挑戦者が世界を作り、歴史を変える
有薗:ミッションが割と明確だったいうことですが、なぜミッションは「挑戦者と共により良い世界を創る」なんですか?
前川:これは私がずっと企業支援の領域でキャリアを続けているのと関連するのですが、このミッションにはこだわりがあってやっています。ちょっと話が長くなりますし、なんといっても歴史の話からしていいですか?
有薗:出た!歴史。まろさん歴史、本当に好きですもんね。いかにも長くなりそうですが、いいですよ。語ってください。
前川:はい、有名なのでよく知っていると思いますが、ハラリ氏の著書で『ホモサピエンス全史』があるじゃないですか。我々人類の歴史を超長期で記述していますね。有薗さんは、人類の歴史って一言でまとめるとなんだと思いますか?
有薗:いきなり大きな話から来ましたね。人類の歴史ですか?それも一言で?考えたこともないんですけど。
前川:これはハラリ氏の著書に書いているわけでなく私の考えですが、人類の歴史って“挑戦の歴史”だと思ってるんです。火を使ってみよう!アフリカから出てみよう!この石を使って武器をつくってみよう!もっとラクしよう!みたいなもの含めてですね。
有薗:まぁ、言われてみればそういう捉え方もあるかもしれませんね。
前川:そしてそういう挑戦者って少数派なんですよ。つねに。失敗はするし、成功したって時代によっては大変です。「それでも地球は回っている」で有名なガリレオガリレイも正しい内容だったにも関わらず危うく死刑ですからね。
有薗:まぁ、時代によってはそうですよね。
前川:私はそういう挑戦者を支援したいんです。歴史を勉強してよくよくわかりますが、そういう挑戦者こそ人類の一歩を進めています。より良い世界を創るには、間違いなく挑戦者が必要なんです!
有薗:おぉ、今日一番大きな声が出ましたね。
前川:そりゃそうですよ。一番大事な内容ですよ。それに今は歴史的にもすごく面白いタイミングです。
有薗:どういうところが面白いんですか?
前川:はい、人類史には(学者によって異なりますが)いくつかの極めて大きな革命期がありました。間違いなくそのうちのひとつが産業革命です。1750年に世界人口は7億人程度だったと言われていますが、産業革命後200年経た1950年に25憶人まで人口が急増しています。それから50年経た2000年には60億人を突破、2020年で77億人ですね。産業革命が人類に与えたインパクトはとんでもなかったんです。
有薗:まぁ、産業革命はすごかったんですねぇ。それと「今が面白いタイミング」というのはどうつながるんですか?
前川:そんな産業革命に匹敵するインパクトを残す革命が、IT革命です。このインターネットがいわゆる普通の人に普及したのがWindows95以降くらいからだとすると、2020年現在から見てもわずか25年しか経っていません。これからですよ、挑戦者まわりが本格的に面白くなるのは。
有薗:そんなもんですか?
前川:産業革命はイギリスで1760年代にはじまりました。そして産業革命期は1830年代にイギリスでほぼ完了したと言われています。その間70年です。それで終わりではありません。むしろイギリスで完了した1830年以降にいろんな各国に伝播するんです。例えば日本で電信線が架設されたのが1869年です。1760年に産業革命が誕生し100年以上たってようやく日本で電線架設からの本格的な産業革命の開始です。
有薗:思ったより産業革命って長期間の話なんですね。知りませんでした。
前川:もちろん情報革命は文字通り情報の革命なのでもっとハイスピードで進むと思います。でも、まだまだこれからですよ。で、産業革命の時にいろんな起業家が誕生したように、これからが本格的に起業家が誕生するフェーズになります。本当に我々が想像もできないような起業家がこれからまだまだ出ますよ。だからこそ、いまこそ“挑戦者と共により良い世界を創り”たいんです。今こそですよ!
有薗:
ミッションに対する並々ならぬ情熱、ありがとうございます。よくわかりました。
プロトスター社の事業と今後の展望
有薗:次に、プロトスター社の具体的な話を聞けていければと思います。プロトスターの事業について教えてもらえませんか?
