リモートで相談に乗りはじめた
前回の話の続き。
「相談に乗って欲しい」という申し出に快諾した後
前職に勤めている頃は、仕事終わりに立ち寄ったり、リモートで相談に乗っていたりした。別にテモナに就職しているわけでもなく、業務委託を受けているわけでもなく。
実力が足りない現実に、歯を食いしばりながら必死にもがいてる社員たちを見て、自分の昔と重ねてたのかもしれない。なんか応援したいなって気軽な気持ちだった。
衝撃を受けた「ぶっちゃけ大会」
テモナでは3ヶ月に1回全社で日々の課題・問題の解決や会社のビジョン、理念、方向性を確認する「ぶっちゃけ大会」というイベントを開催している。
「ぶっちゃけ大会」という変わったネーミングの由来は、テモナが掲げている行動指針の1つにある「率先してぶっちゃけ合う」というのを体現しているイベント。会議室で、全社員膝を突き合わせて、ひたすら缶詰で議論する。
私はゲストして招待して貰った。
ワイワイやってるんだろうなというのを想像していたが、実際には違った。
社員一人ひとりが経営課題を認識していて、年齢も社歴も役職も関係なく、しっかりとした議論が行われていた。
理念経営そのものだった。理念を理解し、何を為すべきかを考え、議論し仮説を立てる。
自分達の存在意義を唱え、自分達が何のために会社として体をなしているかを徹底的に確認しあっている。
熱く議論がなされ、感情が高ぶり声を荒げるもの、冷静にたしなめるもの、涙を流して訴えるもの。足らない部分を確認し、時には讃え、お互いに叱咤激励する風景が目の前にあった。
圧倒された。この人達は本気なんだと心が揺さぶられた。
20歳を超えて、何度涙を流しただろう。人前で大きい声を出しただろうか、トイレに駆け込んで泣くのではなく、人前で声を出しながら泣いたことがあっただろうか。
終わったあと、なんだか心が洗われた気がした。
そして僕は会社を辞めた
2014年の9月を持って勤めていた会社を退職した。細々と進めていた、起業準備を加速させるために。
退職後、前職では営業のアライアンス・パートナーの開拓等の業務委託を引受け、テモナでは技術顧問、社外CTO的な業務を引き受けた。
自然とテモナに足を運ぶ回数が増えた、会社の方向性を理解し、ビジョンを実現するためには何が必要なのかを皆と議論を重ねた。
テモナの当時の状況としては、職種関係なく、知識・実力が不足し、人的リソースが枯渇して疲弊していることは誰の目にも明らかだった。
数ヶ月ほど、週に数回テモナに通う生活を繰り返していた。
ある日、代表の佐川と飲みに行った。
ポロッと「中野さんがフルコミットしない限り、劇的には会社が変わらない。」と言ってくれた。
「そうですね。引き受けます。」と即答した。
続けて、「まずはオフィス移転させる所からスタートですかね」と言った。
「そうっすね。」と佐川は日本酒片手に笑いながら言った。
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