こんにちは。テクノクリエイティブ取締役CFOの松田です。
昨今のビジネス界隈や、各SNSのタイムラインを眺めていると、耳当たりの良い言葉があふれています。
- 「タイパ」
- 「スマートワーク」
- 「効率化」
- 「仕組み化」
確かに、これらは組織が拡大していく過程において、極めて重要な要素です。
財務や規律を司るCFOという立場として、私も数字や合理性、精度、そして仕組みの重要性は誰よりも理解しているつもりです。事実、私たちの組織は今、パブリックカンパニーとして社会的責任を果たすための、高度なガバナンス体制の構築を進めています。
しかし、2009年のリーマンショック直後という、誰もが先の見えなかった時代にこの会社に飛び込み、現場をリアルに駆け抜けてきた一人の当事者として、あえて飾らない本音を語ります。
目次
■ 綺麗事だけでは守れなかった、2009年の現実
📌 テクノクリエイティブが愚直に体現してきた「5つのマインド」
■ 幾多の困難において「決してあきらめずに突き進む」
■ 仕組みに「魂」を吹き込む、これからの30年へ。
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■ 綺麗事だけでは守れなかった、2009年の現実
机の上の緻密な計画書やスマートな仕組みは、予測不能な経済危機の前には、機能しなくなることがあります。
2009年のリーマンショックの翌年、国内の有効求人倍率は0.47倍まで落ち込みました。多くの企業が採用を凍結し、雇用を削り、事業を縮小するなかで、私たちは逆に「どう守り、どう前へ進むか」を問い続けていました。
現在CFOとして数字を見ている私が、過去を振り返って断言できるのは、あの時期を生き延びた組織に共通していたのは、計画の精度ではなく、マインドの強度だったということです。
私たちがそれらの大局的な困難を乗り越え、今こうして次のステージへ挑む基盤を築けているのは、決して最初からスマートだったからではありません。
ある時、三嶋社長と出張する機会があり、移動を共にする中でじっくりと話す時間がありました。「これまでの泥臭い苦難を共に乗り越えてきたテクノクリエイティブが、これまでも、そしてこれからも不変の姿勢として体現できる強みとは、一体何だろうか」と。
変わりゆく時代の中で、私たちが絶対に手放してはならないDNAを実直に見つめ直し、三嶋社長との会話の中から、今日の社風の根底にある「マインド」は5つの言葉として表現できるだろう、と至ったのです。
📌 テクノクリエイティブが愚直に体現してきた「5つのマインド」
- ①気合と根性(最後までやり抜く執念)
- ②熱意と情熱(ビジネスと顧客への本気の熱量)
- ③覚悟と挑戦(恐れずに一歩前へ踏み出す勇気)
- ④知恵と創造力(現場のリアルなファクトから解を導く思考)
- ⑤夜掛け朝駆け命懸け(時間や困難を言い訳にしない、顧客への絶対的な誠実さ)
これらの言葉は、単なるスローガンではありません。あの不況の中で、実際に顧客を守り、仲間の雇用を守るために、私たち自身が血肉化してきた行動原則です。「これが唯一の正解だ」などと主張するつもりは毛頭ありません。
しかし、あえて目に見えるところに掲げていないからこそ、メンバーのなかに「いつの間にか息づき、持ち続けられ、日々の仕事のなかで自然と実践されている」という、本物の文化として根づいているのを感じます。
■ 幾多の困難において「決してあきらめずに突き進む」
世界中が冷え込んでいたあの時、私たちが足を止めずにいられた理由。それは、直面する幾多の困難を前に、メンバー全員が「決してあきらめずに突き進む」という、マインドの強さを貫いたからでした。
市場が混乱している時ほど、顧客が抱える切実な課題は、予期せぬタイミングで発生します。
「自分たちにできる最善は何か」を突き詰めた結果、私たちはルールやマニュアルの安全な枠の中に閉じこもるのではなく、どんな局面であっても顧客の最前線に立ち、並走し続ける覚悟を選びました。
これは、単なる労働時間の長さを競うような話では決してありません。
どのような厳しい局面であっても、圧倒的な当事者意識を持って最前線へ突き進む。その強いマインドの積み重ねの先にしか、顧客との間の「他には代えがたい絶対的な信頼関係」は築けませんでした。
この不変の姿勢があったからこそ、リーマンショック、コロナショック、そして幾度もの困難を乗り越えることができました。東京証券取引所TOKYO PRO Market(東証TPM)・福岡証券取引所Fukuoka PRO Market(福証FPM)への重複上場も、その延長線上にあります。