前川:プロトスターは0→100フェーズの挑戦者を支援すべくヒト・モノ・カネの全ての領域で事業を展開しています。
まずカネ領域では、投資家と起業家を繋げる『Startuplist』を展開しています。こちらは(後述するコミュニティ『StartBurst』での関係先スタートアップも含め)1000社、200億円の資金調達を支援している実績があります。日本の主要なVCはほぼ全てご利用頂いているのではないかと考えております。実はエクイティの支援だけでなく、デットや株式型クラウドファンディングなど資金調達に関わる全てのニーズに応えられるようにStartuplistを通じて他の素晴らしいサービスへの紹介などもしています。
そしてヒト領域では『VENTURE CAREER』を開始しました。こちらはまさに有望なスタートアップに優秀な人材を紹介できるようサービスを展開しています。起業家のことを第一に考えてきたからこそ、スタートアップに転職する人にとっても有意義なサービスを展開できています。
モノ領域といいますか、情報においてはWEBメディア『起業ログ』があります。起業家が起業するうえで必要となる情報を発信しています。ビジネスとしてはSaaS企業に対し、リード情報などを提供しています。こちらも非常に伸びており、情報を通じて多くの挑戦者を支援できていると自負しております。
その他、こちらはビジネスを超えておりますが先に紹介した『StarBurst』という起業家コミュニティがあります。最近では社会人から起業を目指す方を支援する起業家育成コミュニティ『Swing-By』も展開しています。
そして『エンタープライズ』として例えば三井不動産と日本橋における起業家の街づくり支援や、テレビ東京との共催でのイベント開催なども展開しています。大企業と深い関係を構築することで、挑戦者に対しより幅広く支援が可能になっております。
有薗:私は新卒で入社していますので「そんなものかな?」と思っちゃいますが、実際は挑戦者に対しここまで幅広く支援している会社は珍しいですよね。
前川:そうですね。かなり特殊な業態だと思います。最近は行政とも仲良くしており東京都においては「5G技術活用型開発等促進事業」への採択が決定しました。これにより5G関連の起業家に対しては特に深い支援が可能になりました。とても嬉しいことです。挑戦者支援のためなら本当にどん欲に事業を展開していきます。
プロトスターが目指す未来
有薗:一体、プロトスターは何を目指しているのですか?今後どのようになっていくのでしょうか?
前川:プロトスターは本気で0→100フェーズの全ての挑戦者を支援できるようなプラットフォームになりたいんです。そのためにヒト・モノ・カネ全ての領域でサービスを展開しています。
起業家が困ったときに、ヒトなら採用を、カネなら資金調達を、その他のニーズがあればその他のニーズに応えられるようにしたいのです。そのためなら大企業とも行政とも関係を構築し、提供できるサービスの質をどんどん高めていくつもりです。
IT革命がなった今、今後ますます挑戦者の数は増えます。そしてますます多様になるでしょう。社会人向けの起業家コミュニティを発足させたのもこの多様性に備えるためです。これはビジネスですらありません。挑戦者と共により良い世界を創りたいというミッションを本気で取り組んでいるからこそ、コミュニティのような非ビジネス領域も積極的に展開しています。
もちろん継続企業ですのでビジネスはしっかり行います。でもそれ以上の面白みや刺激があるからこそ、プロトスターには特に面白いメンバーが集っているんだと思います。
プロトスターにいるメンバーたち
有薗:メンバーの話が最後に出ましたが、どんなメンバーが揃っているんですか?
前川:平均年齢でいうと30歳くらいになると思います。創業1年目から新卒を受け入れているのは特徴ではないでしょうか。有薗さんもそうだもんね!
有薗:はい、そうですね。インターンからの入社組っすね。
前川:正社員は13名で男女比は7:3ほどです。正社員で過去退職したのが2名ほどいて、1名は先日再入社しました。そしてもう1名は起業して今も仲良くやっています。そういう意味では相応に仲良くなっているような気がします。
有薗:まぁ、仲はいいんじゃないですか?よく笑い合ってる方だと思いますしね。
前川:そういってもらえると嬉しいです。各メンバーとも、どうでしょう、プロフェッショナリズムをもっているのではないでしょうか。PRならPR、イベントならイベントのプロとか、なんらかの領域に造詣が深いメンバーが多いと思います。そして間違いなく好奇心が強いですね。挑戦者と日々触れ合う職場ですので、好奇心旺盛な人が集うんでしょうね!
応募を検討してくださる方へ
有薗:さて、これWantedlyに向けてのインタビューでもあるので、是非聞かなきゃなんですが、プロトスター社でどんな仲間と一緒に働きたいですか?
前川:まずは明るい方ですね!私はユーモラス性を大事にしています。
有薗:またまたこういうこと言っちゃって。。
前川:まぁ、でも大事です。これと好奇心は連動すると思っていますから。そしてリーダーシップです。リーダーシップを持とうとうする意欲だけでもいいです。つまり誰か人から言われないとやらないフォロワーだと辛くなると思うんです。積極的に動けば動くほど、いろんなことができるチームですからね!
有薗:まぁ、それは本当ですよね。積極的に動けばなんでもできる環境ですもんね。最後に求職者にメッセージをお願いします!
前川:プロトスターはまさに人や情報のハブに位置する会社です。会社として起業家コミュニティを運営しているくらい本気でこの領域にどっぷり漬かっています。
好奇心とリーダーシップをもって動けば、この領域ではほぼ何でもできます。起業家から大企業、行政まで既に相当幅広い関係性も構築出来ています。この環境を楽しんでくれる人には、間違いなく最高のチームです。もし少しでも興味があれば一度お話だけでも出来たら嬉しいです。
有薗:インタビューありがとうございました!
前川:こちらこそ、ありがとうございました!