6年間の営業経験を経てスタッフにジョブチェンジした彼へのラブレター(後編)
トーコン ホールディングスの前原です。さて、先ほど公開した「6年間の営業経験を経てスタッフにジョブチェンジした彼へのラブレター(前編)」の続きになります。
産休に入った先輩Tさんからの熱い想いのラブレターを受けとったS君の心境はいかに!?
前原 あらためて、あっという間の2週間ですよね。
S いや~・・・そうなんですよ。早いですね。まだ引継ぎも進行中なので、毎日が目まぐるしいです。Tさんの手紙、嬉しいです。
前原 そもそも、今回の異動ってどう思ってたんですか?営業として部署が変わるとかじゃなく、職種が変わる異動って大きいですよね。営業からスタッフへ。どんなふうに感じているのかを聞きたいです。
S そうですね。正直なところ、異動前は「アイツ営業できないからスタッフに変わるんだろ」とか思われちゃうんじゃないか、とか。そんなことも考えたりはしましたね。前職も含め6年間営業畑にずっといて、そこから変化するというのは不安はありました。ただ、かなり長い間上司だった鹿島さんが背中を押してくれたのは大きかったですし、そもそも信頼している人が推してくれているということ、「だったらやってみよう!」ってワクワクする気持ちもありました。
前原 やはり不安もあったんですね。でも、初日からすっかり馴染んでいる感じもしましたよ。楽しそうというか。昨年末にメンバーみんなに熱いメールもくれたし、S君が来るのを皆楽しみにしてました。
S ほんとですか?それ嬉しいです。・・・いや、でも、ホントいま毎日新鮮というか、新しいことを覚えるのが楽しいですね。気にしていた周囲の目とかどうでもいいというか(笑)それどころじゃないくらい、やるべきことを考えて、一生懸命になれているのが自分でも驚く感じです。
前原 ギャップとかはなかったですか?
S うーん、営業時代からもアウトソーシングの部署とのかかわりはけっこうあって、仕事のことも他部署の営業よりは知っていると思っていましたし、そんなにギャップはないですね。でも、「ここまで考えているんだ!すごいな!」とか「こういうことまで配慮しているんだ・・」とか感心することはたくさんあります。お客様への配慮とか、プロとして徹底的にこだわるとか、実際に一緒にいるとその深さにびっくりしています。
前原 それってどんな時に感じるんですか?
S 皆さんの普段の会話を聞いているときにも感じますよ。今、隣に去年入社したばかりのYさんがいるんですけど、彼女の周りの先輩の会話とか聞いていて「えっ本当に入社したばかりなのか?」って驚くくらいしっかりしてて、自分も頑張らないとと背筋が伸びる感じです。
前原 逆にそういうのってプレッシャーじゃないですか?
S 確かにプレッシャーです(笑)でも、ワクワクする部分もあります。もともと営業だった僕だからできることがあるって、手ごたえがあるんです。例えば、営業現場のエピソードとか話すとすごく参考になるって言ってもらえる。この前アポで感じたことを社内SNSにUPしたら、一気に皆さんからコメント入れてもらったり直接いいねって言われたりとか。
前原 それは嬉しいですよね。
S はい。もともと情報発信するのはあまり得意じゃないというか、「必要あるのかな?」って思ってしまうタイプなんですが、今は自分の経験や着眼点が周囲の価値になると感じられます。だから、これからはもっと自分から発信してこうと意気込んでいます。
前原 それは楽しみです!どんどん発信してください。
S 振り返れば、これまで自分は「営業」しかないと固執していたのかもしれません。他にもそういう人っているんじゃないかなと思うんです。「なかなか今の仕事がうまくいかない・・本当にこの仕事が自分に向いているのかな・・でも異動なんて言えない。そんなことを言ったら仕事ができないと思われる!」みたいな。でも、「これが出来なかったら辞めるしかない」みたいに考えてしまうのってすごくもったいないと思います。トコトンやってダメなら、周囲を頼ったり、新しいフィールドへ挑戦してもいいんだって今は思います。周りの目とか気にならないくらい、新しいところで一生懸命になればいい。
前原 それはその通りだと思います。明石家さんまさんが「いっぺん夢中で生きてみい。毎日が夢の中や」って言ったらしいんですけど、本当にその通りだなって思います。
S それいい言葉ですね!まさにそんな感じです。Tさんの言葉嬉しいな・・お礼のメールします。
S君が来てから、部署の雰囲気は少し変わりました。女性ばかりの部署の唯一の男子。彼が話すだけでみんなが笑顔に。そして、彼が今後「異動して本当に良かった」となれるよう応援していこうと話をしています。
活き活きと働いていく中で、守り続けることも大切ですが、変化を楽しんでいくということもまた大切。人にはそれぞれ個性があり、環境も異なる中で、正解はありません。ですが、主体的に自分自身のキャリアに向き合うということはいずれにしてもとても大切なことだと思います。
先日の「2児のママ営業が語る、社会人の学びなおしとキャリア選択について。」の記事に続き、社員のキャリアに関する記事を2つUPさせていただきました。
1月は勝手に“キャリアのミライを考える”月間を社内で始めます。と、以前発信させていただいたのですが、まだまだランダムにこうした従業員のキャリアの道のりを社内外に投げかけていきたいと思います。お楽しみに!