお金でポルシェを買うという目標を達成するまでの軌跡を綴るブログにする」こと。

車について詳しくない主婦が、車オタクの夫にレクチャーを受けながら車に詳しくなっていく。AT車限定免許しか持っていなかったけれど、教習場に通い直して、MT車免許を取得する。そのような車にハマる過程の記事の中に、ポルシェの走り・維持費・メンテナンスについてなどの記事も作成していきました。

一個人のブログが、大手自動車メディアや自動車評論家の記事にPV数で勝つために、試行錯誤してたどりついたのは、一主婦が自己資金でポルシェを購入するまでの道のりを詳細に綴ることでした。

車に詳しくない主婦が、車オタクの夫から指南を受けながら知識を得ていく。AT車限定免許しか持っていなかった彼女が、教習所に通ってMT車免許を取得する。そのようにして車にハマる過程を記事にしました。さらに、ポルシェの走行性能・維持費・メンテナンスなどに関する記事も充実させていきました。

そうすると、読者に共感や興味を引き起こし、ファンが増え、月間40万PVの人気ブログとなり、このブログをきっかけにポルシェが300台も購入されました。

「前の事業は失敗だらけだったけれど、ブログはたくさんファンができ、大きく成長した。

『そうか…ストーリーを語ると、共感を生み出し、その結果、多くのファンが生まれ、物やサービスが売れるのか』と気づきました

■一度目の失敗を糧に、二度目の起業に挑戦

ブログならば、出勤する必要がなく、子供のそばにいながら続けられる。このスタイルで生活を続けていくのもいいな、と思っていた高野さん。

しかし、思わぬきっかけで、人生は大きく方向転換することに。

「以前から交流のあった経営者に誘われ、何気なく行ったランチの席で、『Team Energy 創業者の中村さんが文章が得意な人を探しているよ』というお話を聞きました。

実は、起業前に参加した経営者交流会の場で中村と顔を合わせたことはあったものの、ほとんど話したことはありませんでした。しかし、これをきっかけに数年ぶりに中村と話をすることに。

ブログの実績について話すと、『300台もポルシェが売れたん?月間40万PV?すごいやん!出資するから、それを活かして会社を立ち上げへん?』と突然の誘いを受けたのです」

その時、高野さんは「これはきっと今までにない大きなチャンスに違いない」と奮い立つような思いがしたと言います。

「それまで『自分は経営に向いていない、もう二度と経営者にはならない』と心に決めていました。

しかし、中村と話すうちに、起業が上手くいかなかった悔しさや、借金だけが残って仲間と離れた孤独など、思い出すと辛すぎるゆえに、胸の中にしまっていた思いが溢れ出しました」

そうして気づいた「もう一度経営に挑戦したい」という思い。

高野さんは、二度目の起業に挑戦する決意を固めたのです。

事業内容は、ブログの運営で着想を得た、人々に共感を生み出すストーリーライティング事業に決定。社名は「株式会社ストーリーテラーズ」と名付けました。

ストーリーテラーズを立ち上げる際、一度目の起業の反省から、ある2点を決めました。

「1点目は『家庭を大事にしながら経営を行うこと』。事務所は構えず、ほぼ全ての業務をオンラインで行い、メンバーが個々の生活に合わせて柔軟に働ける環境を整えたいと考えました。

また、2点目は『チームで成長をめざすこと』。前回の失敗の一因は、自分のマンパワーで事業を推進しようとしたことでした。今回は、メンバー一人ひとりの能力を最大限に活かし、チームとして協力し、組織全体として成長をめざすことを意識することにしました」

しかし、二度目の起業もけっしてすぐに軌道に乗ったわけではありませんでした。

「事業を立ち上げて半年間、自分としては思いを込めて作成したストーリーが全くお客様に評価されず、ほとんど全て書き直すという状況が続きました。

さらに、新規案件の受注もなかなか得られず、売上も思うように伸びなかったので、『また今回も事業を成功させるのは無理かもしれない…。自分には経営の才能が本当にないんだ』という気持ちに襲われ、心が折れそうになりました」

しかし、今回の起業が前回と異なるのは、上手くいかないときに厳しくも愛情を持って鼓舞してくれる存在がいること。

顧問たちから「高野さんのやる気はそんなもんか!」と叱咤激励され、何度も悔し涙を流しながらも、諦めずに新規案件を獲得し、お客様に満足していただけるクオリティのストーリーを書き続けました。

そして、心強いストーリーテラーズのメンバー。自分の力だけではなく、メンバーそれぞれが得意分野を活かすことで、組織として苦難を乗り越えていきました。

「前回の起業は自己流で失敗してしまった。

今回は、経験豊富な経営者である顧問たちからアドバイスを受け、経営について学びながら事業を成長させている。また、グループ会社の社長たちとお互いに学び、励まし合うことで辛いときもまた挑戦する力が湧いてくる。そして、そして何よりも、メンバーと共にチームとして成長している実感があります。

そんな今、経営力を着実に身につけ、会社も成長していると感じます!」

■日本で一番ストーリーを研究している会社になりたい

最後に高野さんに今後の展望をお伺いしました。

「まずは、日本の会社に1000人のCSO(チーフストーリーオフィサー)を輩出したいと考えています

これまでたくさんの企業様と携わってきた中で、外部から見ると素晴らしい要素があるにもかかわらず、本人たちはそれが強みや魅力だと気づいておらず、せっかくの価値が世の中に発信できていないケースが数多く存在しました。

CSOを各会社に設けて、そういった眠れる企業価値を発信し、企業の売上拡大や人材採用に繋がるよう、支援をしたいです。

また、日本で一番ストーリーを研究している会社になりたいです。

どのようなストーリーを作成して発信することで事業が成長するのか研究し、データを集め、メソッドとして体系化したいです。

そして、そのメソッドを活かし、現在メイン事業として手掛けている採用支援だけでなく、新規事業立ち上げや営業プレゼン資料など、あらゆる場面でストーリーを通してサポートしたい。そのように、世の中に広く役立つ会社へと成長したいです」

一度起業に挫折し、二度目も心折れかけたものの、経営の先輩や仲間の力で立ち上がり、今、急激に成長を遂げているストーリーテラーズ。

企業や人の魅力と価値を世の中に届けるため、これからも高野さんは走り続けます。


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