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Tech In Asia JP代表 Davidさんにインタビュー



今回はTech In Asia JapanのCEO、我らがDavid Corbinにインタビューしました!
Davidさんの考えを通じてTech In Asiaのことがわかる記事となっております。ぜひご覧ください!

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_____デビさん、よろしくお願いします。では自己紹介から!
David: Hi!Tech In Asia Japanの代表取締役、David Corbinです。アメリカのニュージャージー州出身です。ニュージャージーはニューヨークと近いイメージを持たれますが、私がマンハッタンにいったらほぼ観光客です (笑) 。 日本に住みはじめてから9年経ちます。好きなものはテクノロジーと映画。映画に関してはホラー以外なら何でも観ます。




___お隣同士ですがNYもNJも州自体は広いですからね。ホラー映画、今度一緒に見ましょう (笑) 。さて、さっそくTech In Asiaの「テック」と言うワードが出ましたが、テクノロジーのどういうところが好きですか?
David: 個人や組織のポテンシャルを生かせるツールがたくさんあるところですね!また、そういったテクノロジーを生み出しているスタートアップの社内では社員のポテンシャルが信頼されて、比較的フラットな人間関係で仕事が行われていることが多いのでそういった面でも好きです。

TIA Tokyo 2017にて、Nulabの橋本CEOとの対談。Nulabはテクノロジーでチームのコミュニケーションを高めるツールを多く世に送り出している


___来日前はどんなことをしたましたか?
David: 生まれてから大学卒業までをアメリカで過ごしました。在籍していたイェール大学の専攻は歴史学や文化人類学です。20歳までアメリカ国外に出たことがなく、旅をするチャンスがありませんでした。そんな中で日本に興味を持ち、日本語を勉強しました。幸いにも在学中に奨学金を得ることができ、日本の函館に短期留学しました。一年間日本語を勉強した後の短期留学でしたが、いざ日本に暮らしてみたらあまり自分の日本語が通用しなかった。親切にしてくれるホストファミリーとも納得のいくコミュニケーションが取れず、、。そういった悔しさもあり、卒業後も日本にもう一度来ました。それから気が付けば生活のベースはずっと日本です。

___(2回目の)来日後はどういったことを?
David: スタンフォード大学が運営している横浜のアメリカ・カナダ大学連合日本研究センターと言うところで日本語を学んで、まずは就職活動をしましたね。

___いわゆる日本の「シュウカツ」ですか?
David: そう、黒スーツを着て日本風のレジュメを作って。それで楽天から内定をもらい、入社しました。


___デビッドさんもリクルートスーツ姿だったんですね。楽天ではどういったお仕事をされていましたか?
David: 海外子会社の買収後の統合業務に関わりました。あとはアナリストとして政府関係の仕事も。海外の政策が企業にどういった影響を与えるのかリサーチしたり。仕事でタイ、台湾、ドイツ、イギリス、カナダ、アメリカ、ベルギーなどを飛び回ることができました。



___大学時代の「旅をしたい」という思いが仕事で叶いましたね。楽天在籍時代に得たものは?
David: まず社会人、アナリストとしての基礎が身につきました。また、楽天にいた時に第一回のNEST(新経済連盟主催のサミット)の事務局に入ったのですが、その時のご縁が今の仕事にも生きてますね!そういったスキル面以外のことで得たものも多いです。

2012年、楽天の納会で司会を務めたDavidさん


___4年弱楽天に在籍したその後、Tech In Asiaに入社したきっかけは?
David: アナリスト時代からTIAの記事を読んでいて、日本のスタートアップ・エコシステムが発展しているのを感じて、どうしてもスタートアップ業界に行きたくなった。それでTIA創業者のWillis Weeにメールし、プロセスを経て採用されました。



___TIAでのキャリアはどういう流れでしたか?
David: まずは記者として採用されました。Eコマースの大手企業を出て右も左も分からない状態でしたが、ちょうどWillisが東京のカンファレンス準備のために日本に6ヶ月滞在していたので直々に多くのことを教わりました。そして彼からスタートアップや経済界多くの人を紹介してもらったのですが、彼の持つネットワークには驚かされます!
当時の記者としての目標は、記事を週10本書くことでした。多種多様な業界のキーマンたちへのインタビューを通じて感じたのは、「日本のスタートアップ業界は閉塞的だろう」という私が抱いていたイメージに反して、彼らはとてもオープンで優しかったということです。記者としての活動を通じて、今年のカンファレンスでも登壇していただいたGLOBIS Capital Partnersの高宮さん、Raksulの松本さん、Beenextの前田さんなど、現在のポジションでもお世話になっている貴重なネットワークを築くことができました。


___その後、記者からカンファレンスディレクターに。
David: はい。Willisから「やってほしい」と言われました。周りからも推す声がありまして。記者として8,9ヶ月が経って慣れてきて、「よし これからだ」という思いもあったのでショックでした (笑)

Mistletoeの孫泰蔵氏(左)と対談



___記者から一転、カンファレンスディレクターのお仕事はどうでしたか?TIAが目指す「スタートアップ・エコシステムの構築」により近いポジションというイメージがあります。
David: 拠点は日本のままでしたが、年に3回行われるTIAの各カンファレンス準備のために月一回は海外出張するようになりました。シンガポール、ジャカルタ、バンガロール、シリコンバレーなどなど。そして仕事上、現地のコミュニティリーダーたちと繋がるのですが、彼らから学ぶことはとても多かったです。ここでもやはりスタートアップの人々はクローズドではなく、オープンでフレンドリーでしたね。

