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リファラル採用について、セキララに語ろう。「リファラルで入社した友人にインタビューしてみた」編。

こんにちは、トーコン ホールディングの前原です。お気に入りだったオフィシャル髭男dismが売れすぎてしまい紅白出場となって、うれしいような、なんだか他人のものになって寂しいような・・・そんなどうでもいいことで眉間のしわを深めている今日この頃です。

さて、以前の記事、出戻り社員の広報・採用・成長支援担当です。そもそも自己紹介してなかった。でもお伝えしたのですが、私は出戻り社員です。最近こういう色んな採用ルートが注目されていますよね。数年前からリファラルもトレンドワードにランクイン。縁故採用なんていう人はあまりいなくなり、少しイマドキな採用手法としてまだまだ注目されているなぁと感じています。

ただ、採用手法はあくまで「手段」。流行りだから乗っかるのでは意味がなく、それぞれの特徴や留意点を理解し適切に対応しなければ、求職者も、企業も残念なことになってしまいます。とはいえ、そうしたニッチな採用手法の実例が身近にない場合、なかなかリアルな現場の声って聞けないですよね。

ここはいっちょ、私の出番かなと。まずは現場の声を対談形式でインタビューしてみるところからやってみます。実はトーコンでもこれからリファラル採用を本格的にスタートする予定なので、そのための下準備も含めてやってみました。リファラル採用やってみようかなと考えている人事の方、また受け入れ先の上司の方、またリファラル採用使って転職を考えている方。ご賞味あれ(?)

今回インタビューをさせていただいたのは、かつてtwitterで人事担当同士のコミュニティで知り合い、長きにわたり前原の社外のアドバイザーといえる、かぴばらさん(以下K氏)です。twitter人事界隈では知っている方も多いのではないでしょうか。切れ味鋭いユーモアと人事領域の深く広い知見が素敵な彼ですが、人事→人事でリファラル採用で転職をしています。さて、さっそく話を聞いてみました。


※画像が荒いですが(汗)数年前の飲み会の写真? 約10歳差の友人ということで、うちの旦那からは「彼(K氏)は年上好きなの?」と訝しがられました。そういうのじゃないから。

前原 今日はよろしくお願いいたします!早速なんですが、今の会社に入社したきっかけを教えてください。

K氏 いつも話しているじゃないですか(笑)…というのは置いておいて、友人からの声掛けです。いわゆる最近流行りのリファラル採用ですね。ちょうど転職を考えていた時に声をかけていただき、アサインされる仕事や待遇なども事前に共有いただきながら面接に進みました。

前原 もちろん知ってはいたけれども(笑)、事前には知らなかったので最初知ったときは驚きました(笑)でも、昔から仕事のこともよく2人が話しているのを知っていたから、違和感はなかったかな。

K氏 あ、そうなんですね。でも確かに知り合いにはよく言われる気はします。

前原 では、入社にあたりリファラルだからこそ難しいと感じたことってありますか?

K氏 「要は縁故採用でしょ?」と思われていたりするのかな…なんていう、まぁ、被害妄想みたいなのが最初はあったことですかね。

前原 へー、そんな感じだったんですね。もう少し詳しく教えてください。

K氏 やはり友人からに推してもらったからこそ入社できたんだろうなということで、普通に自分で選考を通過したキャリア採用よりさらに即戦力としての結果を出さないとというプレッシャーはありました。また、会社でわかりやすい愚痴やネガティブなことを言ってしまうと紹介してくれた友人にも迷惑がかかるかなと感じてしまって前向きに前向きにっていうのをわかりやすく表に出さないといけないかなと意識してしまっていましたね。以前いた会社の時よりも社外にストレスの解消方法を作っていく必要があった気がします。

前原 確かに。そういう気持ちになってしまう傾向はあるでしょうね。それってけっこう重いですよね。でも、逆にリファラルだからよかったと感じたことはありますか?

K氏 入社にあたって確認したいことを、気軽に紹介してくれた友人に聞けたり、友人そのものにメンターのような形で壁打ちの相手になってもらったりできました。その過程が、自分にとってのオンボーディングがうまくいく一助になった気がしますね。

前原 客観的に自分のことも、会社のことも知っているわけですもんね。

K氏 そうなんです!特にその友人が自分のことを知ってくれている安心感は非常に大きかったです。ちょっと知り合い、くらいだとなかなか難しいかも。このあたりは友人の距離感とかひとそれぞれの好みもありそうですけどね。

前原 ちなみに、入社後のエピソードで「リファラルだからこその体験だな」と思うことってありますか?

K氏 そうですね~。周囲から、紹介してくれた友人とどういうつながりだったのかについてはいまだによく聞かれます。恋人との馴れ初めみたいなものですね。自分も友人も全然そういう質問は大丈夫なタイプで、むしろおちゃらけて答えてしまうタイプなんですが、人によってはリファラルハラスメントみたいな形で過剰すぎるのは嫌だということになるかもしれません。あ、リファラルハラスメントって今考えたんで使っていいですよ(笑

前原 それ、ありそう!聞いている側はさほど悪気はないんでしょうけどいろいろ聞いちゃいそうですね。リファハラか〜、今は軽く話しているけど、これからリファラル採用が増えていくと問題として明確になりそうですよね。特にそこから変な噂になったりとかすると後々すっごい面倒だと思う。社風にもよるかもですが。

K氏 そうですね。むやみに不必要な個人情報を提供したくないタイプの人は結構しんどいかもです。もちろん悪気があって聞いているっていう感じは全然ないです。距離を縮めようとしてくれている親切心があるからこそ逆に難しいですね。

前原 ほかにも、リファラルならではのメリットも苦労もあるのではと思うんですが、今リファラルで転職を検討している人へのメッセージがあればお願いします。

K氏 人脈という言い方はなんだか人を物理的に扱いすぎているような表現な気がしてあまり好きではないですが、人とのつながりは、リファラル採用が増えていくであろう今後、本当に財産になると思います。一方でリファラルで入ったから絶対にやめられない、失敗できないと気負いすぎないようにするのも今後のオンボーディングの、特にメンタル系につながる課題かなと思います。まぁ、最近のお疲れ気味な自分の課題でもあるんですが(笑)リファラルっていう手段もあると意識をすると、色々な知り合いと仲良くなることそのものが「働く」につながるのかもと思えて、少し働く人生にいいスパイスが出るんじゃないかなと思っています。

前原 ありがとうございます!

今日の学び①リファラル入社者のオンボーディングは、あえて慎重にやるべき。

「うまくいって当たり前、だってリファラルだから」なんて思っちゃうケースあるんじゃないかなと思います。ここ、慎重にやったほうがいい。通常より本音を言いづらい可能性が高いと想定して、疑問や不安を抱え込んでしまわないようなケアが必要ですね。

今日の学び②リファラル特有の情報管理が存在することを知っておくべき。(リファハラを未然に防ぐ)

前職での周囲からの実績・評判。人間関係。人物像。通常ご本人の口からしか語られないはずの話が、紹介者からも発生するのがリファラル採用。面接や選考の中で話されることの守秘義務は当たり前ですが、社内の従業員から、紹介者に「あの人どんな人なの?」、リファラル入社者に「●●さんとどういう関係なの?」などの質問が飛ぶことはありそうです。だからこそ、リファラル社内浸透のフェーズにおいては、配慮・気遣いへの啓蒙もセットで行ってもいいかもしれませんね。

以上、次回は逆インタビュー。かぴばら氏から私に質問をしてもらう予定です。こうご期待!!

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