最前線にしがみつくからこそ、表面的な情報だけでは見えてこない顧客の真の痛み(一次情報)に気づくことができ、「知恵と創造力」が極限まで研ぎ澄まされる。無駄な競争に消耗しない独自のビジネスモデルは、この愚直さの上にしか成立しません。
こうした幾多の逆境を乗り越えながら、私たちはシステムインテグレーション事業(IT領域)とエンジニアリング事業(製造領域)の強固な顧客基盤を構築することができたのだと考えています。
私たちが大切にしているのは、時間の長さのことではありません。顧客の課題が発生したその瞬間に、自分ごととして動ける状態にある、その当事者意識の深さを指しています。
私たちが表現したいのは、『顧客が最も困っているその瞬間に、100%の当事者意識を持って並走する』という、プロフェッショナルとしての誠実さの基準です。
■ 仕組みに「魂」を吹き込む、これからの30年へ。
2009年の入社当時、私は目の前の仕事をやり抜くことに必死でした。
システムインテグレーション事業の技術職として入社し、営業職から管理職へと現場でがむしゃらに突き進む中で事業部長を経験。その後経営企画部門に異動後、上場準備責任者として東証TPMと福証FPMへの重複上場を達成し、現在は数字と戦略で組織を動かすCFOとなり次のステージを目指している。振り返れば、その成長の軌跡の一つひとつに、この5つのマインドが宿っていたように思います。
誤解のないようにお伝えしておくと、私たちはこれらのマインドを、オフィスの壁にスローガンとして大々的に掲げているわけではありません。言葉にして毎日のように唱和しているわけでもありません。それでも、メンバーのなかに自然と息づき、日々の仕事のなかで実践され続けている。これこそが、私たちの本物の文化です。
私たちの組織には、社歴や立場に関係なく、「やりたい」と手を挙げたことに徹底的に打席を任せる度量があります。誰かに強制されるのではなく、自ら言葉にし、それを自らの手でやり抜く。この「やりたいことをやらせてもらえる、有言実行の社風」があるからこそ、一人ひとりの挑戦のエネルギーが最大化されています。
経営を数字や規律、合理性でコントロールする立場の私が、当社の最大の強みとして最も高く評価しているのが、この文化から生み出される「圧倒的な機動力」であり、これこそが他社との決定的な差別化に他ありません。
大企業や競合が社内調整や前例踏襲で足踏みしている間に、私たちは驚異的なスピードで決断し、最前線へ駆けつけ、重複上場という容易ではない挑戦さえも形にしていく。
この熱いDNAが土台にあったからこそ、私たちは組織がどれほど拡大しても形骸化しない「成長ビジョン」を描くことができました。現場のリアルな課題をロジカルに解決する「システムインテグレーション」と「エンジニアリング」の両輪も、この土台の上で常に力強く回っています。
そして行き着いた先が、挑戦する人の足を引っ張らない「攻めのガバナンス(仕組み)」です。仕組みは、魂があってはじめて機能する。私たちはそれを、数字と現場の両方から学びました。
そのすべての挑戦の源流には、「何があっても、まずは社員を幸せにしなければならない」という、三嶋社長の揺るぎない信念があります。
私たちがどんな困難を前にしても歩みを止めず、高度なガバナンスや重複上場をハイスピードで推し進めてきたのは、この会社に関わるすべての仲間を守り、幸せにするための強固な基盤(器)を創り上げるためです。このマインドがある限り、私たちは将来どんな未来にも向き合っていけると、私は信じています。
社会的責任に応える高い規律やガバナンスは、仕組みとして徹底的に敷く。ですが、その仕組みに命を吹き込む魂である「社員への想い」と「熱量」だけは、1ミリも冷ますつもりはありません。
私自身がそうだったように、この環境には、真摯に顧客と向き合う中で、気づけば組織全体を見る視座が自然と育っていく風土があります。少なくとも、私はそういう経験をしてきました。
もし、あらかじめ用意された正解や、決められた範囲の仕事をスマートにこなす働き方を求めているのだとしたら、私たちの環境はまだ、未完成で泥臭い部分が多く映るかもしれません。
それでも、私たちが紡いできた歴史の裏にある想いに共鳴し、「組織の次の30年を、自分の手で創り上げたい」という熱量を持ってくださる方なら、これほど面白い環境はないと確信しています。
「自分もここで戦いたい」と感じた方へ。あなたが持つ熱量を、私たちは全力で受け止めます。