TIA Tokyo 2015にて。ちょうど中央がDavidさん


___そこから次はCEOに!これはどういった経緯でしたか?
David: 記者からカンファレンスディレクターになった時とほとんど同じで、その仕事を気に入っていたのですが、Willisから「日本のCEOになってほしい」と言われて、周りからも推す声があり引き受けました。今年(2017年)の1月からCEOです。違うポジションの打診など、チャンスがあったら獲って、それまで学んだ経験を活かす、そういうキャリアの流れですね。CEOになってからもカンファレンスディレクターの仕事も手伝っています。

TIA Singapore 2016にて、LINEのCEO 出澤氏との対談


___CEOの仕事と就任して変わったことは?
David: まず、前ポジションでの月一回ペースの海外出張がなくなり、腰を据えてTIAの日本チームについて考えることになりました。
社長やCEOというと「偉そうな」イメージがありますが、そうではないのです。売上アップ、コストカットはもちろんのこと、同僚や部下がそのポテンシャルを発揮して仕事ができるように環境を整えることをしなければなりません。CEOの重要な仕事は信頼することです。また、一緒に働いている仲間たちの幸せへの「責任」、お客様・ユーザーの満足度に対する「責任」を負っているという意味での「最高責任者」だと思っています。

カンファレンス終了直後でも元気なTIA、タフな組織です


___確かに、TIAにはのびのびと働ける空気があります!ご自身も転職と人事異動を数回経ていますが、デビッドさんがキャリア形成にとって大事だと思っていることは何でしょうか?
David: キャリアを考えた時に「報酬」、「労働環境」、「業務内容」、「現職がどれだけ嫌いか」などの要素があると思いますが、次の仕事は自分の「個人的な人生」にどういう影響を与えるかということを考えたほうが良いと思います。それは70,80歳になった時にどのような自分になっているかという長期的な視点です。自分の個人的な哲学と会社の哲学に乖離がないかもよく考えたほうがいい。そして、自分のポテンシャルは高く設定し、次の仕事がそのポテンシャルと実力を伸ばす、「新たなチャレンジ」にならないのなら転職しないほうが良いです!



___自分自身に期待を掛けることができる、そういったキャリアを継続して紡いでいけると良いですよね。柔軟でスピード感のあるスタートアップがこれからの働き方やキャリア形成の変化を牽引すると思いますが、日本におけるスタートアップ・エコシステムの展望とそれに対するTech In Asiaのあり方について教えてください。
David: 日本はGDPで見ると未だ世界3位の経済大国です。ですが少子高齢化が進み、他国も台頭する中でこの3位のポジションから後退していくでしょう。日本には多くの魅力的なスタートアップが存在するので国の経済競争力にもっと繋げていかねばならない現状があります。これからもスタートアップは増え、やがて経済のコアを担うようになるはずです。日本のスタートアップが全体的に強くなった時、日本の経済が強くなるでしょう。国内で大きくなったスタートアップは海外進出を目指しますが、それをまずアジアの枠組みで強力なネットワーク等を使ってお手伝いするのがTech In Asiaの仕事です。日本のスタートアップとそのエコシステムをアジアの中に上手に組み込むことでアジア全体のスタートアップ・エコシステムやデジタル経済が真に機能し、良い循環を生み出すようになるでしょう! 

TIA Tokyo 2017のために国を跨いで動いていたチームの一つ 🇸🇬×🇯🇵
距離を超えて共に仕事をします



___最後に、TIA(JP)の良さは?
David: グローバル企業を謳っていて、いざ入社したてみたら仕事は国内で完結、ということがよくありますが、うちは入ったら実際にインターナショナルなチームです。スピード感、チームワーク、お互いの信頼に基づいて仕事をします。あと、良い意味でみんな性格がバラバラ (笑)。 大切な多様性の一つです。そんな社員とインターンたちのポテンシャルを信じて仕事を託しています。これを読んで「Tech In Asia、自分に合いそうだな」と感じた方が応募してくれてチームに加わるのを楽しみにしています!




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いかがでしたか? このデビッドさんへのインタビューを通じてみなさまにTIAの企業文化が伝われば幸いです!今後もこのように社内の雰囲気を伝えていきたいと思いますので乞うご期待!


Tech In Asia JPでは、現在2つのポジションで私たちと一緒に働く仲間を募集しています。
【STARTUPを応援するコミュニティ・ビルダーを募集中!】
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TIAの理念や社内文化に共感した方からのご応募をお待ちしております!

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Tech in Asiaとは
Tech in Asiaは、アジアに焦点を当てたテック情報やスタートアップのニュースを提供し月間1000万PVを誇るメディアを運営。毎年アジア最大級とされるカンファレンスをシンガポール・東京・ジャカルタの3都市にて開催、累計参加者は1万5000人以上。シンガポール本社を2011年に設立(日本支社は2014年)。 当社投資家にはシリコンバレーのアクセラレータであるYコンビネーターやSoftBank Indosat 、Facebook共同創業者のエドゥアルド・サベリン氏、イーストベンチャーズなど。インターネット・コミュニティのみならず、アジアのテック業界全体の発展に貢献することを目指している。
Tech in Asia Japan
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木四丁目2番45号高會堂ビル2階
設立:2014年6月
Tech in Asia Japan CEO: David Corbin
事業内容:アジアのスタートアップやテックに関する情報を提供。Tech in Asia Tokyo の大型イベントを毎年9月に開催。スタートアップのコミュニティイベント「Tech in Asia Meetup」も定期的に開催中。

ウェブサイトhttp://jp.techinasia.com/
特選・翻訳したテック業界の記事https://medium.com/@techinasia_jp
最新イベント情報はFacebookでhttps://www.facebook.com/techinasiaJP/

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